徒然なる恋の話

焔 はる

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五夜【甘い戯れと赦し】

5-26

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「桜太・・・」

「・・・ん?」

「・・・好き」

「・・・ふ・・・大好き」

「好き」

「ふふ、わかったよ」

「・・・好き」

「もぉ~、わかったよ、しぃちゃん。俺は大好き。」



・・・何これ。

・・・なにこれ・・・。


見たことないくらい、世界がピンク、桃色、桜色。


なんだこれ。


頭も、視力もおかしくなった。

・・・俺・・・明日死ぬのかな・・・

いやだよ・・・行動で示すとか、口先だけエラそうに言って、いなくなるの?カッコ悪すぎじゃない・・・?

けど、なんかそんな気がするくらい幸せすぎる言葉の応酬。

覚えたての言葉みたいに「好き」を連発する椎娜。

返事をしても、返ってくるのは、「好き」。

・・・死因、<彼女が可愛すぎる故の中毒死>が有力・・・。

もしくは、<過剰摂取>。

距離が縮まって、<彼女>になった椎娜。

今までとは違う表情や言動が見えてきて、たまらないことばかり。

<彼氏>になったから、こんなに心の内を明かしてくれたり、甘えてくれるようになったり・・・もちろん、セックスの時の素直さ、エロさも可愛すぎて思い出すと昂りそうなくらい、椎娜中毒に陥っているのは間違いない。


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