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八章
夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる③⑧~side by 晃介~
しおりを挟む美しい美比呂。
俺が育ててきた淫らな身体は、ブーゲンビリアに来て他の人間の前で行為を成し、義弟に似ているユウキを受け入れたのをきっかけに抑えつけていた性へのストッパーが外れたかのように更に魅惑的に美しく、淫らに花開いた。
ヒナの身体のことは勿論俺は知っていたが、女性としてのヒナの魅力を好んでいたのもあり、自分についているのと同じソレを可愛がってやったことはなかった。
だがそれさえも美比呂は拒絶することもなく受け入れ、雄に胎内を満たされる悦びに身体を明け渡し、俺の予想を遥かに超えて淫蕩な雌として目覚めていることが、俺は何よりも興奮し、美比呂が俺と共にどこまで堕ちてくれるのか楽しみで仕方がなかった。
ーーーーーーーーーーーーーー
「ん・・・」
「・・・起きたかい?美比呂・・・」
気を失うように眠った美比呂の身体をユウキとヒナが清めて着替えまでをさせ、ベッドメイクをし直してから退室してから1時間ほどして美比呂は俺の腕の中で目を覚ました。
「・・・あ・・・私・・・」
「今日は随分がんばってくれたね・・・美比呂・・・」
俺の腕に頭を乗せる美比呂の髪を撫でて頭にキスをしてやれば、嬉しそうにふっ・・・と微笑んで、身体を摺り寄せる。
「晃介さん・・・ごめんなさい、私・・・晃介さん以外の人なのに、あんなに感じて・・・」
「・・・何を謝るんだい美比呂、俺が許した2人だ。それに、2人に貫かれて乱れる美比呂に物凄く興奮してしまったよ。」
「本当、ですか・・・?」
「あぁ。俺の味しか知らなかった美比呂の身体が、俺以外の雄を欲しがり続ける淫蕩な身体になっていく様は見ていて苦しく・・・だがそれ以上の悦びを俺に与えてくれた。本当に美比呂は俺の理想・・・俺好みの最高の雌だよ・・・」
下腹部をそっと撫で、出会った頃より丸みを帯びて女らしい肉感の増した尻や腰つき、まだ薄い腹を撫でて身体を掻き抱いた。
・・・あぁ・・・たまらないな・・・
どれだけ他の人間に穢され、啼かされ、淫らに身体を交えようと、美比呂は俺の腕の中に帰ってくる・・・
「美比呂・・・愛しているよ・・・」
「・・・私もです、晃介さん・・・」
「美比呂、覚えておいて。君がどんなに精にまみれ、快楽に身を投じようとも自分を責める必要はない。それは全て、俺が望んだことだということを。」
「・・・晃介さん・・・」
「いいね、美比呂。」
「はい」
腕の中から顔を上げた美比呂は、それは美しい笑みを浮かべた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「本当に大丈夫かい、美比呂。無理しなくてもいいんだよ?」
夕食の時間になり、俺たちの部屋には可愛らしいメイド姿のユウキと、身支度をし直してノラの顔になったヒナが戻ってきていた。
「大丈夫、です」
「美比呂っ!・・・っと・・・全然大丈夫には見えないのだが・・・」
ベッドに腰掛け、俺の手を支えに立ち上がろうとした美比呂が足に力が入らずによろけたのを慌てて抱き留めた。
「あはは・・・思ったより・・・ガクガクしてるかもしれません・・・」
「申し訳ありません美比呂様・・・」
やりすぎてしまったと項垂れるヒナが頭を下げた。
「いえ、大丈夫ですからッヒナさん、頭を上げて下さい」
「けれど、足腰が立たなくなる程ご負担をおかけしてしまったのは事実でございます、移動されるのもお辛いでしょうし、もし転んだりしたらヒナの命をもってしてもお詫びのしようがございません、お部屋へお食事はご用意させて頂きますので、よろしければこちらでお召し上がりになられませんか?私が付き添わせて頂きますので、お食事の介助や、何かご不便があれば、なんでも申し付けて下さいませ」
「そうだな・・・確かに今日はショーを用意してはいるが、特段美比呂が観なくてもいいものではある。美比呂、俺はちょっと仕置きも兼ねて行ってくるけど、ヒナと部屋で食事をしてゆっくり寛いでいるといい。」
「でも・・・」
「ふ・・・寂しいのかい?」
俺の身体に身体を預けてぴったりと寄り添い、誘うわけではなくきっと本当に寂しいと思っているのだろう。
少し不安そうに、置いて行かれるのが寂しくて、でも移動して会場に行くのはやはりしんどいようで美比呂はしばし思案したのち、
「寂しいです・・・でも、お言葉に甘えて部屋でゆっくりさせて頂きます」
「イイコだ。今晩は身体を休めるといい。」
言葉にしてみれば、部屋にいることを受け入れたようで少しホッとしたのが伺えた。
「ユウキは俺と一緒においで。」
「かしこまりました。」
「ではヒナ、美比呂のことを頼んだよ。」
「はい、命に代えても。」
美比呂と身体を重ねてからのヒナの変わりようが俺は少しおかしくて、それを表に出さないようにしながら美比呂に口付けてユウキを伴い、部屋をあとにした。
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