徒然なる恋の話

焔 はる

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四夜【藍の深淵】

4-25

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「・・・く・・・あはは・・・ほんと、椎娜って・・・」

予想を遥かに超えてくる。

それも、斜め方向から襲来する。

「・・・うぅ・・・ごめん」

面白すぎる・・・

さっきまでの雰囲気は派手な水音と共に流れていってしまった。

「あ~2人ともビショビショ・・・このまま一緒にお風呂入る?」

俺は体に張り付くワイシャツを脱いで、扉の外の洗濯機に放り込んだ。

「え・・・それは・・・」

「・・・さっきまであんなにやらしいキスして、俺の頭抱きしめて乳首舐めさせてたのに・・・」

何を恥ずかしいというのか・・・と思いながらも、女性はな色々事情があるんでしょうね、というのもわかっている。

ただ、椎娜を見てるとつい、意地悪言いたくなっちゃうんだよな・・・

「!回想しないで・・・!」

「回想はよくない?」

「?!え・・・え・・・じゃ、じゃあ・・・実況しないで!」

「・・・終わってるから実況ではないよね・・・」

「~~~~っ!言わないで!」


あ~~・・・ほら、可愛い・・・


しかし次の瞬間、椎娜はぶるっと身体を震わせた。

「・・・ごめん、風邪ひく。用意してたメイク落としとか俺持ってくるから、とりあえず風呂入りな。」

お湯の温度を確認して温かいシャワーを椎娜に手渡し、濡れた服は浴室内に置いといていいからと伝えて、俺はリビングへと戻る。

洗濯機に濡れたスラックスと下着も入れて、バスタオルを腰に巻いた。

一旦冷静になるには丁度いい水浴びをして、タイミングがあまりにも、だったので思い出すと笑いが込み上げる。

カウンターの上に置かれた、メイク落としなどを手にした時、インターホンが鳴る。


ピンポーン

ピンポーン


・・・なんだよ、こんな時間になんだ?


居留守でもいいかとも思ったが、一応映像だけ確認しておく。


「・・・げ。」


『おーい、桜太ー!いんのわかってんだからな~!!』

機械から聴こえる無遠慮な声と、映る人影は3人。


・・・・・・最悪だ。


ほんと、最悪だ・・・。


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