徒然なる恋の話

焔 はる

文字の大きさ
上 下
134 / 617
四夜【藍の深淵】

4-34

しおりを挟む
「・・・ごめん、バタバタして、風呂上がり見られたり、紹介する事になったり・・・」

「ううん・・・」

ソファーの背もたれに腰掛ける俺の足の間に来て、椎娜は俺を抱きしめた。

いつもなら有り得ない位置関係。

椎娜の胸に頭を抱かれている。

大きく息を吐いて、ゆっくりと響く椎娜の胸の鼓動にしばし身を委ねた。

やっっっ・・・と2人きりになれた・・・

嬉しさを噛み締める。

うるさい奴らがいなくなれば、全室防音の部屋は外部からの騒音は皆無でとても静か。

互いの鼓動すら本当に聴こえそうで、嬉しさと少しの緊張、気恥ずかしさが生まれる。

けれどそんなのはすぐに、

「・・・タオルこれ外していい・・・?」

肩から羽織るだけになっているバスタオルは役目を終えて、俺はTシャツ1枚の椎娜の腕に抱かれる。

細い身体に柔らかい胸・・・

椎娜が着ているTシャツからは、当たり前だけど慣れた洗剤の香りがして・・・。

「んっ・・・」

太ももの半ばまで隠れるTシャツの裾から手を差し込んでお腹に指を這わせ、そのまま少し手を進めれば、何も隠すものがない、柔らかな丸みに触れた。

スベスベした丸いラインに沿って指先を行ったり来たりしながら、すくい上げるように手のひらで包んだ。


「・・・っ・・・ん・・・桜、太・・・」


くすぐったそうに椎娜は反応し、頭を抱く手が俺の耳をなぞって首筋へと滑る。



それは、水浴びによる中断と、邪魔者乱入のアクシデントで中途半端に燻っていた熱を再燃させるには十分すぎる刺激だった。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

これ以上ヤったら●っちゃう!

ヘロディア
恋愛
彼氏が変態である主人公。 いつも自分の部屋に呼んで戯れていたが、とうとう彼の部屋に呼ばれてしまい…

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…

ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。 しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。 気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…

処理中です...