徒然なる恋の話

焔 はる

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五夜【甘い戯れと赦し】

5-51

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快感に意識を飛ばし目を覚ますと、私は桜太の腕の中にいた。


桜太の胸にもたれかかったままの私の中心を桜太の指が滑り、新たに注がれたソレをナカから掻き出すように指を出し入れする。


「・・・椎娜、大丈夫?」


ナカを撫でる感覚に無条件に身体はビクリと反応しても、昨夜から続く、海での行為、そして今・・・幾度も強い快感を受けすぎて、ついに腰に力の入らなくなった私は、桜太にされるがまま。

「・・・ふふ・・・ぐったりだね」

完全に身を任せているのが桜太は嬉しいようで機嫌がいい。

「気持ちいいの・・・疲れる・・・」

「・・・褒め言葉?」

「・・・桜太が・・・教えたんじゃん・・・こんなに気持ちいいなんて・・・」

「・・・まぁね・・・」

「ゃ、ん・・・」

「ほら、少し触っただけでそんな声上げて・・・」

身体を向かい合わせて身を任せ、腕の中にある私の髪に口付けて背中を撫でて、おしりを揉む。

「ほんと・・・可愛いよ・・・」

「・・・?」

「俺だけ、感じてればいい。」

「・・・桜太とが気持ちよすぎて、他の人とできるかな・・・」

「やめて、そんなの考えなくていいから。他の奴に触られるとか、本気でそいつ殺したくなる。・・・俺、かなり嫉妬深いし、独占欲も強いから、今さら椎娜を手離すつもりないよ。」

「・・・」

身体を起こして、桜太を見上げた。

「・・・桜太・・・」

「ん・・・?」

「捨てられたくなかったら、他のひとなんて見ないで、触らないで、私だけ愛して・・・その限り、私は桜太のそばに居る。」

「・・・やば・・・ちょー好き・・・」

「・・・桜太の過去に妬いたりしない、今ここにいることが全てならそれでいいから。でも、未来この先・・・何かあったら、私は・・・信頼出来なくなったらサヨナラする。」


・・・覚えていて。

それは、「失ったら戻らない」を意味する。

築いたものを失うのが1つの過ちでも、取り返す時間と力を私はきっと使えない。


・・・大切にしたいなら、守りたいなら、壊さないようにするしかない、それは変えられない思いだから。


「いいよ・・・生涯そばにいてもらえるように、椎娜を可愛がって、ドロッドロに・・・愛してあげる。」


「・・・うん、一生楽しみにしてる。」


背伸びをして桜太の首に腕を伸ばし顔を引き寄せ、唇を重ねた。
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