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二.五夜 【想いはカタチを変えて】
2.5-3
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・・・好きになってモノにしたんじゃねぇのかよ・・・
・・・付き合ったんなら椎娜を本気にさせてみろよ。
なんで大事に、大切にしねぇんだよ。
なんて、俺はエラそうに【幼馴染みポジション】に胡座をかいていた。
椎娜を本当に大切に出来る男ならいいと思っていた。
否定されて、拒否されて、【幼馴染み】でなくなり、傍にいられなくなるなら、って・・・。
けれど現実にはそんな男は現れず、俺は昨晩【幼馴染み】を手放した。
「頭小さ。」
なんて言いながら、あぁ、もう後には引けない、と腹を括る。
無防備に晒される細い肩と、濡れ髪から滴る水滴。
俺がどんな目で見ているか気づきもしないで、いつもの事だと安心して俺の足の間に背を向けて座る。
ドライヤーで髪を乾かしてやりながら、サラサラとした手触りを弄び、少しでも長く触れていたかった。
一段低いラグマットに座っていた椎娜を抱き上げ、ベッドに腰掛ける自分の足の間に座らせた。
髪を避け、露わになった首筋に唇で触れた。
そっと押し付けて、そのまま肩へと降りて小さな肩に紅い痕を残した。
ビクッと体を震わせ、逃げようと体を捩る椎娜を腕に閉じ込め、細く白い首筋に再度唇を寄せた。
・・・鼻先を掠めた椎娜の匂いに体の奥が重く疼く。
しーちゃん。
それは、甘えても許される【幼馴染み】の立場でいる為に、敢えて昔から変えずに呼ぶ、俺だけの特権。
・・・付き合ったんなら椎娜を本気にさせてみろよ。
なんで大事に、大切にしねぇんだよ。
なんて、俺はエラそうに【幼馴染みポジション】に胡座をかいていた。
椎娜を本当に大切に出来る男ならいいと思っていた。
否定されて、拒否されて、【幼馴染み】でなくなり、傍にいられなくなるなら、って・・・。
けれど現実にはそんな男は現れず、俺は昨晩【幼馴染み】を手放した。
「頭小さ。」
なんて言いながら、あぁ、もう後には引けない、と腹を括る。
無防備に晒される細い肩と、濡れ髪から滴る水滴。
俺がどんな目で見ているか気づきもしないで、いつもの事だと安心して俺の足の間に背を向けて座る。
ドライヤーで髪を乾かしてやりながら、サラサラとした手触りを弄び、少しでも長く触れていたかった。
一段低いラグマットに座っていた椎娜を抱き上げ、ベッドに腰掛ける自分の足の間に座らせた。
髪を避け、露わになった首筋に唇で触れた。
そっと押し付けて、そのまま肩へと降りて小さな肩に紅い痕を残した。
ビクッと体を震わせ、逃げようと体を捩る椎娜を腕に閉じ込め、細く白い首筋に再度唇を寄せた。
・・・鼻先を掠めた椎娜の匂いに体の奥が重く疼く。
しーちゃん。
それは、甘えても許される【幼馴染み】の立場でいる為に、敢えて昔から変えずに呼ぶ、俺だけの特権。
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