徒然なる恋の話

七夜【大切なもの、守りたいもの】

7-4

「シャワー浴びておいで？」

「ん･･･」


流れ出てくる体液をティッシュで拭い、


「･･･桜太、まだいる･･･？」


なんだろ、ちょっと寂しくなっちゃったのかな･･･かわいい。


「いるよ、大丈夫だから綺麗にしておいで？」


頭をポンポンと撫でて、送り出す。


椎娜がいた場所には、身体を重ねて愛し合った証が残り、腹の奥が熱を持ちそうになる。


椎娜と付き合うことになって、何度も身体を重ねて、婚約（仮）というカタチを了承してもらえて、先日と数時間前･･･避妊をせずにセックスをした。


できてもいい、それがむしろ椎娜と愛し合った証として産まれるものなら何の問題もない。


全てを引き受ける覚悟をしていて、避妊せずに抱くのなら、彼女もそれを了承していて直に触れ合う事を望むのなら、ほんとなんの問題があるんだろうな･･･いや、問題ないのでは･･･？？


白濁した液溜まりを拭きながら、考える。


全てに覚悟をして背負う気持ちでいて、心も身体も重なりたくて、ゴムを着けないでセックスをするのをお互いに、特に椎娜が望んでくれるなら、なんの問題もないのでは･･･？？


いずれ、椎娜は必ず妻にするし、例え、子供ができてもできなくてもどちらでもよくて、椎娜がいてくれた、２人きりで歩む人生、それもいい。


愛する存在も、楽しめる存在も、椎娜がいて、やめられない趣味のように「椎娜を可愛がることが趣味で生き甲斐」そんな人生を送れたら最高だと思うんだ。