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五夜【甘い戯れと赦し】
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・・・重い・・・
・・・苦しい・・・
「ん・・・あ・・・っつ、い・・・」
寝返りを打つ瞬間、拘束されて動けない重苦しさに目を開けると、引き締まった筋肉の筋が目の前にあった。
背中から回された腕の中に抱かれ、骨張った手がシーツに触れている。
カーテンの隙間から白んだ光が差し込み、遮光カーテンが明るさを遮ってくれていたお陰でよく眠れた室内に、朝の訪れを知らせてくれる。
力の抜けた重い腕の中で、桜太を起こさないように起き上がるのは不可能だと諦めて、ゆっくり身体を反転させて、桜太の顔が見えるよう向き直った。
・・・本当によく眠ってる・・・
・・・あ、ヒゲ・・・
顎に短くチクチクしたヒゲが生えてる。
濃いわけじゃないけど、よく見たらチクチクしてるのわかる・・・
唇は・・・厚すぎなくて、小さすぎたりもしなくて・・・好きなカタチをしている。
・・・肌荒れやニキビ痕もなく、綺麗な肌だし、触っているのが気持ちいい。
「・・・おはよ。」
「!」
パチっと開いた瞳。
触れすぎたせいで結局桜太を起こしてしまった。
「・・・しぃな・・・起きるの早いね・・・」
まだ眠そうに目を瞑り、私の額に頬を寄せてくる。
「ごめん、起こしちゃった」
「ふふ・・・触りたかったの・・・?」
気の抜けたぼんやりとした喋り方に甘さを乗せて、桜太の腕の中に身体を捕えられる。
「・・・ヒゲ・・・珍しくて・・・」
「ヒゲ・・・?あぁ・・・朝だからね・・・」
「ちょ、いたた、いたたたたッ、や、だッ・・・もぉ!」
「あははは」
桜太はザリザリした顎をワザと顔に擦り付けてくる。
もう・・・っ
本当に痛い・・・!
「~~!ヒゲッヒゲッッ!痛い!」
こめかみにザリザリされた感触が残り、私は転がるように腕から逃げ出し、桜太の手が届かない場所まで距離をとり、擦りむいてやしないかと手でさする。
・・・苦しい・・・
「ん・・・あ・・・っつ、い・・・」
寝返りを打つ瞬間、拘束されて動けない重苦しさに目を開けると、引き締まった筋肉の筋が目の前にあった。
背中から回された腕の中に抱かれ、骨張った手がシーツに触れている。
カーテンの隙間から白んだ光が差し込み、遮光カーテンが明るさを遮ってくれていたお陰でよく眠れた室内に、朝の訪れを知らせてくれる。
力の抜けた重い腕の中で、桜太を起こさないように起き上がるのは不可能だと諦めて、ゆっくり身体を反転させて、桜太の顔が見えるよう向き直った。
・・・本当によく眠ってる・・・
・・・あ、ヒゲ・・・
顎に短くチクチクしたヒゲが生えてる。
濃いわけじゃないけど、よく見たらチクチクしてるのわかる・・・
唇は・・・厚すぎなくて、小さすぎたりもしなくて・・・好きなカタチをしている。
・・・肌荒れやニキビ痕もなく、綺麗な肌だし、触っているのが気持ちいい。
「・・・おはよ。」
「!」
パチっと開いた瞳。
触れすぎたせいで結局桜太を起こしてしまった。
「・・・しぃな・・・起きるの早いね・・・」
まだ眠そうに目を瞑り、私の額に頬を寄せてくる。
「ごめん、起こしちゃった」
「ふふ・・・触りたかったの・・・?」
気の抜けたぼんやりとした喋り方に甘さを乗せて、桜太の腕の中に身体を捕えられる。
「・・・ヒゲ・・・珍しくて・・・」
「ヒゲ・・・?あぁ・・・朝だからね・・・」
「ちょ、いたた、いたたたたッ、や、だッ・・・もぉ!」
「あははは」
桜太はザリザリした顎をワザと顔に擦り付けてくる。
もう・・・っ
本当に痛い・・・!
「~~!ヒゲッヒゲッッ!痛い!」
こめかみにザリザリされた感触が残り、私は転がるように腕から逃げ出し、桜太の手が届かない場所まで距離をとり、擦りむいてやしないかと手でさする。
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