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三夜【淡き水光】
3-23
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「失礼致します」
今度こそ手を離して、なんとも言えない空気の中、岐津さんが扉の外から声を掛ける。
椎娜が好きなものを伝えていたので、メインは「お肉」。
コース料理でもいいかな、と悩んだが、品数が多いときっと椎娜は食べきれずに早々に満腹になってしまう。
それなら、好きな物とデザート、美味しいお酒、シンプルでいいのではないか、と岐津さんに相談をしていた。
予想通り・・・いや、想像以上に椎娜の目は輝いている。
前菜とメインは「牛のステーキ」。
ガーリックライス、サラダ、スープ、食後にデザート。
料理の説明をして、それぞれにお酒を注いで、岐津さんは退室した。
「っく・・・しーちゃん・・・ふふ・・・あはは・・・目が輝きすぎ・・・」
俺は堪えきれなくなった。
さっきまでの淫らな空気はどこへやら、目の前の美味しそうな料理に椎娜はキラッキラに目を輝かせている。
完全に健全な空気になってしまった。
「だって・・・!こんなに美味しそうなんだもん・・・っ」
「喜んでくれてよかった、ね、食べよ」
乾杯をして、椎娜はお肉を口に運ぶ。
・・・
・・・・・・もう、感想なんてなくても表情でわかるよ・・・
「~~~!!!!」
「美味しい?」
「!!!」
うんうん、と頷いて、椎娜は口元を押えた。
ほんと・・・反応が素直で可愛い。
「っ・・・!美味しい・・・っ」
声を抑えて、力を込めて言う。
お腹も空いていたし、空腹は最大のスパイスとも言うし、本当に料理は美味しいし、嬉しそうに椎娜は料理を食べる。
美味しそうに、嬉しそうに食べる女の子って可愛いなぁ、と思う。
・・・まぁ、椎娜だから、なんだけどね。
今度こそ手を離して、なんとも言えない空気の中、岐津さんが扉の外から声を掛ける。
椎娜が好きなものを伝えていたので、メインは「お肉」。
コース料理でもいいかな、と悩んだが、品数が多いときっと椎娜は食べきれずに早々に満腹になってしまう。
それなら、好きな物とデザート、美味しいお酒、シンプルでいいのではないか、と岐津さんに相談をしていた。
予想通り・・・いや、想像以上に椎娜の目は輝いている。
前菜とメインは「牛のステーキ」。
ガーリックライス、サラダ、スープ、食後にデザート。
料理の説明をして、それぞれにお酒を注いで、岐津さんは退室した。
「っく・・・しーちゃん・・・ふふ・・・あはは・・・目が輝きすぎ・・・」
俺は堪えきれなくなった。
さっきまでの淫らな空気はどこへやら、目の前の美味しそうな料理に椎娜はキラッキラに目を輝かせている。
完全に健全な空気になってしまった。
「だって・・・!こんなに美味しそうなんだもん・・・っ」
「喜んでくれてよかった、ね、食べよ」
乾杯をして、椎娜はお肉を口に運ぶ。
・・・
・・・・・・もう、感想なんてなくても表情でわかるよ・・・
「~~~!!!!」
「美味しい?」
「!!!」
うんうん、と頷いて、椎娜は口元を押えた。
ほんと・・・反応が素直で可愛い。
「っ・・・!美味しい・・・っ」
声を抑えて、力を込めて言う。
お腹も空いていたし、空腹は最大のスパイスとも言うし、本当に料理は美味しいし、嬉しそうに椎娜は料理を食べる。
美味しそうに、嬉しそうに食べる女の子って可愛いなぁ、と思う。
・・・まぁ、椎娜だから、なんだけどね。
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