55 / 70
八章
夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる③⑧~side by 晃介~
しおりを挟む美しい美比呂。
俺が育ててきた淫らな身体は、ブーゲンビリアに来て他の人間の前で行為を成し、義弟に似ているユウキを受け入れたのをきっかけに抑えつけていた性へのストッパーが外れたかのように更に魅惑的に美しく、淫らに花開いた。
ヒナの身体のことは勿論俺は知っていたが、女性としてのヒナの魅力を好んでいたのもあり、自分についているのと同じソレを可愛がってやったことはなかった。
だがそれさえも美比呂は拒絶することもなく受け入れ、雄に胎内を満たされる悦びに身体を明け渡し、俺の予想を遥かに超えて淫蕩な雌として目覚めていることが、俺は何よりも興奮し、美比呂が俺と共にどこまで堕ちてくれるのか楽しみで仕方がなかった。
ーーーーーーーーーーーーーー
「ん・・・」
「・・・起きたかい?美比呂・・・」
気を失うように眠った美比呂の身体をユウキとヒナが清めて着替えまでをさせ、ベッドメイクをし直してから退室してから1時間ほどして美比呂は俺の腕の中で目を覚ました。
「・・・あ・・・私・・・」
「今日は随分がんばってくれたね・・・美比呂・・・」
俺の腕に頭を乗せる美比呂の髪を撫でて頭にキスをしてやれば、嬉しそうにふっ・・・と微笑んで、身体を摺り寄せる。
「晃介さん・・・ごめんなさい、私・・・晃介さん以外の人なのに、あんなに感じて・・・」
「・・・何を謝るんだい美比呂、俺が許した2人だ。それに、2人に貫かれて乱れる美比呂に物凄く興奮してしまったよ。」
「本当、ですか・・・?」
「あぁ。俺の味しか知らなかった美比呂の身体が、俺以外の雄を欲しがり続ける淫蕩な身体になっていく様は見ていて苦しく・・・だがそれ以上の悦びを俺に与えてくれた。本当に美比呂は俺の理想・・・俺好みの最高の雌だよ・・・」
下腹部をそっと撫で、出会った頃より丸みを帯びて女らしい肉感の増した尻や腰つき、まだ薄い腹を撫でて身体を掻き抱いた。
・・・あぁ・・・たまらないな・・・
どれだけ他の人間に穢され、啼かされ、淫らに身体を交えようと、美比呂は俺の腕の中に帰ってくる・・・
「美比呂・・・愛しているよ・・・」
「・・・私もです、晃介さん・・・」
「美比呂、覚えておいて。君がどんなに精にまみれ、快楽に身を投じようとも自分を責める必要はない。それは全て、俺が望んだことだということを。」
「・・・晃介さん・・・」
「いいね、美比呂。」
「はい」
腕の中から顔を上げた美比呂は、それは美しい笑みを浮かべた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「本当に大丈夫かい、美比呂。無理しなくてもいいんだよ?」
夕食の時間になり、俺たちの部屋には可愛らしいメイド姿のユウキと、身支度をし直してノラの顔になったヒナが戻ってきていた。
「大丈夫、です」
「美比呂っ!・・・っと・・・全然大丈夫には見えないのだが・・・」
ベッドに腰掛け、俺の手を支えに立ち上がろうとした美比呂が足に力が入らずによろけたのを慌てて抱き留めた。
「あはは・・・思ったより・・・ガクガクしてるかもしれません・・・」
「申し訳ありません美比呂様・・・」
やりすぎてしまったと項垂れるヒナが頭を下げた。
「いえ、大丈夫ですからッヒナさん、頭を上げて下さい」
「けれど、足腰が立たなくなる程ご負担をおかけしてしまったのは事実でございます、移動されるのもお辛いでしょうし、もし転んだりしたらヒナの命をもってしてもお詫びのしようがございません、お部屋へお食事はご用意させて頂きますので、よろしければこちらでお召し上がりになられませんか?私が付き添わせて頂きますので、お食事の介助や、何かご不便があれば、なんでも申し付けて下さいませ」
「そうだな・・・確かに今日はショーを用意してはいるが、特段美比呂が観なくてもいいものではある。美比呂、俺はちょっと仕置きも兼ねて行ってくるけど、ヒナと部屋で食事をしてゆっくり寛いでいるといい。」
「でも・・・」
「ふ・・・寂しいのかい?」
俺の身体に身体を預けてぴったりと寄り添い、誘うわけではなくきっと本当に寂しいと思っているのだろう。
少し不安そうに、置いて行かれるのが寂しくて、でも移動して会場に行くのはやはりしんどいようで美比呂はしばし思案したのち、
「寂しいです・・・でも、お言葉に甘えて部屋でゆっくりさせて頂きます」
「イイコだ。今晩は身体を休めるといい。」
言葉にしてみれば、部屋にいることを受け入れたようで少しホッとしたのが伺えた。
「ユウキは俺と一緒においで。」
「かしこまりました。」
「ではヒナ、美比呂のことを頼んだよ。」
「はい、命に代えても。」
美比呂と身体を重ねてからのヒナの変わりようが俺は少しおかしくて、それを表に出さないようにしながら美比呂に口付けてユウキを伴い、部屋をあとにした。
0
お気に入りに追加
162
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる