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六夜【求めよ、さらば救われん。】
6-1~side by 椎娜~
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予言、お告げの通り、忙しくなったのだろう桜太とは会えなくなってから3日目。
勿論、仕事が定時で終わってもお迎えがあって一緒に過ごすことも無く、私は真っ直ぐに家に帰る。
今のところ、体調に異変も違和感もない。
今日は何にしようかな・・・
最寄りのスーパーマーケットに向かいながら、1人で食べるのってこんなに味気なかったかなぁと、カゴの中は空のまま。
何も欲しい物もなく、決まらない。
ため息を吐いてカゴを戻し、お店を後にして夕方の賑わう商店街を歩き、何となく目に止まったのは、路地を入った所にある喫茶店。
お店の前まで行って中を覗くと、カウンターに1人と、他数組のお客さんがいた。
席が空いているのを確認して扉を開ける。
チリンチリン、と来客を知らせるベルが鳴り、カウンターの中にいたマスターらしき男性が「いらっしゃいませ、お好きな席にどうぞ」と、笑顔を向ける。
他のお客さんと隣り合わない、窓際の席に座り、店内に目を走らせれば、カウンターにいた男性客と目が合った・・・気がした。
濃いサングラス越しなのに、鋭いように見えた視線から、パッと目を逸らして、メニューを手に取った。
空腹ならきっと美味しそうにも見えるのに、食欲が湧かない今はとりあえず珈琲だけ注文する。
手を挙げて声をかければ、振り向いたマスターがカウンターを出ようとするのを、何故かさっきの男性客が制して立ち上がる。
・・・え・・・なに・・・
不信感と恐怖とわけのわからない状況に、心臓はうるさくなり、手汗をかいた手でバッグの中でスマホを掴んで『110』を押せる準備をする。
勿論、仕事が定時で終わってもお迎えがあって一緒に過ごすことも無く、私は真っ直ぐに家に帰る。
今のところ、体調に異変も違和感もない。
今日は何にしようかな・・・
最寄りのスーパーマーケットに向かいながら、1人で食べるのってこんなに味気なかったかなぁと、カゴの中は空のまま。
何も欲しい物もなく、決まらない。
ため息を吐いてカゴを戻し、お店を後にして夕方の賑わう商店街を歩き、何となく目に止まったのは、路地を入った所にある喫茶店。
お店の前まで行って中を覗くと、カウンターに1人と、他数組のお客さんがいた。
席が空いているのを確認して扉を開ける。
チリンチリン、と来客を知らせるベルが鳴り、カウンターの中にいたマスターらしき男性が「いらっしゃいませ、お好きな席にどうぞ」と、笑顔を向ける。
他のお客さんと隣り合わない、窓際の席に座り、店内に目を走らせれば、カウンターにいた男性客と目が合った・・・気がした。
濃いサングラス越しなのに、鋭いように見えた視線から、パッと目を逸らして、メニューを手に取った。
空腹ならきっと美味しそうにも見えるのに、食欲が湧かない今はとりあえず珈琲だけ注文する。
手を挙げて声をかければ、振り向いたマスターがカウンターを出ようとするのを、何故かさっきの男性客が制して立ち上がる。
・・・え・・・なに・・・
不信感と恐怖とわけのわからない状況に、心臓はうるさくなり、手汗をかいた手でバッグの中でスマホを掴んで『110』を押せる準備をする。
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