徒然なる恋の話

六夜【求めよ、さらば救われん。】

6-25

｢･･･椎娜は･･･？脱がないの･･･？｣

逆らえない小悪魔しいなからの命令で、恥ずかしくも下だけズラして、ベッドが沿う壁に背中を預けた。

｢･･･脱いで欲しい？｣

だからぁぁ･･･なんで質問返しなんだよ･･･意地悪なのに可愛いのズルい･･･っ

｢･･･うん･･･脱いで･･･｣

もう、いろいろ苦しくて、甘えたように懇願･･･

仕方ないなぁ･･･と、椎娜は、スウェットを脱いで、

｢･･･これも･･･？｣

薄いピンクの下着に指を引っ掛け、俺を見る目は、勃ち上がったソレがピクっと反応するほど、悪戯っぽく、熱を秘めた女の瞳。

｢･･･それも。｣

俺の太腿を跨いで、膝立ちになったまま、よりにもよって、サイドに蝶々結びのあるそれは･･･

｢･･･ほどきたい･･･？｣

挑戦的すぎる視線を投げかけて、結び目から伸びる紐の先をつまみ、問うのに、それは『お許し』。

椎娜の太腿を撫でていた手は、熱くなっていると思う･･･恥ずかしいほどに、俺は目の前の『彼女』しか見えず、椎娜に魅入られて翻弄されている。

太腿からぎこちなく滑らせた指先で、椎娜の指がつまんでいた細い紐の先を受け取り、みっともないくらい心臓がドキドキしながら、紐を引いた。

｢･･･あーあ･･･取れちゃった･･･｣

その言葉を乗せる声は甘く、いやらしく嬉しそう。

ひらり、と肌蹴た片側。

灯りをやや落としていたものの、間接照明が照らすそれは、椎娜の中心から、下着の内側へと繋がる銀色の糸を浮かび上がらせた。



･･･はぁぁ･･･濡れてんの･･･



いやらしくて、ほんと可愛い･･･