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六章
狂い咲き四つ巴の雌雄~side by 智樹としのぶ②~
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「なんか最近しのちゃんあんまりお誘いに乗ってくれないね、ミナミ寂しいな」
そう漏らすのは、久しぶりに俺、久希、ミナミと三人が集まったホテルの一室。
けれどここに今しのぶの姿はない。
久希の膝に頭を預けて撫でられながら、送ったメッセージにも返信がないと不安と不満が入り混じったミナミの手からスマホが滑り落ち溜め息と共に画面はブラックアウトした。
「智樹は最近しのぶとは会ったの?」
ビールを煽る俺に向ける久希の問いにも俺は首を振る。
四人で会おうという誘いもしのぶはなんやかんや理由をつけて断り、それはここ一カ月ほど続く。
最後にしのぶと会ったのは、あの日二人で会ったのが最後だ。
「どうしたんだろうね、しのちゃん・・・」
今までこんなことはなかった。
それぞれ仕事が忙しくても、それを調整して四人で会える日を作っていたのに、不自然なしのぶの動きに俺たち三人の間に沈黙が下りる。
「・・・・・・嫌になっちゃったのかな・・・しのちゃん・・・」
「ミナミ・・・」
堰を切ったように泣きはじめるミナミの冷たい肩に久希が自分のワイシャツを掛け宥めているのを見ながら、俺もモヤモヤとする疑念を隠せなくなる。
少なくとも最後に会った時は変な素振りも様子もなかった。
それが、ここ一カ月俺らとは明らかに距離を置いて避けているようにすら感じる。
「・・・近いうちに会ってみるよ」
「え、会うって・・・」
「待ち伏せする」
----------------
俺が務める会社のビルからしのぶが働く会社までは徒歩十分圏内、そこまでする必要はないかと今までは思っていたが、しのぶがいないことで不安定になっていくミナミと、連絡にすら返信しなくなり始めたしのぶに不安と焦り、苛立ちが募り始めた俺は初めて、しのぶの仕事が終わりそうな時間にビルの玄関が見える場所で待ち伏せをすることにした。
夕方仕事が終わり次々に出てくる人間の中にしのぶを探し、見逃すまいと道路を挟んだ向かい側から人混みの中に目を走らせる。
けれどしのぶは、定時から十分経っても、二十分、三十分、一時間、二時間経っても出てくることはなかった。
『仕事終わったら飯でも行かないか?』
そうメッセージを送ったのは今日の日中。
既読にはなっても返信はなく、苛立ちと焦りは更に増した。
なんだよ・・・本当に避けてるってことかよ・・・
出入りする人間はほぼ皆無、どのフロアも電気が消え、通りから見える一室すら明かりが落とされて、あと数人ほど確認してから帰ろうかとさすがに空腹と疲れで今日は諦めて帰ろうかとした時、
「しのぶ・・・?」
明らかに疲れた様子でビルから出てきたのはしのぶだった。
急いで通りを渡り、
「しのぶ・・・!」
「!・・・え、な、なん、で・・・智、樹・・・」
俺を見止めて驚いたしのぶが足をもつれさせて階段を踏み外しかけたのを辛うじて支え、『???』が飛び交っているしのぶが腕の中にいることに安堵して抱きしめた。
「お前・・・生きてんなら返事くらい寄越せよ・・・」
小さな身体を抱き締め、一つに結った髪を鷲掴むように撫で、搔き乱した。
「・・・ごめ、ん・・・」
恐る恐る俺の背に回された手がスーツの上着を握り、その手の震えが僅かに伝わる。
「どうしたんだよ、何かあったのか?」
一息ついてから努めて落ち着いて口にした言葉にしのぶが息を飲み、
「ごめ、ん・・・なんでもないの、ちょっと仕事が立て込んでて」
と俺の胸に顔を埋めたまま、少し上擦った声で答えた。
・・・嘘つくの相変わらず下手だな・・・
「しのぶ・・・」
しのぶの腕を掴んだまま身体を離し、顔を上げさせようと頬に手を添えた時。
「あれ?時乃さん・・・?」
ビルの玄関を出て来た男がしのぶを呼んだ。
「・・・・・・あ・・・・・・」
ビクッと震えたしのぶの表情が強張り、長身にスーツ、人のよさそうな笑顔を向ける男を捕らえた瞳が揺れている。
「ごめん、邪魔しちゃったかな。」
数段の階段を下りて近づく男の視線が上から下までしのぶを舐めるように這い、挑戦的に俺に向けられて止まる。
「・・・会社の前でそういうのは・・・彼女にも迷惑になるよ?」
明らかに男に怯えるしのぶを背後に隠して間に入り、
「それはお気遣いありがとうございます。体調が悪そうな彼女を支えていたのがそう見えたのかもしれませんね。」
「・・・・・・」
人のよさそうな笑顔は、波が引くようにスッ・・・と失せ、敵意を宿した冷えた瞳が俺を睨みつけている。
「・・・ふ・・・まぁいいか、じゃあ時乃さん、また明日。あ、そうそう」
背を向けた男はわざわとらしく振り返り、腹の奥に澱みを宿すような笑みを浮かべてしのぶに声を掛けた。
「・・・仕事に影響がないように、体調はちゃんと整えて来るんだよ」
・・・なんか気色悪いヤツだな・・・
男の姿が雑踏に消え、正体不明の胸糞の悪さを残したまま、俺の背を掴むしのぶに向き直る。
「しのぶ、あいつ・・・ッしのぶ・・・!?」
膝から崩れ落ちるしのぶを抱き留めると、青白い顔のしのぶはズルズルとその場に座り込んだ。
----------------
意識を失ったしのぶを受け止め、何が起こっているのかわからない不安を抱えたまま、俺はタクシーを拾って自宅へとしのぶを連れ帰った。
玄関で靴を脱がせた時に気づいたのは、パンツスーツではなく、スカートだというのにストッキングを履いていなかったこと。
・・・私服でもないのにストッキングも靴下も履かないなんてあるか・・・?
パンプスに裸足・・・?
あり得ないだろ・・・
ジャケットを脱がせたしのぶはまだ目が覚めず、ベッドに寝かせて、苦しくないようにとキッチリ留めているシャツのボタンを外していくと、露わになる首筋から胸元の白い肌には、見慣れてはいるが
時間経過としてそこあるのはあり得ないものが赤い痕として刻まれていた。
「・・・なん、だよ・・・は・・・?」
俺と最後に身体を重ねてから約一カ月。
それから今日まで俺たち三人と連絡を取る事も避けていたしのぶの肌に残るのは、明らかな『行為』の痕跡だった。
心臓がうるさいほどに脈を打ち、身体は冷えていくような感覚なのに額に汗が滲む。
ベッドに腰かけたまましのぶを見下ろし、『何が』と『なんで』という疑問符だけが脳内を駆け巡り、脱がせて全て確認するか一瞬躊躇ったのち、俺はしのぶに布団を掛けた。
「はぁ・・・」
何度も何度も、口から出るのは溜息だけ。
なんで、どうして、何があった。
目覚めたしのぶに掛ける言葉は問い詰めて責めるようなものしか浮かばず、情けなさ過ぎて口から零れたのはまたしても盛大な溜め息だった。
一度頭を冷やす為シャワーを浴びてから戻ると、目を覚ましたしのぶが起き上がり、ベッドの上に半身を起こしていた。
「・・・しのぶ」
「・・・・・・とも、き・・・」
ベッドに腰を下ろして頬に触れると、俺を見上げる瞳は見た事もないほど不安げで、目の下には隈が刻まれている。
・・・少し痩せたな・・・
「・・・お前、どうしたんだよ・・・」
指先で頬をさすり、リップも取れた渇いた唇に触れる。
「・・・ともき・・・とも、き・・・」
俺の名を呼び、口を引き結んでも堪え切れなくなったしのぶの目に浮かんだ涙が留まることなくボロボロと溢れ、俺の指先を濡らして布団に沁み込んでいく。
「ッ・・・ごめ、ん・・・ともき・・・っ・・・ごめ・・・っ」
「しのぶ、いいから・・・謝らなくていいから・・・」
以前から小さかった身体は痩せて更に細くなり、抱き寄せて力を込めれば折れてしまいそうなほど。
「っ・・・く、ぅ、・・・う、ぁ・・・ごめ、ん・・・ごめん・・・」
「・・・しのぶ・・・謝らなくていい」
泣きじゃくって謝るしのぶの背中をさすり頭を撫で、俺の足の間に横抱きして包み込む。
「・・・しのぶ、大丈夫だから・・・絶対守ってやるから、話せることから話してくれないか・・・?」
俺の言葉に顔を上げたしのぶは、パクパクと口を動かして閉ざして俯き、もう一度俺を見上げた不安が浮かぶ瞳で問いかけた。
「・・・嫌いに、ならない・・・?私、もっとみんなと一緒にいたい・・・」
「嫌いになるかよ、なるわけねぇだろ。久希もミナミも、俺だってお前と離れるつもりはさらさらねぇんだから。」
しのぶが心配するようなことは何もない。
だから・・・
「・・・お前が俺らから離れようとした理由・・・話してくれないか?」
渇いていない髪を伝った滴が、ボタンの開いたしのぶの胸元にポタ・・・と落ちた。
「・・・!・・・見た、の・・・?」
「・・・あぁ。苦しそうだったからボタンを開けた時にな。」
「・・・・・・」
「・・・さっきの奴か?」
ブラウスの胸元を掻き合わせ、しのぶはコクリと頷いた。
そう漏らすのは、久しぶりに俺、久希、ミナミと三人が集まったホテルの一室。
けれどここに今しのぶの姿はない。
久希の膝に頭を預けて撫でられながら、送ったメッセージにも返信がないと不安と不満が入り混じったミナミの手からスマホが滑り落ち溜め息と共に画面はブラックアウトした。
「智樹は最近しのぶとは会ったの?」
ビールを煽る俺に向ける久希の問いにも俺は首を振る。
四人で会おうという誘いもしのぶはなんやかんや理由をつけて断り、それはここ一カ月ほど続く。
最後にしのぶと会ったのは、あの日二人で会ったのが最後だ。
「どうしたんだろうね、しのちゃん・・・」
今までこんなことはなかった。
それぞれ仕事が忙しくても、それを調整して四人で会える日を作っていたのに、不自然なしのぶの動きに俺たち三人の間に沈黙が下りる。
「・・・・・・嫌になっちゃったのかな・・・しのちゃん・・・」
「ミナミ・・・」
堰を切ったように泣きはじめるミナミの冷たい肩に久希が自分のワイシャツを掛け宥めているのを見ながら、俺もモヤモヤとする疑念を隠せなくなる。
少なくとも最後に会った時は変な素振りも様子もなかった。
それが、ここ一カ月俺らとは明らかに距離を置いて避けているようにすら感じる。
「・・・近いうちに会ってみるよ」
「え、会うって・・・」
「待ち伏せする」
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俺が務める会社のビルからしのぶが働く会社までは徒歩十分圏内、そこまでする必要はないかと今までは思っていたが、しのぶがいないことで不安定になっていくミナミと、連絡にすら返信しなくなり始めたしのぶに不安と焦り、苛立ちが募り始めた俺は初めて、しのぶの仕事が終わりそうな時間にビルの玄関が見える場所で待ち伏せをすることにした。
夕方仕事が終わり次々に出てくる人間の中にしのぶを探し、見逃すまいと道路を挟んだ向かい側から人混みの中に目を走らせる。
けれどしのぶは、定時から十分経っても、二十分、三十分、一時間、二時間経っても出てくることはなかった。
『仕事終わったら飯でも行かないか?』
そうメッセージを送ったのは今日の日中。
既読にはなっても返信はなく、苛立ちと焦りは更に増した。
なんだよ・・・本当に避けてるってことかよ・・・
出入りする人間はほぼ皆無、どのフロアも電気が消え、通りから見える一室すら明かりが落とされて、あと数人ほど確認してから帰ろうかとさすがに空腹と疲れで今日は諦めて帰ろうかとした時、
「しのぶ・・・?」
明らかに疲れた様子でビルから出てきたのはしのぶだった。
急いで通りを渡り、
「しのぶ・・・!」
「!・・・え、な、なん、で・・・智、樹・・・」
俺を見止めて驚いたしのぶが足をもつれさせて階段を踏み外しかけたのを辛うじて支え、『???』が飛び交っているしのぶが腕の中にいることに安堵して抱きしめた。
「お前・・・生きてんなら返事くらい寄越せよ・・・」
小さな身体を抱き締め、一つに結った髪を鷲掴むように撫で、搔き乱した。
「・・・ごめ、ん・・・」
恐る恐る俺の背に回された手がスーツの上着を握り、その手の震えが僅かに伝わる。
「どうしたんだよ、何かあったのか?」
一息ついてから努めて落ち着いて口にした言葉にしのぶが息を飲み、
「ごめ、ん・・・なんでもないの、ちょっと仕事が立て込んでて」
と俺の胸に顔を埋めたまま、少し上擦った声で答えた。
・・・嘘つくの相変わらず下手だな・・・
「しのぶ・・・」
しのぶの腕を掴んだまま身体を離し、顔を上げさせようと頬に手を添えた時。
「あれ?時乃さん・・・?」
ビルの玄関を出て来た男がしのぶを呼んだ。
「・・・・・・あ・・・・・・」
ビクッと震えたしのぶの表情が強張り、長身にスーツ、人のよさそうな笑顔を向ける男を捕らえた瞳が揺れている。
「ごめん、邪魔しちゃったかな。」
数段の階段を下りて近づく男の視線が上から下までしのぶを舐めるように這い、挑戦的に俺に向けられて止まる。
「・・・会社の前でそういうのは・・・彼女にも迷惑になるよ?」
明らかに男に怯えるしのぶを背後に隠して間に入り、
「それはお気遣いありがとうございます。体調が悪そうな彼女を支えていたのがそう見えたのかもしれませんね。」
「・・・・・・」
人のよさそうな笑顔は、波が引くようにスッ・・・と失せ、敵意を宿した冷えた瞳が俺を睨みつけている。
「・・・ふ・・・まぁいいか、じゃあ時乃さん、また明日。あ、そうそう」
背を向けた男はわざわとらしく振り返り、腹の奥に澱みを宿すような笑みを浮かべてしのぶに声を掛けた。
「・・・仕事に影響がないように、体調はちゃんと整えて来るんだよ」
・・・なんか気色悪いヤツだな・・・
男の姿が雑踏に消え、正体不明の胸糞の悪さを残したまま、俺の背を掴むしのぶに向き直る。
「しのぶ、あいつ・・・ッしのぶ・・・!?」
膝から崩れ落ちるしのぶを抱き留めると、青白い顔のしのぶはズルズルとその場に座り込んだ。
----------------
意識を失ったしのぶを受け止め、何が起こっているのかわからない不安を抱えたまま、俺はタクシーを拾って自宅へとしのぶを連れ帰った。
玄関で靴を脱がせた時に気づいたのは、パンツスーツではなく、スカートだというのにストッキングを履いていなかったこと。
・・・私服でもないのにストッキングも靴下も履かないなんてあるか・・・?
パンプスに裸足・・・?
あり得ないだろ・・・
ジャケットを脱がせたしのぶはまだ目が覚めず、ベッドに寝かせて、苦しくないようにとキッチリ留めているシャツのボタンを外していくと、露わになる首筋から胸元の白い肌には、見慣れてはいるが
時間経過としてそこあるのはあり得ないものが赤い痕として刻まれていた。
「・・・なん、だよ・・・は・・・?」
俺と最後に身体を重ねてから約一カ月。
それから今日まで俺たち三人と連絡を取る事も避けていたしのぶの肌に残るのは、明らかな『行為』の痕跡だった。
心臓がうるさいほどに脈を打ち、身体は冷えていくような感覚なのに額に汗が滲む。
ベッドに腰かけたまましのぶを見下ろし、『何が』と『なんで』という疑問符だけが脳内を駆け巡り、脱がせて全て確認するか一瞬躊躇ったのち、俺はしのぶに布団を掛けた。
「はぁ・・・」
何度も何度も、口から出るのは溜息だけ。
なんで、どうして、何があった。
目覚めたしのぶに掛ける言葉は問い詰めて責めるようなものしか浮かばず、情けなさ過ぎて口から零れたのはまたしても盛大な溜め息だった。
一度頭を冷やす為シャワーを浴びてから戻ると、目を覚ましたしのぶが起き上がり、ベッドの上に半身を起こしていた。
「・・・しのぶ」
「・・・・・・とも、き・・・」
ベッドに腰を下ろして頬に触れると、俺を見上げる瞳は見た事もないほど不安げで、目の下には隈が刻まれている。
・・・少し痩せたな・・・
「・・・お前、どうしたんだよ・・・」
指先で頬をさすり、リップも取れた渇いた唇に触れる。
「・・・ともき・・・とも、き・・・」
俺の名を呼び、口を引き結んでも堪え切れなくなったしのぶの目に浮かんだ涙が留まることなくボロボロと溢れ、俺の指先を濡らして布団に沁み込んでいく。
「ッ・・・ごめ、ん・・・ともき・・・っ・・・ごめ・・・っ」
「しのぶ、いいから・・・謝らなくていいから・・・」
以前から小さかった身体は痩せて更に細くなり、抱き寄せて力を込めれば折れてしまいそうなほど。
「っ・・・く、ぅ、・・・う、ぁ・・・ごめ、ん・・・ごめん・・・」
「・・・しのぶ・・・謝らなくていい」
泣きじゃくって謝るしのぶの背中をさすり頭を撫で、俺の足の間に横抱きして包み込む。
「・・・しのぶ、大丈夫だから・・・絶対守ってやるから、話せることから話してくれないか・・・?」
俺の言葉に顔を上げたしのぶは、パクパクと口を動かして閉ざして俯き、もう一度俺を見上げた不安が浮かぶ瞳で問いかけた。
「・・・嫌いに、ならない・・・?私、もっとみんなと一緒にいたい・・・」
「嫌いになるかよ、なるわけねぇだろ。久希もミナミも、俺だってお前と離れるつもりはさらさらねぇんだから。」
しのぶが心配するようなことは何もない。
だから・・・
「・・・お前が俺らから離れようとした理由・・・話してくれないか?」
渇いていない髪を伝った滴が、ボタンの開いたしのぶの胸元にポタ・・・と落ちた。
「・・・!・・・見た、の・・・?」
「・・・あぁ。苦しそうだったからボタンを開けた時にな。」
「・・・・・・」
「・・・さっきの奴か?」
ブラウスの胸元を掻き合わせ、しのぶはコクリと頷いた。
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