29 / 60
6:Room of a secret
6-3
しおりを挟む
「・・・蓮見さぁん、触りますよ、このままだとヤバいんで触りますからね、俺声かけましたからね~」
バスタオルを広げて持ち、浴槽の縁に突っ伏している蓮見さんをなるべく見ないように位置を確認して浴槽の中から引き上げる。
意識を失った人間は重いと言うけれど、眠ってしまった人間も例外ではなく、小柄な蓮見さんと言えども俺は筋肉マッチョな体型ではないし、しかし、男のメンツにかけて無事に蓮見さんをベッドまで運んでみせる!
見ないように、素肌にはなるべく触れないように細心の注意払い、バスタオルでくるんで抱き上げるところまで成功した。
シャワーを浴びたのに、この段階までで俺は汗だくだ。
「ったく・・・も、う・・・風呂場えっちでもないのに・・・っ!汗だく!もっかい、しゃわ、ぁ・・・浴び直そ・・・!」
抱き上げて脱衣所に出れば、涼しさにほっとした。
そのまま蓮見さんを抱いてベッドに向かう間も蓮見さんは目覚める事もなく、俺以外の前で酒は飲ますまい、と心に決めた。
・・・俺、彼氏でもないけどね!!
でもこんな風になっちゃう蓮見さん、他の人間に見せたくないし任せたくないじゃんか!!
バスタオルでくるんだまま蓮見さんを寝かせて、デコルテ、膝から下など肌が出ている所はタオルで拭った。
そのまま布団をかけて、使われる事のなかったメイク落としに目が留まる。
「・・・・・・はぁ・・・・・・嫌がるかな・・・・・・起きたら・・・・・・でも・・・・・・」
化粧したまま寝ちゃった!!肌やばい!!とセフレだった女が朝騒いでいたのを思い出して、俺は寝ている蓮見さんのメイクを落とし、化粧水と乳液を塗り、なんでこんな事をと思いながら満足するのだった。
だって!!
なんか気になったらしないとモヤモヤするじゃん!!
それに、化粧を落としてもっちりしたほっぺた可愛い・・・。
欲望に負けて少しだけツンツンして、ぷにぷにとつまんでみて、これ以上は条例違反に当たると行動を自制して、自分を静めるべく俺は2回目のシャワーへと向かう。
けどなんだかなぁ・・・好きな人を前にしても、めちゃくちゃヤリたいとか、欲求が込み上げるわけでもなく、からかったりふざけて下ネタ言ったりはするけど、それも蓮見さんの嫌そうな顔やウンザリする顔が面白いからで、蓮見さんといると『守ってあげたい』が一番なんだよね。
見えるところにいてくれるのが安心するし、欲望で抱きたいとか、ヤリたいから関係を続けたいとか、身体の関係が絶対ないとダメとかじゃない。
え・・・もしかして俺、性欲減退してんのかな・・・まじ・・・?
どうしよう、もう枯れ気味なの??
まだハタチなのに!!
そう思えるほど、自分でもわかるほど精神が安定している。
バスタオルを広げて持ち、浴槽の縁に突っ伏している蓮見さんをなるべく見ないように位置を確認して浴槽の中から引き上げる。
意識を失った人間は重いと言うけれど、眠ってしまった人間も例外ではなく、小柄な蓮見さんと言えども俺は筋肉マッチョな体型ではないし、しかし、男のメンツにかけて無事に蓮見さんをベッドまで運んでみせる!
見ないように、素肌にはなるべく触れないように細心の注意払い、バスタオルでくるんで抱き上げるところまで成功した。
シャワーを浴びたのに、この段階までで俺は汗だくだ。
「ったく・・・も、う・・・風呂場えっちでもないのに・・・っ!汗だく!もっかい、しゃわ、ぁ・・・浴び直そ・・・!」
抱き上げて脱衣所に出れば、涼しさにほっとした。
そのまま蓮見さんを抱いてベッドに向かう間も蓮見さんは目覚める事もなく、俺以外の前で酒は飲ますまい、と心に決めた。
・・・俺、彼氏でもないけどね!!
でもこんな風になっちゃう蓮見さん、他の人間に見せたくないし任せたくないじゃんか!!
バスタオルでくるんだまま蓮見さんを寝かせて、デコルテ、膝から下など肌が出ている所はタオルで拭った。
そのまま布団をかけて、使われる事のなかったメイク落としに目が留まる。
「・・・・・・はぁ・・・・・・嫌がるかな・・・・・・起きたら・・・・・・でも・・・・・・」
化粧したまま寝ちゃった!!肌やばい!!とセフレだった女が朝騒いでいたのを思い出して、俺は寝ている蓮見さんのメイクを落とし、化粧水と乳液を塗り、なんでこんな事をと思いながら満足するのだった。
だって!!
なんか気になったらしないとモヤモヤするじゃん!!
それに、化粧を落としてもっちりしたほっぺた可愛い・・・。
欲望に負けて少しだけツンツンして、ぷにぷにとつまんでみて、これ以上は条例違反に当たると行動を自制して、自分を静めるべく俺は2回目のシャワーへと向かう。
けどなんだかなぁ・・・好きな人を前にしても、めちゃくちゃヤリたいとか、欲求が込み上げるわけでもなく、からかったりふざけて下ネタ言ったりはするけど、それも蓮見さんの嫌そうな顔やウンザリする顔が面白いからで、蓮見さんといると『守ってあげたい』が一番なんだよね。
見えるところにいてくれるのが安心するし、欲望で抱きたいとか、ヤリたいから関係を続けたいとか、身体の関係が絶対ないとダメとかじゃない。
え・・・もしかして俺、性欲減退してんのかな・・・まじ・・・?
どうしよう、もう枯れ気味なの??
まだハタチなのに!!
そう思えるほど、自分でもわかるほど精神が安定している。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる