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4:blue illusion
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「・・・頭・・・いてぇ・・・」
泣きすぎて頭痛までしてきた俺は、情けなくも今蓮見さんの部屋のソファーに埋もれている。
お情けでお貸し頂いた濡れタオルを額と目に当て、鼻づまりの声と情けない事極まりない姿を好きな人の眼前に晒している・・・。
カッコつけて「泊まりません」とか言いながら、泣きじゃくり、カムバックした蓮見さんの部屋。
そんな醜態を晒す俺と、ラグに直接座って何やらズズッ・・・と飲み物を啜っている気配と音がする。
「・・・今日、泊まるとこないなら・・・」
え・・・!
まさか・・・!!??
心臓が大きく跳ねた。
落ち着け・・・落ち着け俺・・・
んなわけない・・・そんな・・・そんな・・・そんな、ねぇ・・・・・・???
「遅くなると探すの大変だろうから、落ち着いたら帰った方がいいわよ。」
・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ですよねぇぇぇぇぇぇぇッッッ!!!
しッッッ・・・・・・・・・ッッッてるぅぅぅぅぅぅ!!!!
おれッ!!わかってるから!!!
あぁァァ・・・でも、そんな蓮見さんが俺は好きだ・・・・・・
追い出したいのに、心配がすこ~~~しだけ混じった言葉。
これは十分すぎる進歩じゃなかろうか、うんうん。
俺は起き上がり、タオルを額から外した。
「じゃあ、今日は帰ります。」
情けな・・・まだズビズビと鼻声だ。
今度こそ、荷物を手に玄関に向かう。
「蓮見さん、ちゃんと戸締りして下さいね。あと変態が来てもガン無視で、不安で寂しくなったらいつでも俺を呼んで下さいね。何時でも来ますから。」
「・・・・・・変態に連絡するの?」
「!!もうッ蓮見さんッ・・・!」
「ふ・・・」
「あ・・・笑った」
やべ・・・激レア、めちゃくちゃ可愛い・・・!!!!
いつもみたいな「フン・・・」て鼻で笑うんじゃなくて、自然に、俺とのやり取りで笑ってくれた。
・・・・・・どうしよう・・・泣きそうなくらい嬉しい・・・・・・泣いたけど・・・
俺、こんな涙腺弱かったっけな・・・・・・
「・・・笑ってないわ。あなた目、腫れてるから幻覚よ。泣き虫くんはさっさと帰って。」
シッシ、と俺を手で払い顔を背けてしまうが、あれは幻覚ではなく、レア中のレア、でも間違いなく蓮見さんの笑顔だ。
名前呼んでくれたのに、今は泣き虫くん・・・へっ・・・へへへへ・・・
蓮見さんが「泣き虫くん」て・・・・・・やっば・・・・・・くそ可愛い・・・・・・!!
いやいや、落ち着け俺・・・今日はもう帰るんだからな・・・
「・・・今日は俺のアルバム、会社じゃ見れない蓮見さんがたくさん保存されました・・・。無理矢理誘ったけど、水族館・・・来てくれて嬉しかったです。今の笑顔も・・・。」
「ッ・・・!だからッ・・・!笑ってないってば・・・!」
「いいんです、俺には今日の最後に最高の御褒美でしたから。」
「・・・・・・ばか、じゃない・・・あなた・・・」
「ふふ・・・あ、蓮見さん、後でソファー見て下さい。じゃ、ありがとうございました!また、会社で!」
俺は蓮見さんの返事を待たず、振り返らず、去り難い、離れ難い蓮見さん宅を後にした。
・・・背後で閉まる扉の音が寂しい・・・。
でも俺は大満足で足取り軽く、本日の宿を探すべく、スマホを取り出した。
勿論それは、蓮見さんという好きな人がいるのに他の宿を見繕うなんて不健全なものじゃなく、健全なお宿探し。
「見てくれたかなぁ・・・蓮見さん。」
喜んでくれたらいいな、少しでも蓮見さんを笑顔にできたら俺は嬉しい。
泣きすぎて頭痛までしてきた俺は、情けなくも今蓮見さんの部屋のソファーに埋もれている。
お情けでお貸し頂いた濡れタオルを額と目に当て、鼻づまりの声と情けない事極まりない姿を好きな人の眼前に晒している・・・。
カッコつけて「泊まりません」とか言いながら、泣きじゃくり、カムバックした蓮見さんの部屋。
そんな醜態を晒す俺と、ラグに直接座って何やらズズッ・・・と飲み物を啜っている気配と音がする。
「・・・今日、泊まるとこないなら・・・」
え・・・!
まさか・・・!!??
心臓が大きく跳ねた。
落ち着け・・・落ち着け俺・・・
んなわけない・・・そんな・・・そんな・・・そんな、ねぇ・・・・・・???
「遅くなると探すの大変だろうから、落ち着いたら帰った方がいいわよ。」
・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ですよねぇぇぇぇぇぇぇッッッ!!!
しッッッ・・・・・・・・・ッッッてるぅぅぅぅぅぅ!!!!
おれッ!!わかってるから!!!
あぁァァ・・・でも、そんな蓮見さんが俺は好きだ・・・・・・
追い出したいのに、心配がすこ~~~しだけ混じった言葉。
これは十分すぎる進歩じゃなかろうか、うんうん。
俺は起き上がり、タオルを額から外した。
「じゃあ、今日は帰ります。」
情けな・・・まだズビズビと鼻声だ。
今度こそ、荷物を手に玄関に向かう。
「蓮見さん、ちゃんと戸締りして下さいね。あと変態が来てもガン無視で、不安で寂しくなったらいつでも俺を呼んで下さいね。何時でも来ますから。」
「・・・・・・変態に連絡するの?」
「!!もうッ蓮見さんッ・・・!」
「ふ・・・」
「あ・・・笑った」
やべ・・・激レア、めちゃくちゃ可愛い・・・!!!!
いつもみたいな「フン・・・」て鼻で笑うんじゃなくて、自然に、俺とのやり取りで笑ってくれた。
・・・・・・どうしよう・・・泣きそうなくらい嬉しい・・・・・・泣いたけど・・・
俺、こんな涙腺弱かったっけな・・・・・・
「・・・笑ってないわ。あなた目、腫れてるから幻覚よ。泣き虫くんはさっさと帰って。」
シッシ、と俺を手で払い顔を背けてしまうが、あれは幻覚ではなく、レア中のレア、でも間違いなく蓮見さんの笑顔だ。
名前呼んでくれたのに、今は泣き虫くん・・・へっ・・・へへへへ・・・
蓮見さんが「泣き虫くん」て・・・・・・やっば・・・・・・くそ可愛い・・・・・・!!
いやいや、落ち着け俺・・・今日はもう帰るんだからな・・・
「・・・今日は俺のアルバム、会社じゃ見れない蓮見さんがたくさん保存されました・・・。無理矢理誘ったけど、水族館・・・来てくれて嬉しかったです。今の笑顔も・・・。」
「ッ・・・!だからッ・・・!笑ってないってば・・・!」
「いいんです、俺には今日の最後に最高の御褒美でしたから。」
「・・・・・・ばか、じゃない・・・あなた・・・」
「ふふ・・・あ、蓮見さん、後でソファー見て下さい。じゃ、ありがとうございました!また、会社で!」
俺は蓮見さんの返事を待たず、振り返らず、去り難い、離れ難い蓮見さん宅を後にした。
・・・背後で閉まる扉の音が寂しい・・・。
でも俺は大満足で足取り軽く、本日の宿を探すべく、スマホを取り出した。
勿論それは、蓮見さんという好きな人がいるのに他の宿を見繕うなんて不健全なものじゃなく、健全なお宿探し。
「見てくれたかなぁ・・・蓮見さん。」
喜んでくれたらいいな、少しでも蓮見さんを笑顔にできたら俺は嬉しい。
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