秘密~箱庭で濡れる~改訂版

焔 はる

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八章

夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる②①

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「・・・っ・・・ゆ、ぅき、くん・・・」



俺の腕に掴んでいた美比呂の手が離れ、太腿に添えられたユウキの手に触れた。



「み、ひろさま・・・」



「ユウキ、年はいくつだ」



「22です」



「そうか・・・美比呂、年の離れた可愛らしい男じゃないか、晃臣よりよほど賢そうな顔つきをしている。弟だと思って受け入れてあげたらどうだ?」



俺の言葉に、ビクっと反応した美比呂は、過去に話してくれた自分の弟の事を思い出したのだろう。



両親の再婚によって姉弟となった男はいつからか、美比呂に姉以上の感情を持つようになり、両親がいないところでは美比呂の身体を求めるようになった。


美比呂もまた、弟である彼に人には言えぬ感情を持ちながら、家族を壊したくないと感情を殺して家を出て以来、家族とは連絡も取っていない。



「・・・あの、僕・・・その・・・女性をお相手するのは初めてで・・・恋愛対象も・・・男性ばかりだったので・・・」



「・・・・・・ユウキ、立ちなさい」



ユウキの言葉に、俺は立つように命じて、革製の短パンから伸びる女性のような綺麗な足を下から眺めてソコに目をやると、



「・・・ゲイ、ってわけでもないのか?ちゃんと勃起してるじゃないか。」



「っ・・・あの、その・・・女性に反応したのは・・・美比呂様が初めてで・・・」



「ふ・・・じゃあ、いいじゃないか美比呂・・・ユウキの初めてをもらってやりなさい。そして、お前が女を教えてやればいい。」



「・・・はい・・・お義父さま・・・」



躊躇うユウキの手を引き、美比呂はショートパンツを脱がしていくと、中からは窮屈そうに勃ち上がった顔に似合わない立派なちん〇がブルっと姿を現し、美比呂は亀頭から根本までそっと撫でてユウキを見上げた。



「はは、なんだ、立派なモノを持ってるじゃないか。それなら美比呂も満足できそうだ。なぁ美比呂・・・俺に破瓜を奪われたお前が、今度はユウキの筆おろしをしてやるのか・・・なんだか愉快なことになってきたなぁ」



言葉を発することもなく、事の成り行きを見ていた咲藤に言葉を投げかけても、俺の言葉が聴こえていないのか、複雑そうな顔で咲藤はユウキと美比呂がこれからすることに釘付けになっている。



俺もその様をしっかりと目に焼き付けるため、美比呂をソファーに残して立ち上がり、咲藤の隣へと移った。




「・・・ユウキくん・・・お願い私のココに・・・イレてください・・・」



「っ・・・ぁ・・・美比呂、さま・・・」



ソファーの上で膝を立てて股を開き、期待に蜜を流す美比呂の手に導かれ、そっと身体を抱き締めたユウキが、美比呂が宛がった蜜壺へと腰を沈めていく。



「ぅ、ぁっ・・・ぁっ、あつ、ぃ・・・」



「ん、んっ・・・ゆう、きく、んっ・・・」



「あぁっ・・・ァッ」



「(笑)ユウキ、美比呂のまんこの味はどうだ?」



「ぅぅッ・・・すご、ぃッ・・・うご、き、たぃッ・・・」



「はは、いいぞ、美比呂をイカせてやってくれ。それまでヘバるんじゃない。」



「みひ、ろ、さ、ま・・・ッ」



「ん・・・いいよ・・・動いて、ユウキくん・・・」



バチュッ



「ぁ、っんッ・・・」



腹を決めたようにユウキは美比呂に腰を打ち付けた。



「ぁッ、アッ、は、ァッ・・・きも、いち、ぃッ」



「うぅ、ッ・・・み、ひろ、さ、まッ・・・みひろ、ッ・・・さまァッ」



・・・俺が孕ませた女と、ココで初めて出逢った男の交わり・・・



・・・・・・なんだ・・・・・・思った以上に興奮させてくれるじゃないか・・・



「女とシたことはなくても、女を快楽に導く手練手管は教わっているはずだろうユウキ、美比呂に見せてやってくれないか、気が狂うほどの絶頂を」



ズッチュッ


二ッチュッ


グジュッ



プシャッ・・・ピシャッ



「・・・潮まで噴かせるか・・・よほど相性がいいらしい。少し妬けるよ・・・」



「ァッあァッ、ダメッ・・・そん、なッ・・・にッ・・・奥、突いちゃッ・・・だめッ・・・」



「ごめ、なさ・・・ッ・・・みひ、ろさまッ・・・ナカ、熱く、てッ・・・僕・・・きも、ちッ・・・よ、く、てッ・・・」



「ん、ん、ンッ、ふ、ァ、あぁッ、い、っちゃ、ぅッ」



「随分早いな美比呂。せっかく違う男を味わう機会なのだからもっと長く愉しめばいいものを」



「ッは、ァ、ッ・・・ああッー・・・!」



「ッッ・・・!はっ、は・・・ァ、あぁ・・・っ」



「・・・ほぼ同時にイッたか。ふふ、若い2人のセックス・・・なかなか愉しめたぞ。」



美比呂のナカで吐精を迎え、互いを抱き締めながら絶頂を味わう2人にはきっと俺の声は届いてはいないだろう。


しかし、俺の中にはこれまでにない愉しみ方が生まれ、若い男女の淫らな姿を悦ばしく眺めていた。







「・・・咲藤」



「はい」



「結果的にお前がしたコトにより俺は新しい愉しみを見出した。だが、指示以外のことはしなくていい。」



2人から目を逸らさず、横に立つ咲藤には釘を刺す。



「あのユウキというノラ、お前の部屋付きか?」



「いえ、私は男がいいのでオーナーに用意してもらったまだ研修中のノラです。」



「特別、ではないんだな?」



「はい」



「わかった。ではあれを、ヒナ同様うちの部屋付きにする」



「?!なっ・・・それは・・・っ」



「咲藤」



「・・・はい」



珍しく取り乱し、反論しようとする咲藤を制し、それは許さないと瞳で告げる。



「いいな?」



「・・・はい」



渋々引き下がる咲藤は唇を噛みしめ、まだ繋がったまま微笑ましく言葉を交わしている2人を一瞥し立ち去った。







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