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三夜【淡き水光】
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「・・・しーちゃん、なんでその服に着替えたのか、理由はわかるんだけど・・・暑くないの?」
私を抱きしめながら、タートルネックの襟を弄り、桜太は優しく笑んだ。
「・・・暑いよ・・・でも、見えちゃうんだもん・・・」
「・・・それは・・・ほんと、ごめんなさい・・・」
私の肩口に頭を乗せ、しかられた大型犬みたいに桜太は項垂れる。
「・・・・・・付けてもすぐ消えるなら、たくさん付けられるのに・・・そういうの、開発されないかな・・・」
「・・・ちょっと、何言ってるかわからない」
「・・・見えなければいいって、椎娜さん言った・・・。」
「・・・あんまりはだめ」
「見えないならいいって・・・首だってさ・・・椎娜さん、好きでしょ・・・?」
肩口からタートルネックの襟を少しずらして、耳の下に唇で触れた。
吐息がかかる。
ちゅ・・・ちゅ・・・と触れるだけの軽い口付け。
っ・・・ていうか、なに?椎娜さんて・・・1度も呼んだことないのに・・・!
言葉の裏に、年下感を出してる桜太の思惑が見え隠れ、いや、見え見えになっている。
あざとい・・・
めちゃくちゃあざとい・・・
けれど、事実、首に触れられるのは気持ちよくて、愛しさが膨らんで、頭がぼ~っとしてきて、好きなのも否めない・・・・・・!
「・・・・・・椎娜さん、止めてくれないと・・・しちゃうよ?」
は・・・!
いつの間にか桜太の手がニットワンピの裾をたくしあげて、下着に指がかかっていた。
「今はもうだめ・・・!!」
「・・・ふふ、今はね・・・?」
悪戯っぽく桜太は笑って、ガシガシと頭を撫でられた。
グシャグシャになった髪とワンピースの裾を直してくれる。
「とりあえず、着替えてごはん食べに行こ。知り合いの店なんだけど、個室のとこ予約したから。」
車だし、なんとなく見えない感じで大丈夫、と桜太は絶妙に適当なことを言う。
・・・見えちゃうのは私だし、付けたのは桜太だし、一緒にいたら、桜太だって、「あぁ、こいつが付けたのか」って思われちゃうかもしれないのに・・・。
私を抱きしめながら、タートルネックの襟を弄り、桜太は優しく笑んだ。
「・・・暑いよ・・・でも、見えちゃうんだもん・・・」
「・・・それは・・・ほんと、ごめんなさい・・・」
私の肩口に頭を乗せ、しかられた大型犬みたいに桜太は項垂れる。
「・・・・・・付けてもすぐ消えるなら、たくさん付けられるのに・・・そういうの、開発されないかな・・・」
「・・・ちょっと、何言ってるかわからない」
「・・・見えなければいいって、椎娜さん言った・・・。」
「・・・あんまりはだめ」
「見えないならいいって・・・首だってさ・・・椎娜さん、好きでしょ・・・?」
肩口からタートルネックの襟を少しずらして、耳の下に唇で触れた。
吐息がかかる。
ちゅ・・・ちゅ・・・と触れるだけの軽い口付け。
っ・・・ていうか、なに?椎娜さんて・・・1度も呼んだことないのに・・・!
言葉の裏に、年下感を出してる桜太の思惑が見え隠れ、いや、見え見えになっている。
あざとい・・・
めちゃくちゃあざとい・・・
けれど、事実、首に触れられるのは気持ちよくて、愛しさが膨らんで、頭がぼ~っとしてきて、好きなのも否めない・・・・・・!
「・・・・・・椎娜さん、止めてくれないと・・・しちゃうよ?」
は・・・!
いつの間にか桜太の手がニットワンピの裾をたくしあげて、下着に指がかかっていた。
「今はもうだめ・・・!!」
「・・・ふふ、今はね・・・?」
悪戯っぽく桜太は笑って、ガシガシと頭を撫でられた。
グシャグシャになった髪とワンピースの裾を直してくれる。
「とりあえず、着替えてごはん食べに行こ。知り合いの店なんだけど、個室のとこ予約したから。」
車だし、なんとなく見えない感じで大丈夫、と桜太は絶妙に適当なことを言う。
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