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八章
夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる⑤②~side by あやめ~
しおりを挟む「今日はありがとうございました」
「気にするな。何かあれば力になる、当たり前のことだろう。」
普段ブーゲンビリアで生活している私が自宅に戻るのは年に数回だけ。
だが今回は夫である朱鷺将の求めもあって、ユウキと美比呂様が入院する病院を後にしてから自宅へと戻った。
夫婦の関係性が悪いわけではなく、私がしたいことをすればいいという朱鷺将の言葉に甘え、私がブーゲンビリアを立ち上げたのは数十年前。
それからは顔を合わせる回数も減ってしまい申し訳なく思いながらも、ノラたちの居場所を維持し、顧客を繋ぐ為、私はブーゲンビリアを運営するこの二重生活を続けていた。
「・・・あやめ・・・」
スーツのジャケットを脱ぎ、私に手を差し出す朱鷺将の骨ばった厚みのある手のひらに私は手を重ねた。
「ん・・・」
引き締まった力強い身体に抱き締められ、着物の為に結い上げた髪を無造作に解かれながら、朱鷺将は食らいつくように唇を重ねる。
「っ、ん・・・は・・・」
くちゅ、じゅる・・・
舌を絡め取れて啜られ、帯も乱雑に解かれて乱れた着物が畳にバサリと落ちて広がった。
「・・・ふ・・・相変わらず美味そうな身体だ・・・」
下着を着けない身体に薄い襦袢が1枚・・・
柔らかな胸を手の中に納めて嬉しそうに微笑む朱鷺将が私を抱え上げて部屋に備え付けのバスルームの扉を開け放ち、電気も点けないままに浴室の壁と自分との間に私を閉じ込めた。
「お前がノラたちを我が子のように可愛がっていることはわかるが、たまにはお前の夫にも構ってくれないか?お前を一番愛しているのは俺なのだから・・・」
少し拗ねたように私を見下ろして額をくっつけてくるこの人は、本当に私への愛を惜しまない。
「私も・・・世界で一番愛しているのはあなたですよ?」
「・・・ずるいな、そう言われては何も言えんだろう」
「ふふふ・・・」
肩口に額を乗せ、吐き出された熱い吐息が襦袢越しにジンワリと肌に伝わる。
「・・・あなた・・・」
「名前で・・・名前で呼べ・・・あやめ。」
顎に触れた指先が、クッ・・・と私を上向かせ、ぶつかる瞳の熱に腹の奥深い場所が女の本能を疼かせた。
ジュグッ
じゅぶッ
「あ、ぁ、ぅん・・・ふ、ぅァッ・・・」
襦袢を纏ったままシャワーのお湯をかけられ、肌に張りつくのは決して気持ちのいい感触ではないのに、濡れた襦袢越しに乳房を揉みしだき、乳首を転がす指の感触、襦袢の合わせを寛げて下着を身に着けていない秘部に突き入れられる肉棒に私ははしたなく声を上げた。
片足を抱え上げられて不安定に揺さぶられる身体の中心を穿つ朱鷺将の熱に、この人が普段どれほど私を欲する欲を抑え込んでいるのか、私の為に自制してくれているのかを考えると愛しくて、愛しくて胸が痛んだ。
「ァ、あッ、ん、ンんッ・・・と、き・・・ッま、さ・・・ァッ・・・」
じゅぶッ
にちゅッ
バジュッ
「ふ、ぅんッ、あァッ、ァッんんぅっ」
乱れた髪を撫で、噛みつくように喉に唇を寄せた朱鷺将が、そこを強く吸った。
・・・もう・・・堪え切れなくなると痕を残したがるのは昔から変わらないんだから・・・
そんな癖も愛しくて、私は朱鷺将の肩に触れ、首に腕を回した。
「ん、んっ、も、・・・っ・・・と・・・ぉ・・・っ、もっと・・・っ、深く、キて・・・ッ」
「は・・・いいだろう・・・お前の身体中余すことなく愛してやる・・・お前の全ては俺のものだからな・・・ッ」
ズグ・・・ッ
「ひんッ・・・」
ジュブッ
「んぅっ、ァ・・・っ、あァァ・・・ッ」
長いストロークで膣内を引っ掻き、噴き上げる潮をボタボタと床に撒き散らしながら突き上げていた朱鷺将が、私の両足を抱え上げて粘膜を押し拡げながら中心に己の熱を注ぎ込む。
太く、長いペニスは最奥を押し潰すように押し上げて、ビュク・・・ビュルッとナカを染め上げて私は朱鷺将の雄を受け止めた。
「ァ、ぁ・・・」
胎内を満たしていく射精の吐動の心地よさに、全てを飲みこもうと身体は自然と朱鷺将のソレを締め上げて、悦びに声が漏れる。
普段は自分が女であることを意識せずに過ごす日常を送る私はこうして朱鷺将に愛を注がれることで、1人の女として生があると実感し、私が私を取り戻す瞬間でもある。
「あやめ・・・愛しているよ・・・」
ズグ・・・ずぶ・・・
精を吐き出すペニスの先端を子宮口に押し付けながら、朱鷺将は何度も繰り返し私に愛を囁く。
「・・・・・・だが・・・もっとお前を愛したい・・・」
1度精を放っても、朱鷺将はすぐに勢いを取り戻し、私のナカに自身を納めたまま、寝室のベッドに私を横たえ、
グブッ・・・
「んん”っあっ、ふ、か・・・っィ・・・ィっ・・・」
「深いのが好きだろう?ちん〇で奥を・・・っ抉られるのが・・・ッ」
「ァ、あッ、ぅんッ・・・す、き・・・ッも、っと・・・ッシて・・・ッ」
ズブッ
グジュッ
グボッ
「いくらでもシてやるさ・・・いくらでも愛してやる・・・!」
膝裏を肘に引っかけて自重をかけた朱鷺将は、真上から貫く肉棒を容赦なく私の子宮めがけて叩き込んだ。
圧倒的な質量で肉膣を割り開いて粘膜を引き裂き、放たれた精と、私の愛液、潮にまみれた胎内をグチャグチャに掻き混ぜて己の番に、自分は誰のものか、誰に愛されているのか自覚させようと、私の弱い部分を抉り、グリグリとポルチオをノックして、2回目の潮を噴かせられて繋がったソコはビショビショに濡れ、汚い喘ぎ声を抑えることなどできないまま、私は私を愛する男の愛に溺れていった。
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