徒然なる恋の話

焔 はる

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二.五夜 【想いはカタチを変えて】

2.5-18

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・・・・・・でも・・・・・・

「あーあ、こんな可愛い椎梛、他の男が見てたのかと思うとムカつく・・・」

腹の中に黒い感情が湧き上がり、モヤモヤして椎娜の首に顔を埋めて噛み付いた。

「・・・んっ・・・おぅたっ、・・・な、い」

「・・・ん?なに・・・?」

首や胸を噛んだり、跡が付くほど吸ったり舐めたりしていると、椎娜が押しとどめるように、

「んっ・・・、わたし、イった、こと、な、いっ・・・」

「・・・は・・・?」

「だか、ら、いったこと、っない、の・・・んっ・・・」

「・・・セックスで?指でも、コレでも・・・?」

コレ、と言いながら、椎娜の中で脈打ち、硬さを保ったままの塊をぐりっと動かす。

「んっ・・・!ゃ、ぁ・・・そ、ぅ・・・おぅたが初め、てっ・・・!んやぁ・・・!」

・・・椎娜が言い終わるのを待たず、プツッと弾けたのは、なけなしに残っていた理性というやつ。

荒く腰を打ちつけ、肌と肌が音を立てる。

それに同調して遠慮なしの水音がヌチャッズチュッと響く。

「・・・んだ、よ、それ・・・よかった、つーかっ・・・くっ・・・あぁ、もぅっ・・・」

椎娜を抱き起こし、胡座の上に座らせて向かい合ったまま抱きしめた。

「あっ、あっ、やっ、お、ぅ、た・・・これ、やっ・・・深く、な、っちゃぅっ・・・」

・・・そうだね。

でも、それが狙いだから・・・ごめんね。

「ん・・・大丈夫、支えてるから。俺のこと、深くまで飲み込んで・・・」

俺を見上げる椎娜の瞳が不安そうに揺れる。

深くまで飲み込んで、なんて、もうすでに椎娜の最奥まで入っているのに・・・椎娜はどうしてくれるんだろう・・・

悪戯か意地悪心か境は曖昧な、ちょっとしたS心。

俺の腕を支えに、体重がかかってこれ以上沈まないように椎娜はゆっくりと腰を落とす。

可愛いなぁ・・・

知ってしまえば、快楽にほんと従順なんだな・・・

・・・さぁ、どうしようか・・・

こわごわと、ゆっくりゆっくり・・・
体重を掛けているのが分かるけど・・・

・・・可愛いすぎ。

心の中で舌を出して、ごめんね、と呟き、俺は、椎娜の腰を支えていた手を緩めた。
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