徒然なる恋の話

焔 はる

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四夜【藍の深淵】

4-42

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「・・・えっろ・・・不感症とか絶対ないわ・・・こんだけ感じて潮まで噴いて・・・見て、椎娜・・・ほら・・・」

俺の手も、ソファーもビショビショ・・・と見せつける。


「・・・っ、ぅ・・・ごめん・・・」


唇を噛みしめて自分の手で椎娜は顔を隠してしまう。


「違うよ、嬉しいんだよ・・・ねぇ、これは、俺だから・・・・?それとも・・・気持ちいいから・・・・・・・・・・?」


その手を握ってどかし、眉間に皺を寄せて恥ずかしさと困惑でどうしたいいか分からない、それでも目を逸らさない椎娜にキスをする。


「・・・おぅ、た、だから・・・桜太だか、ら・・・気持ちいい・・・」


「・・・好き・・・?」


「・・・好き・・・おぅたに、されるの好き・・・」




・・・頭の隅で何かが弾けた。




椎娜を抱き上げ、寝室の扉を開け放ってベッドに沈める。


覆い被さり、両手を縫い止めて、苦しそうに呼吸をしようとする椎娜の唇を塞いで舌を絡ませ、飲み込めずに零れる唾液を舐め取り、首筋にもキスを繰り返した。


「ぁ・・・ふ、ぅ、ぁ・・・んぅ・・・」


白い肌に新しく紅く咲いた花が淫らさに拍車をかけて、ジーンズの中で熱を持って昂るソレは苦しくて俺はTシャツとジーンズを脱ぎ、椎娜のTシャツも剥ぎ取る。



封を切った空の袋を放り、腹に着く程欲を持って滾るソレを、自重を乗せてひと息で椎娜のナカに突き入れた。



「ッッ・・・!あッ・・・ッンンンッ・・・!!」



「ッ・・・」

二の腕にくっきりと椎娜が刻んだ赤い傷跡。



「・・・椎娜・・・イレただけでイッちゃった?・・・」

「ァ・・・ぁ・・・ゥン・・・ッや、ァ・・・」

「可愛い・・・」


口を開け、小さく喘ぎながら俺を見上げる瞳から、ツゥー・・・っと涙が零れた。


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