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二夜【新たなる福音】
2-1~side by 椎梛~
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部屋の中が淡い光に満たされる。
覚醒しない意識の端で、朝になったのか・・・となんとなく気づく。
起き上がろうと体に力を入れると、主に腰や下腹部に重く鈍い痛みと気怠さがあり、それが全身へと広がる。
それだけではない。
私の体を背後から抱きしめて、首筋に顔を埋めて気持ちよさそうに寝息を立てているこの男によって、私は身動きが取れなかった。
私の腕の下から回した手は、左胸の膨らみを掌で包むように覆っている。
それを起こさないようにそっと後ろへと追いやって、静かに、私は這い出ようとする。
しかし。
「?!」
私が体を起こして、足を投げ出す形でベッドに座った時、伸びてきた腕に腰を絡め取られる。
「・・・しーちゃん、どこ行くの?」
腕に力が入り、逃すつもりがないまま、もぞもぞと私の体に顔を寄せる。
そしてそのまま、私の足の間に体を移動させると、正面から私の腹に抱きついて顔を埋めている。
「もう少しゴロゴロしようよ・・・」
甘えた声で言いながら、私の腹にキスをし始める。
「ちょっ、くすぐったい・・・」
私が身じろいでその腕から逃れようとするのを意に介さず桜太は、腹、鳩尾、胸と、上体を起こしながら数え切れないキスの雨を降らす。
その間にも桜太は、自分の両足で私の足を割り、閉じれないようにしてしまう。
「んっ・・・」
桜太の舌が私の胸の頂きに触れた。
チロチロと、尖らせた舌先で先端を舐められ、くすぐったさと、昨夜の熱を思い出して体が反応してしまう。
左腕で自身の体を支え、舌で私の胸を弄り、右手は太腿を這う。
足の付け根、その奥の蜜を蓄え始めたそこに触れるか触れないか、ギリギリまで指を滑らせては遠ざかる。
「っ・・・ん・・・」
「どうしたの、しーちゃん」
わかっててやってるくせに・・・。
「なんで・・・」
胸元から私を見上げる桜太を見つめ、言葉より先に、開かれた脚を桜太の体に擦り寄せてしまった。
その時。
覚醒しない意識の端で、朝になったのか・・・となんとなく気づく。
起き上がろうと体に力を入れると、主に腰や下腹部に重く鈍い痛みと気怠さがあり、それが全身へと広がる。
それだけではない。
私の体を背後から抱きしめて、首筋に顔を埋めて気持ちよさそうに寝息を立てているこの男によって、私は身動きが取れなかった。
私の腕の下から回した手は、左胸の膨らみを掌で包むように覆っている。
それを起こさないようにそっと後ろへと追いやって、静かに、私は這い出ようとする。
しかし。
「?!」
私が体を起こして、足を投げ出す形でベッドに座った時、伸びてきた腕に腰を絡め取られる。
「・・・しーちゃん、どこ行くの?」
腕に力が入り、逃すつもりがないまま、もぞもぞと私の体に顔を寄せる。
そしてそのまま、私の足の間に体を移動させると、正面から私の腹に抱きついて顔を埋めている。
「もう少しゴロゴロしようよ・・・」
甘えた声で言いながら、私の腹にキスをし始める。
「ちょっ、くすぐったい・・・」
私が身じろいでその腕から逃れようとするのを意に介さず桜太は、腹、鳩尾、胸と、上体を起こしながら数え切れないキスの雨を降らす。
その間にも桜太は、自分の両足で私の足を割り、閉じれないようにしてしまう。
「んっ・・・」
桜太の舌が私の胸の頂きに触れた。
チロチロと、尖らせた舌先で先端を舐められ、くすぐったさと、昨夜の熱を思い出して体が反応してしまう。
左腕で自身の体を支え、舌で私の胸を弄り、右手は太腿を這う。
足の付け根、その奥の蜜を蓄え始めたそこに触れるか触れないか、ギリギリまで指を滑らせては遠ざかる。
「っ・・・ん・・・」
「どうしたの、しーちゃん」
わかっててやってるくせに・・・。
「なんで・・・」
胸元から私を見上げる桜太を見つめ、言葉より先に、開かれた脚を桜太の体に擦り寄せてしまった。
その時。
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