徒然なる恋の話

焔 はる

文字の大きさ
上 下
205 / 617
六夜【求めよ、さらば救われん。】

6-7

しおりを挟む
「ここは店員も馴染みだし肉も旨いから、気に入ったら今度桜太にも連れてきてもらいな。桜太の事も知ってるし。」

なんだろう・・・ずっと思っていたけど、

「・・・岐津さん、失礼な言い方だったらすいません・・・」

「え、なに?(笑)」

「とても大人な男性ですね・・・」

「・・・・・・・・・そう?え・・・そうなの?えっと・・・あ・・・名前で呼んでもいいのかな・・・?椎娜、ちゃん・・・の中での大人な男性のハードルがめちゃくちゃ低そうな気がしてならないんだけど・・・・・・」

「なんていうか・・・言動がスマートで、気を遣ってくださってるのに、それも違和感がなくて・・・」

「・・・それは・・・職業柄とそれなりに経験積んでる年ってのもあるかもしれないけど・・・桜太は違うの?」

「いえ、桜太も年下なのに、付き合う前とでは距離感も違うし、こんなにしっかりしてたかなとか、男っぽかったかな・・・って・・・思うんですけど・・・え・・・それが普通なんですか・・・?」

「・・・なんか、椎娜ちゃんの中での男のハードルが低いのだけはわかった。ろくでもない男ばかりだったのかなって・・・」

自分の中では、桜太は彼氏になったからそんなに甘かったり、優しいとかだと思っていた。

勿論それはそうなんだろうけど・・・

桜太にしても岐津さんにしても、なんか違う気がして、モテ男子ってこういう人たちなのかな、と思ってしまう。

・・・岐津さんが言うように、私が過去に付き合った人が岐津さんや、桜太とは全く違うというのも明確だけど、きっと、2人みたいなタイプの方があまりいないのでは・・・

「・・・余裕がない時でも、余裕ないのを見せたら男としてカッコ悪いとは思ってる。見栄だとしても、カッコよく思われなくなったら男として終わりじゃねぇかなって。俺はね・・・。」

「・・・自分の中で、ハードルすらなかった事がわかりました・・・。」

「(笑)なんだ、じゃあ今日はおめでとうの会?」

「おめでとうの会・・・」

「お、笑えるんじゃん」



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

これ以上ヤったら●っちゃう!

ヘロディア
恋愛
彼氏が変態である主人公。 いつも自分の部屋に呼んで戯れていたが、とうとう彼の部屋に呼ばれてしまい…

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

処理中です...