秘密~箱庭で濡れる~改訂版

焔 はる

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八章

夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる②②~side by 美比呂~

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・・・抵抗がなかったわけではない。


でも、ユウキくんを見た瞬間、ブーゲンビリアに来て知らなかった世界を知り、晃介さんから常に快楽を与えられ、ヒナさんと女同士の行為を体験させられて、もっと違う何か・・・もっと先の世界があるのではないかという好奇心を私は抑えられず、なにより・・・昔諦め封印した感情が蓋を開けて溢れ出しそうないけない気持ちがユウキくんへ向いてしまったことは誤魔化せなかった。


晃介さんが他の男性に私に触れてもいいと許可を出したことも驚きだったけれど、それを『嫌です』とハッキリ断る事ができなかったのが紛れもない証拠で、きっと後から淫らなお仕置きが待っているはずなのにそれすらも私には悦びでしかなくて、目の前で躊躇いがちに私を見つめる可愛らしい男の子への沸き上がる感情は、封印した・・・義理の弟へのものと被ってしまった。


・・・彼を受け入れたい・・・


・・・・・・ココでなら、それが許されるのではないか・・・そう思ってしまったら、断ることはできなかった。


見た目も似ていれば、黒髪に線の細い身体、きっと身長も同じくらい・・・『美比呂さま』と呼ぶ、男の子にしては可愛らしい声も、どうしても義理の弟と被ってしまう。


女性とシたことがない、という彼の初めての相手になれる喜びも大きく、私は背後から晃介さんに抱かれながら、ユウキくんへと自然と手を伸ばしていた。



晃介さんが吐き出した私のナカに残るモノを違うノラの女性に舐め取られた時は嫌悪感すら沸くほどに嫌だったのに、ユウキくんが必死に舐め取り、クリトリスを弄る舌は労わるように優しくて、爪を整えた綺麗な指が膣内に入ってきて天井を擦り、ナカから掻き出されながら時折視線が交わる度、子宮は甘く疼いた。




・・・ほしい・・・


・・・・・・ユウキくんに入ってきてほしい・・・



そんな時に晃介さんが口にしたのは、ユウキくんを受け入れて、その様を俺に見せろというものだった。




きっと晃介さんのことだから何か考えがあるに違いない、そう思うのに、そんなことよりも公然に許された喜びが勝った。




恋愛対象は男性だったというユウキくんが女性に反応したのは私が初めてだという言葉にも嬉しくて、『お前が女を教えてやりなさい』という晃介さんに私は素直に頷いた。



まだ戸惑っているユウキくんの手を引き、黒い革のショートパンツの上からでもわかるほど勃ち上がったソレを解放してあげると、体格から想像したよりも長くて太いペニスが顔を出した。



ぷっくりした亀頭からは先走りが滲み、言葉とは裏腹に私に反応して大きくなったソレが可愛くて、硬くなった竿を撫で、根元まで指を滑らせると、私を見下ろすユウキくんと視線が交わり、胸がキュンと鳴った。



背後にあった晃介さんの気配が消え、ゆとりが出来たソファーに体勢を直して座り、潤って蜜を孕む中心にユウキくんを導く。



「・・・ユウキくん・・・お願い私のココに・・・イレてください・・・」



慣らす必要もないほどグチャグチャになったソコは、押し当てられて侵入してくるユウキくんを難なく飲み込み、最奥へと誘う。



・・・もっと奥へ・・・


・・・・・・もっと、もっと深くへ・・・・・・



「ぅ、ぁっ・・・ぁっ、あつ、ぃ・・・」



「ん、んっ・・・ゆう、きく、んっ・・・」


胎内にグッポリと収まり、子宮口に到達したユウキくんのペニスは、グッグッと押し付けられて晃介さんに開発されたポルチオを的確に突き上げる。



私を抱き締めながら可愛く声をあげるユウキくんにもっと感じて欲しくて、私はユウキくんを締め付け、腰を揺らして貪欲に求めてしまう。



「みひ、ろ、さ、ま・・・ッ」



「ん・・・いいよ・・・動いて、ユウキくん・・・」



バチュッ



「ぁ、っんッ・・・」



私を求めてくれるのが嬉しくて、彼の頭を掻き抱き、ユウキくんに突き上げられるがまま私は快楽を貪った。



私のどこが弱いか知り尽くしている晃介さんとのセックスで潮を噴かせられるのはいつものコトだけど、初めてスルユウキくんにピンポイントで擦られ、突かれて私は『キモチイイ』と口にしながら潮を噴いた。



がむしゃらに腰を打ち付けられ、その度にグッチャ、ヌッチャ、と水音が響き、いけないことをシているような背徳感の中、私はユウキくんの熱い迸りを一番深い場所に受け止めた。



小さく声を漏らしながらユウキくんがゆるゆると腰を揺らし、私のナカに自分の証を残そうとしているのも可愛くて、晃介さんに見えないようにそっと頬に口付けた。



驚いた顔をしたユウキくんだったけれど、次の瞬間にはふ・・・と微笑み、体勢を直すようなふりをしながら私の髪に口付けを落としてくれた。



「・・・美比呂さま、ありがとうございます」



小さく耳に吹き込まれる声音は、先ほどまでの自信なさげな男の子とは全く違うもので、絡み合う視線には僅かな熱がこもっている気がした。








「ユウキ、美比呂の身体はどうだった?」



背後から落ちる声に一瞬ビクっとしたユウキくんだったが、私を見つめて再度微笑み、拍動が治まった自身を引き抜いて、乱れた服を整えてから晃介さんに向き直る。



「・・・僕には恐れ多いほど素敵でした。僕なんかで満足して頂けたとは到底思いませんが、このような機会をいただけたこと、身に余る光栄なことです。」



胸に手を当てて頭を下げるユウキくんに、満足そうに晃介さんは笑みを浮かべた。



「・・・ユウキ、オーナーに話を通す。俺と美比呂が滞在中、お前はヒナと共に部屋付きになってくれないか。」



え・・・それって・・・



驚いたのはユウキくんも同じだったようで、目をぱちくりさせて晃介さんを見つめている。



「あの、でも僕咲藤様の・・・」



「あぁ、あれなら気にしなくていい。ここで更なる経験を美比呂にさせたい。そのためにヒナとユウキ、2人にも手伝ってもらいたいんだ。それに美比呂がお前のことを気に入ったようだしな。」



晃介さんの視線がユウキくんから私に移り、愉しみを見つけたとばかりににっこりと微笑んだ。





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