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七夜【大切なもの、守りたいもの】
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ビニールでグルグル巻き状態から解放されて、涼しくなった右手。
「痛くなったり、具合悪かったりしない?」
「うん、大丈夫。あのね・・・1人でできないのあった・・・」
「・・・・・・それは、あいしあ」
「違うよ。」
期待に染まる瞳と言葉、それを食い気味に遮った。
「・・・ちがくはないのに・・・愛し合うのも1人じゃできないのに・・・」
「でも、今は違うよ」
「・・・はぁい・・・」
少し拗ねた桜太が、肩に乗せたタオルが濡れ髪から滴る水を受け止めるのを見ながら指先で触れる。
「いいもんね、髪乾かしてあげるの好きだし・・・俺好みにできるからさ・・・」
ドライヤーをかける、というのは片手じゃどうやっても無理で、これは桜太にお願いすることにした。
ベッドに座り直した桜太の足の間に座り、初めてここで桜太に抱かれた日のようにラグに私は座った。
あの日までは、今までと何も変わらない『幼馴染み』だったのに・・・今では、甘々が当たり前、甘やかすのがルーティン、テンプレのような桜太と、それが擽ったくて嬉しくて、愛しくて、好きが一気に大きくなった私・・・。
「なんか・・・はじめてシた時思い出す。」
桜太には背を向けているので油断していた。
桜太の言葉にドキッとして、同じことを考えていたんだと知って顔がニヤけてしまう。
「・・・初めてシた時は、『おっきい、入んない』って言って泣いてたのに、今は自分から欲しがるやらしい子になっちゃって・・・ねぇ・・・もう、平気なの?慣れた・・・?俺のカタチに・・・」
「!・・・そ、ッ・・・そんなの・・・っ」
ドライヤーを遠ざけ、髪をかけて剥き出しになった耳に低く響かせて吹き込む甘い声は、胸をきゅぅっと締め付け、お腹の奥深い場所を切なく疼かせる。
「痛くなったり、具合悪かったりしない?」
「うん、大丈夫。あのね・・・1人でできないのあった・・・」
「・・・・・・それは、あいしあ」
「違うよ。」
期待に染まる瞳と言葉、それを食い気味に遮った。
「・・・ちがくはないのに・・・愛し合うのも1人じゃできないのに・・・」
「でも、今は違うよ」
「・・・はぁい・・・」
少し拗ねた桜太が、肩に乗せたタオルが濡れ髪から滴る水を受け止めるのを見ながら指先で触れる。
「いいもんね、髪乾かしてあげるの好きだし・・・俺好みにできるからさ・・・」
ドライヤーをかける、というのは片手じゃどうやっても無理で、これは桜太にお願いすることにした。
ベッドに座り直した桜太の足の間に座り、初めてここで桜太に抱かれた日のようにラグに私は座った。
あの日までは、今までと何も変わらない『幼馴染み』だったのに・・・今では、甘々が当たり前、甘やかすのがルーティン、テンプレのような桜太と、それが擽ったくて嬉しくて、愛しくて、好きが一気に大きくなった私・・・。
「なんか・・・はじめてシた時思い出す。」
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「・・・初めてシた時は、『おっきい、入んない』って言って泣いてたのに、今は自分から欲しがるやらしい子になっちゃって・・・ねぇ・・・もう、平気なの?慣れた・・・?俺のカタチに・・・」
「!・・・そ、ッ・・・そんなの・・・っ」
ドライヤーを遠ざけ、髪をかけて剥き出しになった耳に低く響かせて吹き込む甘い声は、胸をきゅぅっと締め付け、お腹の奥深い場所を切なく疼かせる。
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