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三夜【淡き水光】
3-21
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岐津さんに促され通されたのは、夜景を見下ろせる個室。
椎娜の好みと苦手なものは事前に伝えていたので、料理は岐津さんにお任せする。
「椎娜さん、お酒は何になさいますか?」
メニューを椎娜の前に広げながら、岐津さんが椎娜にアルコール類の説明をしている。
「いつもはどんなものを飲まれますか?」
「いつもは・・・スパークリングワインとかビール・・・梅酒が好きです。」
「それなら・・・」
椎娜は岐津さんオススメ、女性向けのスパークリングワイン、俺は新しく入ったという日本酒を頼んだ。
岐津さんがいなくなり、個室には2人だけになる。
一瞬の沈黙ののち、椎娜が俺を見て微笑んだ。
「・・・なんか・・・緊張しちゃう、お洒落なお店、慣れてなくて・・・」
顔にかかる髪を耳にかける。
それだけなのに、色っぽくて、テーブルに乗せられた椎娜の左手の指に指を絡めた。
「あんまり気負わないで楽しんでくれたら嬉しい。料理とお酒も美味しいから、椎娜を連れてきたかったんだ。」
椎娜の手を下から受け止め、親指で手の甲をさすり、1本1本の指へと移っていく。
小指まで触れて、無意識に・・・椎娜の手の平を中指で撫で上げた。
中指を折ったり伸ばしたりしながら、指の背や腹を使い、椎娜の手の平を擦り上げる。
「っ・・・ん・・・おぅた・・・っ」
あ・・・やば、完全に無意識だった。
椎娜の手を見つめて、何も考えずに<愛撫>した事に、自分でもかなり頭がやられていると苦笑した。
「・・・そのさわり方、やだ・・・」
椎娜は声を抑えながら、目は猛抗議している。
「・・・ごめん、ほんと、無意識・・・」
謝りながら・・・ふと、椎娜は何を思い浮かべたのだろうと意地悪をしたくなる。
椎娜の好みと苦手なものは事前に伝えていたので、料理は岐津さんにお任せする。
「椎娜さん、お酒は何になさいますか?」
メニューを椎娜の前に広げながら、岐津さんが椎娜にアルコール類の説明をしている。
「いつもはどんなものを飲まれますか?」
「いつもは・・・スパークリングワインとかビール・・・梅酒が好きです。」
「それなら・・・」
椎娜は岐津さんオススメ、女性向けのスパークリングワイン、俺は新しく入ったという日本酒を頼んだ。
岐津さんがいなくなり、個室には2人だけになる。
一瞬の沈黙ののち、椎娜が俺を見て微笑んだ。
「・・・なんか・・・緊張しちゃう、お洒落なお店、慣れてなくて・・・」
顔にかかる髪を耳にかける。
それだけなのに、色っぽくて、テーブルに乗せられた椎娜の左手の指に指を絡めた。
「あんまり気負わないで楽しんでくれたら嬉しい。料理とお酒も美味しいから、椎娜を連れてきたかったんだ。」
椎娜の手を下から受け止め、親指で手の甲をさすり、1本1本の指へと移っていく。
小指まで触れて、無意識に・・・椎娜の手の平を中指で撫で上げた。
中指を折ったり伸ばしたりしながら、指の背や腹を使い、椎娜の手の平を擦り上げる。
「っ・・・ん・・・おぅた・・・っ」
あ・・・やば、完全に無意識だった。
椎娜の手を見つめて、何も考えずに<愛撫>した事に、自分でもかなり頭がやられていると苦笑した。
「・・・そのさわり方、やだ・・・」
椎娜は声を抑えながら、目は猛抗議している。
「・・・ごめん、ほんと、無意識・・・」
謝りながら・・・ふと、椎娜は何を思い浮かべたのだろうと意地悪をしたくなる。
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