徒然なる恋の話

焔 はる

文字の大きさ
上 下
63 / 617
三夜【淡き水光】

3-4

しおりを挟む
「はいはい。変なとこがどこなのかは、また教えてよ、「ココはダメ」って・・・俺に抱かれながら。」

「~~!!もう!!」

あ~~可愛い。

可愛いくて辛い・・・。

腕の中から逃げてしまった椎娜は、着替えを持って戻ってくると、バスタオルを俺に押し付けて、「シャワー浴びてくるから、桜太は後から使って。絶対来ないでよ。」と念を押して風呂場に行った。

・・・・・・ほんっっ・・・と、なんなんだろう、可愛すぎて俺は馬鹿になったんじゃないだろうか。





シャワーから戻ってきた椎娜は。

「・・・・・・・・・いっぱいついてた」

髪をタオルで拭きながら、ボソッとぶつけてきた。

「なにが??」

「・・・・・・・・・赤いやつ・・・」

「・・・どんなとこについてた?」

ベッドに座ったまま、足の間に椎娜の手を引いて、タオルを奪い、両手を包んで指先に唇で触れた。



「・・・・・・・・・いろんなとこ」



・・・・・・見たくせに。



どこについてるか、身体中探したくせに。



昨夜、どんなことをしたか、どんなことをされたか、俺がどんな風に椎娜に触れて、自分がどんな風に感じたか、頭に蘇ったはすだ。



「・・・いろんなとこ、ね・・・。俺が大好きなとこだよ。」



立ち上がって頭を撫で、バスタオルを手にして椎娜から離れた。



色んなとこ・・・・・・・・

身体中にあったはずだ。

白い肌のあちこちに。

腕を上げた胸の横に。

左右の胸に、鳩尾に、

脇腹に、下腹部に、

足の付け根に、

足を広げた左右の柔らかい皮膚に、

鏡に映さないと見えないうなじに、

背中中に、肩甲骨に、

腰にも、おしりにも、

太腿の裏にも。

どこを見ても目に入るはず。



触れた場所すべて、愛した場所すべて、
俺が大好きなとこ。



それは暗に、「すべて大好きだよ」ということ。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

これ以上ヤったら●っちゃう!

ヘロディア
恋愛
彼氏が変態である主人公。 いつも自分の部屋に呼んで戯れていたが、とうとう彼の部屋に呼ばれてしまい…

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

処理中です...