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七夜【大切なもの、守りたいもの】
7-25
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・・・・・・・・・ごめん、桜太・・・・・・
私の過去に、桜太を巻き込んでしまった・・・・・・
写真と黒木の言葉・・・それは。
『男を巻き込みたくなかったら戻ってきて従え』という意味だ・・・。
私の過去が大切な人を巻き込んで迷惑をかける・・・。
私と付き合って、関わった事で、桜太に迷惑をかける・・・。
付き合わなければこんな事にならなかった・・・?
どうしたらいい・・・?
どうしたらいいの・・・??
回らない頭で必死に考える。
黒木の言葉にYESと答えたら、どうなるかわからない・・・。
それは、身体と心が痛みとして苦しみとして覚えている・・・。
もうきっと桜太にも会えない・・・。
でもそれで、桜太や桜太の会社、大切なものが守れるかもしれない・・・。
私がいなければ・・・桜太が困ることはなかった・・・?
1つ、行き当たった答え・・・。
私はポケットの中の、桜太から預けられた腕時計の金属のバンドを手のひらで握った。
・・・桜太、岐津さん、ごめん・・・
「椎娜ちゃん・・・!!」
エスカレーターを駆け上がって、岐津さんと金髪のナツさんの姿が現れたのとそれは同時だった。
岐津さん達の後ろから、若者で賑わうこの場には不似合いな黒いスーツの人たちがバタバタと人数を増し、無関心だった人達が何事かとざわつき始める。
『俺は、大切な人を守りたいだけだよ。それが椎娜なんだよ、迷惑なんかじゃないから、絶対間違った選択だけはするな。』
桜太の言葉が蘇る。
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