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七夜【大切なもの、守りたいもの】
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無意識だった癖、これは人前でやってしまったらなかなかに恥ずかしい。
・・・それだけ、好きで愛しいからだけど・・・
「・・・じゃあ、行ってくる、ね・・・」
「・・・どうしても?」
「・・・・・・どうしても、って・・・なに?」
「~~~だからぁ・・・俺にさせてよ・・・変なことはしないから・・・ね??」
「!・・・そ、の・・・触り方がやらしい・・・!」
「・・・」
またしても無意識。
立ち上がった椎娜の手を引いて、指に指を絡めて形をなぞり、手のひらを爪でくすぐり、指の股をつつくように指先と指の腹で押してしまう・・・。
「やだ・・・ゆうべお風呂入ってないのに、触られたくない・・・。汚いから、触られたくない・・・。そういう女心、わかって。」
絡めた指を逆に絡め取られ、ギュッと手を握られる。
俺を見下ろす椎娜は、『そのくらい気づいてよ、ばか』と、唇を噛んで俺を睨む。
「・・・無理な時はお願いするから、今は来ないで。」
「・・・ごめん、大人しくしてる・・・。」
「・・・・・・好きな人だから、今はやなの。キレイになったら・・・私だってさわりたい・・・」
しゅんとした俺を秒で生き返らせる匠の技。
ほんとなんなの。
俺の扱いってそんな単純?俺ってそんな単純??
好きな人だから今はいや、なんて、そんなこと言われたら大人しく待つしかないじゃんか。
しかも・・・
キレイになったら私だってさわりたい・・・って・・・
そんな撒き餌をされて、立ったフラグは美味しく回収していいんだよね・・・?
・・・それだけ、好きで愛しいからだけど・・・
「・・・じゃあ、行ってくる、ね・・・」
「・・・どうしても?」
「・・・・・・どうしても、って・・・なに?」
「~~~だからぁ・・・俺にさせてよ・・・変なことはしないから・・・ね??」
「!・・・そ、の・・・触り方がやらしい・・・!」
「・・・」
またしても無意識。
立ち上がった椎娜の手を引いて、指に指を絡めて形をなぞり、手のひらを爪でくすぐり、指の股をつつくように指先と指の腹で押してしまう・・・。
「やだ・・・ゆうべお風呂入ってないのに、触られたくない・・・。汚いから、触られたくない・・・。そういう女心、わかって。」
絡めた指を逆に絡め取られ、ギュッと手を握られる。
俺を見下ろす椎娜は、『そのくらい気づいてよ、ばか』と、唇を噛んで俺を睨む。
「・・・無理な時はお願いするから、今は来ないで。」
「・・・ごめん、大人しくしてる・・・。」
「・・・・・・好きな人だから、今はやなの。キレイになったら・・・私だってさわりたい・・・」
しゅんとした俺を秒で生き返らせる匠の技。
ほんとなんなの。
俺の扱いってそんな単純?俺ってそんな単純??
好きな人だから今はいや、なんて、そんなこと言われたら大人しく待つしかないじゃんか。
しかも・・・
キレイになったら私だってさわりたい・・・って・・・
そんな撒き餌をされて、立ったフラグは美味しく回収していいんだよね・・・?
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