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Capsule5:失くした記憶と縁結び
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腕に抱いた佐智の傷付けられて血が滲む喉に指先で触れると、傷は跡形もなく消え、綺麗な肌が戻った。
しかし傷つけられ、奴に血を舐められた事実は消えない・・・
「・・・佳月」
「!な・・・なんだ、よ・・・」
「佐智を頼む。」
「えっ・・・あんたは・・・?」
俺は佳月に佐智を任せ、魔物が吹き飛んだ暗闇の中へ歩を進めた。
胸に手を突っ込み、取り出したのは一振りの剣。
俺の神としての力を具現化したもの。
「・・・我が神名、イザナギの名において貴様を滅する。」
人間の姿のまま仰向けにひっくり返っていた魔物の喉に剣先を突き付けた。
「まッ」
「聞かぬ。」
ズブッ・・・!!!
肉を剣先切り裂き、食い込む感触。
声さえ発せずに、目を見開いて口をパクパクと開けて目を見開く魔物の首の後ろまで貫いた剣を引き抜き、言葉ではなく黒い体液を口と傷口から溢れさせる魔物の心臓に剣を突き刺した。
「・・・どうだ、苦しいか?あぁ口も聞けぬか。まぁよい。お前は消える。」
心臓に突き刺さった剣を捻り、頭頂部まで一気に切り裂いた。
事切れて闇に溶け込むように塵となり消える魔物は2度と現れる事はない。
その場に残されたのは、魔物がいた場所に突き刺さった剣のみ。
・・・・・・己の甘さだ・・・・・・
俺の甘さが無駄に佐智を傷つける事になった・・・。
あんな死神に奴を委ねず、あの時俺が殺しておけば・・・
俺がモタモタして佐智を苦しませていたから・・・佐智の心の闇にあいつが近づきやすくなってしまった・・・。
引き抜いた剣は、刀身が黒く濁っていた。
力を具現化して剣を使うと、魔物を祓った穢れにより刀身が濁り、本体である俺の身に穢れが現れ、神としての力も弱まり、最悪の場合神の力を失う。
・・・清めねばならんな・・・
「神様!!」
剣を握ったまま、佳月と佐智の元に戻った俺に、佐智を抱いたまま不安だったのだろう佳月が大きな声で俺を呼んだ。
しかし傷つけられ、奴に血を舐められた事実は消えない・・・
「・・・佳月」
「!な・・・なんだ、よ・・・」
「佐智を頼む。」
「えっ・・・あんたは・・・?」
俺は佳月に佐智を任せ、魔物が吹き飛んだ暗闇の中へ歩を進めた。
胸に手を突っ込み、取り出したのは一振りの剣。
俺の神としての力を具現化したもの。
「・・・我が神名、イザナギの名において貴様を滅する。」
人間の姿のまま仰向けにひっくり返っていた魔物の喉に剣先を突き付けた。
「まッ」
「聞かぬ。」
ズブッ・・・!!!
肉を剣先切り裂き、食い込む感触。
声さえ発せずに、目を見開いて口をパクパクと開けて目を見開く魔物の首の後ろまで貫いた剣を引き抜き、言葉ではなく黒い体液を口と傷口から溢れさせる魔物の心臓に剣を突き刺した。
「・・・どうだ、苦しいか?あぁ口も聞けぬか。まぁよい。お前は消える。」
心臓に突き刺さった剣を捻り、頭頂部まで一気に切り裂いた。
事切れて闇に溶け込むように塵となり消える魔物は2度と現れる事はない。
その場に残されたのは、魔物がいた場所に突き刺さった剣のみ。
・・・・・・己の甘さだ・・・・・・
俺の甘さが無駄に佐智を傷つける事になった・・・。
あんな死神に奴を委ねず、あの時俺が殺しておけば・・・
俺がモタモタして佐智を苦しませていたから・・・佐智の心の闇にあいつが近づきやすくなってしまった・・・。
引き抜いた剣は、刀身が黒く濁っていた。
力を具現化して剣を使うと、魔物を祓った穢れにより刀身が濁り、本体である俺の身に穢れが現れ、神としての力も弱まり、最悪の場合神の力を失う。
・・・清めねばならんな・・・
「神様!!」
剣を握ったまま、佳月と佐智の元に戻った俺に、佐智を抱いたまま不安だったのだろう佳月が大きな声で俺を呼んだ。
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