徒然なる恋の話

焔 はる

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三夜【淡き水光】

3-40

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「ッンン”ッ・・・!ァッ・・・!や、ッ・・・!アッ・・・んン・・・ッ!」


突き上げるタイミングに合わせてグイグイと下腹部を押す。


「椎娜・・・動けるなら、動いていいよ?」


荒く律動を刻み、俺を飲み込むソコは、赤く充血したナカが、見え隠れしながら俺を押し出しては飲み込み、愛液が白く泡立って溢れてくる。


「ァ、ぅッ・・・ンッ・・・や、ぁ・・・ッできな、い・・・っ」


前にも後ろにも逃げられずに突き上げられるがまま、椎娜は首を横に振った。


「な、・・・ん、で・・・おぅ、た・・・っ・・・お、こ、っ・・・て、る・・・」


「・・・っ・・・おこってない・・・」


「・・・だ、っ・・・て、・・・いじわる・・・だ、も・・・ん」


眉間にシワを寄せ、不安そうに椎娜が俺を見る。


・・・・・・見透かされて、不安にさせて・・・・・・めちゃくちゃダセェ・・・おれ・・・


「・・・・・・ごめん・・・嫉妬した・・・・・・」


「嫉妬・・・?なんで・・・?」


「・・・椎娜が、上に乗ったことあるって知って・・・。」


「・・・・・・・・・ばか。」


「・・・。」


めちゃくちゃ情けない・・・。

勝手に過去の男に嫉妬して八つ当たりじみた欲をぶつけて・・・

椎娜を不安にさせて、呆れられるって・・・


「・・・気持ちよくなったの、桜太が、初めてなのに・・・ばか・・・ばか桜太・・・」


ばかばか言いながら、椎娜は体勢を変えて、足を戻し、俺の腹に手を乗せた。


「・・・私の彼氏は・・・ダレ?」


「ッ・・・」


搾り上げるように、椎娜のナカが締めつける。

ちょ・・・やば・・・


「っ・・・は・・・」


「ねぇ。ダレですか?」


答えずにいたら、ギュッとさらに締めつけられた。


ちょ、なにこれ・・・


「ぅ・・・おれ・・・」


「・・・正解。」


不敵に妖艶に微笑み、乱れた髪を掻き上げて、椎娜は俺に<正解>をくれた。


椎娜は身体を倒し、俺の胸に重なると、身体を伸ばして唇を重ねてきた。


・・・・・・はぁ・・・


だめだ・・・適う気がしない・・・




捉えたのは、どちらだったのだろう・・・




捉えられたのは、どちらだったのだろう・・・




危険な花に捕まって、虜にされたのは・・・




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