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四夜【藍の深淵】
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深呼吸とため息。
鍵を開けると、見慣れた顔が3つ。
金髪にロン毛の、俺の秘書兼<なんでも屋>、弁護士資格を持つ茅野暁月。
黒髪でウェーブのかかった髪に甘顔、IT系に強く、システム関連を任せている美澄蓮。
茶髪の短髪、目付きが悪く、口も悪いしガラも悪いが、情に熱く、頭はキレる榊誠司。
・・・3人とも俺が経営する会社の幹部だ。
エントランスでやかましく騒いだのは誠司。
有無を言わさないで要望を通させるのは暁月。
穏やかなのは蓮。
・・・こいつら相当飲んできたな・・・
俺が明日の休みを無理矢理作ってきたのと同様に、こいつらも明日は休みになっている。
普段も3人がここへ来て飲むことはあるが、今日は違う、今日はやばい、今日はダメだ。
・・・ほんと、帰ってくれ・・・
頭はキレる奴らだし、うちの会社には欠かせない連中だが、休日前の空気の読めなさと酒が入ってハメを外しすぎるポンコツさは本気で頭を抱えたい。
「・・・お前らでマジで、バカだろ・・・(怒)」
『おっ、てか、桜太シャワー浴びてた?なんだよ、それならそうって言えよ!』
ガヤガヤとデカい声で笑いながら、誠司はズカズカと部屋に入り、暁月と蓮もそれに続く。
『なぁんかさ~、3人で飲んでたんだけど、今週桜太、めっちゃ張り切って面倒な案件も片付けて明日休みにしたし、今日はさっさと帰るし、もしかしたら・・・女じゃねぇ?って蓮が言うから偵察に来たんだよ』
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、食器棚から出したグラスに注いで飲みながら、誠司はドカッとソファーに腰を沈めた。
『まぁ・・・そうですね、私も一応<秘書>もしくは<社長お世話係>みたいなものなので、そういった話は把握しておく必要があるかな、と。』
いかにも真面目ぶって言ってるけど、冷やかしに来ただけじゃねぇか・・・
暁月はジャケットを脱ぎ、冷蔵庫から缶ビールを取り出して、キッチンカウンターのスツールに腰掛け早速飲み始め、蓮は眠そうに欠伸をして、マッサージチェアに身体を預けている。
鍵を開けると、見慣れた顔が3つ。
金髪にロン毛の、俺の秘書兼<なんでも屋>、弁護士資格を持つ茅野暁月。
黒髪でウェーブのかかった髪に甘顔、IT系に強く、システム関連を任せている美澄蓮。
茶髪の短髪、目付きが悪く、口も悪いしガラも悪いが、情に熱く、頭はキレる榊誠司。
・・・3人とも俺が経営する会社の幹部だ。
エントランスでやかましく騒いだのは誠司。
有無を言わさないで要望を通させるのは暁月。
穏やかなのは蓮。
・・・こいつら相当飲んできたな・・・
俺が明日の休みを無理矢理作ってきたのと同様に、こいつらも明日は休みになっている。
普段も3人がここへ来て飲むことはあるが、今日は違う、今日はやばい、今日はダメだ。
・・・ほんと、帰ってくれ・・・
頭はキレる奴らだし、うちの会社には欠かせない連中だが、休日前の空気の読めなさと酒が入ってハメを外しすぎるポンコツさは本気で頭を抱えたい。
「・・・お前らでマジで、バカだろ・・・(怒)」
『おっ、てか、桜太シャワー浴びてた?なんだよ、それならそうって言えよ!』
ガヤガヤとデカい声で笑いながら、誠司はズカズカと部屋に入り、暁月と蓮もそれに続く。
『なぁんかさ~、3人で飲んでたんだけど、今週桜太、めっちゃ張り切って面倒な案件も片付けて明日休みにしたし、今日はさっさと帰るし、もしかしたら・・・女じゃねぇ?って蓮が言うから偵察に来たんだよ』
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、食器棚から出したグラスに注いで飲みながら、誠司はドカッとソファーに腰を沈めた。
『まぁ・・・そうですね、私も一応<秘書>もしくは<社長お世話係>みたいなものなので、そういった話は把握しておく必要があるかな、と。』
いかにも真面目ぶって言ってるけど、冷やかしに来ただけじゃねぇか・・・
暁月はジャケットを脱ぎ、冷蔵庫から缶ビールを取り出して、キッチンカウンターのスツールに腰掛け早速飲み始め、蓮は眠そうに欠伸をして、マッサージチェアに身体を預けている。
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