幸せになりたい神様を拾いました

焔 はる

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Capsule2:もう1度恋をして

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「イザナギ、どうしてイザナギの髪は黒くないの?日本の神様なんでしょ?」

「どうして日本の神様だと黒くないといけないのだ?」

「じゃあ髭は??どうして髭ないの??」

「どうして髭がないといけないのだ??」

「・・・どうして、って・・・男の神様は厳つくてゴツいイメージがあったから・・・」

「先入観はよくない。俺はこの姿が気に入っている。何より、カッコイイであろう?」

ふふん、と笑って、クルリとその場で回って見せる姿は確かに綺麗だ。

「神様がカッコイイとか言うんだね」

「言う。俺はカッコイイのが好きだ。地味なのは好かん。明るく華々しいのが好きだ。しかし、厳粛、静寂、淑やかな中にある荘厳さも好きだ。」


「とにかく、好きであればいいんだね」


「おお、そういう事だな。」


この神様は・・・豪快で、おおらかで、私がイメージしていた神様像とはかけ離れ過ぎていて、拍子抜けしてしまう程だ。


朝食を取る私の正面で、イザナギはコップ1杯のお酒、日本酒を飲んでいる。
でもそれは、私にだから飲んでいる・・・・・姿で見えるが、実際にはコップの中身は減っていないし、イザナギが体内に取り込んでいるわけでもない。

イザナギとの同居生活が始まってすぐに、酒が手っ取り早くエネルギーを補給するのに都合がいいと言って、神様イザナギは日本酒を用意するように、と私に申し付けた。

そして、自分が飲んだ酒はその日のうちに私に風呂の時に浴びろと言うので、私は1日を終えて帰って来ると、コップ1杯の酒を浴びるのが日課になった。


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