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八章
夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる⑫
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「美比呂様、大丈夫ですか?」
「・・・・・・ぃ、じょ、ぅ・・・ぶ・・・・・・」
・・・・・・
・・・・・・・・・身体が・・・・・・動かない・・・・・・
今は何時・・・?
今日は・・・いつ・・・・・・?
・・・・・・ここは・・・・・・
・・・あぁ・・・
・・・・・・ここは・・・・・・ブーゲンビリア・・・・・・
「・・・声が酷いですね・・・用意している薬湯を飲まれますか・・・?」
ベッドに横たわったまま身体を動かせない私を支えてくれるヒナさんの手が背中に触れた。
支えられて起き上がっても、フラフラしていて横に腰を下ろしたヒナさんの胸にもたれかかった。
「・・・っと・・・大丈夫、ではなさそうですね・・・」
痛々しそうに私に向けられた視線・・・
ヒナさんは私の二の腕や背中をそっと撫でてくれた。
「・・・・・・晃介さん、は・・・・・・?」
ガラガラに枯れて酷い声・・・
でも・・・なんだかぼんやりとした頭の中は霞がかかったようになり、思い出せない。
「伊坂様は部屋付きの露天風呂にいらっしゃいます。」
「そう・・・」
「・・・さ、これを・・・」
飲みやすいように水差しから少量ずつ口内に流し込まれる苦い薬湯・・・
「・・・・・・にが、ぃ・・・」
「当館に常駐の医師が調合した漢方です。妊娠中でも問題ないものなのでご安心ください。」
にっこり笑うヒナさんが、そのあとも少しずつ私に薬湯を飲ませてくれて、全部飲み終えると眠気がやってきて、今度は支えられながらベッドに横になり、私はあっという間に眠りへと落ちた。
ーーーーーーーー
「・・・伊坂様、美比呂様はお眠りになりましたよ。」
「ありがとうヒナ」
「・・・・・・恐れ多くも・・・」
「わかってるよ・・・やりすぎた・・・」
「・・・」
「そう責める目でみるな・・・ヒナ・・・」
・・・マダムから部屋付きのノラがヒナだと紹介された時は一瞬だが肝が冷えた。
ヒナは、何度かこの『club bougainvillaea(ブーゲンビリア)』を利用した際にプレイに混ざった事もある上、1人で利用する際にはパートナーとして指名した事もある女だった。
頭もよく気も周り、立場をきちんと弁えているノラとして一級品のヒナ。
勿論、滞在中の指名料も他のノラに比べて破格だが構わなかった。
本当の恋人にはならない・・・けれど、何度も通い、その度に重ねた逢瀬には違うカタチの愛情があった事は確かだっった。
「ヒナ・・・」
「・・・私はノラです・・・仕事というのなら・・・」
・・・美比呂を愛している。
勿論俺が生きている限り、生涯をかけて守っていくと誓う。
だが・・・数年ぶりに再会しても尚、美しく妖艶さを増したヒナに、俺は昂りを抑える事ができなかった。
パタン・・・と静かな音を立てて、部屋付きの露天風呂と美比呂が眠る室内は隔たれた。
「・・・あッ・・・」
バシャ・・・ッン・・・!
引っ張り込んだ湯の中に飛び込んだヒナを抱き留め、狂おしい程に唇を重ねた。
ぶつけ合い、唾液を絡めて舌を啜り、会えなかった時間を埋め、重ねた日々を一瞬で思い返すように口付けをした。
美比呂よりも身長があり、スレンダーなヒナの身体を掻き抱き、叶わなかった恋の相手を貪る・・・そんな欲望をヒナにぶつける。
「ひ、な・・・ッ」
向かい合い、ヒナの胸が俺の胸に押し付けられる。
「伊坂様・・・」
「・・・名前・・・を・・・呼んでくれ・・・ヒナ・・・」
「・・・ッ・・・・・・」
一瞬揺れたヒナの瞳・・・
股の部分がない下着に黒のガーターベルト・・・右足を抱え上げ、俺は猛る雄肉をヒナの中心に突き立てた。
「ッッーーーッ!!」
「ッは・・・は・・・ぁ・・・ひ、な・・・ヒナ・・・ッ・・・」
バシャッ・・・
ジャバッ・・・
俺の首に腕を回し、耳を食んで受け入れるヒナ・・・
耳を甘噛みするのは、あの時から変わらないヒナの癖だ。
男を飲み込む際に、本当は首に吸い付いたり噛みつきたいがそうもいかないので、自分を加減する為に耳を甘噛みするようになった、そう教えてくれたヒナ。
「ヒナ・・・ッ・・・ひな・・・ッ!!」
「ぁ、ぅ・・・は、ぁ・・・ッ・・・あぁ・・・ッこう、す、け・・・ッ・・・さま・・・ッ」
「ふ・・・それが聞きたかったよ、ひな・・・ッ」
バシャッ・・・!
「あぁッ・・・」
「もっと啼いて・・・ヒナ・・・あぁ・・・可愛いヒナ・・・」
ノラは客に感情を抱かない。
滞在中は誠意を持って尽くすが、それは滞在中だけであり、連絡先の交換も禁じられている。
もしもノラを引き取りたいのであれば、館主のマダムとの交渉になり、そこで初めてノラ本人の意思が確認される。
あの時・・・
美比呂と出会う数年前、俺はヒナを俺のものにしたいとマダムに申し出た事があるが、ヒナはそれを断った。
『ノラの仕事が好きであり、誇りがある。だから自分は誰か1人のモノにはなりたくない』と。
それからも何度か通い、肌を重ねても、気まずさもなければそれについて微塵も触れないヒナに俺は次第に気持ちは冷めていった。
ここへ来れば会える、それならいいかと諦めたのだ。
しかし、時が経ってこうして共に過ごしてみれば、やはり求めずにはいられず、美比呂が薬湯の効果で眠っているのをいいことに、俺はヒナとセックスに及ぶ・・・
・・・・・・俺は・・・クズだな・・・・・・
「ぁんッ・・・!」
「・・・は・・・ッ・・・ココが好きなのは変わらないな、ヒナ・・・」
足を抱え上げ、ずっぷり押し入った肉膣の最奥に亀頭をぶち当てて小刻みに揺らすのが大好きなヒナは、雌肉をきゅぅきゅぅと俺に絡めて搾り取ろうと下腹部を摺り寄せた。
「そう締め付けるな・・・ちゃんと出してやる・・・」
「ぁ、ァ・・・あぁ・・・こぅ、す、け・・・さ、ま・・・出して・・・出してください・・・卑しい、ノラの雌を満たして・・・っ」
「・・・はぁ・・・ぁ、・・・全部、飲め、ヒナ・・・」
「ん、ぁぁっ・・・っ・・・仰せ、の・・・っ・・・まま、に・・・」
パシャッ・・・
ノラは全員が避妊薬を飲んでいる。
マダムの指示であり、万が一にでも望まない行為の代償を受けない為だ。
宿泊客も事前に性病の検査を受け、その結果が陰性なのが大前提の上、マダムに結果を提出する必要がある。
徹底された管理の元、こういう行為に及べるのがここの館のシステムだ。
「あぁぁ・・・あ、ぁ・・・ぅん・・・・・・」
ヒナの細い身体を抱きしめ、ゆっくりと足を下ろして俺はヒナに口付けた。
「ん・・・ん・・・ぁ・・・」
閉じた足の間からゴポ・・・っと引き抜き、
「・・・ヒナ・・・手を着いて尻を向けなさい・・・」
「はい・・・」
ヒナは・・・いや、ノラは基本的に逆らわない。
命の危険がある行為やノラ本人の人格が尊重されない、人格否定や破壊に近い行為は拒否する事ができるが、仕事である以上、ノラは耐えて受け入れる。
浴槽の縁に手を着き、軽く足を開いて尻を突き出したノラの秘壺に俺は指を含ませた。
「あ・・・ん・・・」
「・・・こうしてココに出してやったのは何年ぶりだろうね・・・相変わらずキツくて雄を搾り取ろうとする名器だな・・・ヒナ・・・」
「っ・・・ふふ・・・おそ、れ・・・いりま、す・・・」
「・・・孕まないのに、お前のココに出したがる男は数多くいる・・・俺もお前を指名したくて必死になったものだ・・・。今回の偶然には驚いたよ・・・」
「・・・・・・偶然、では・・・ない、です・・・」
「え・・・?」
ゆっくり俺を振り向いて、蠱惑的な瞳で見上げて唇に指を這わせるヒナが、俺の喉元を撫でて、勢いが衰えないどころか更にガチガチに勃起しているソレを熱い秘裂で挟み、上下に揺らし始めた。
「・・・いらっしゃると聞いて、志願、したんです・・・・・・」
「・・・・・・は・・・ずるいな、君は・・・・・・」
俺を振っておいて、俺のモノにも誰のモノにもならないと宣言しておいて・・・
「・・・それでも可愛いと思う自分に嫌気が差すよ・・・・・・」
「ん・・・ぁ・・・だ、って・・・見たかったんですよ・・・晃介様が、お選びになった方を・・・」
「・・・ヒナ・・・」
「・・・・・・ちょっとだけ・・・やきもち、です・・・」
「ふ・・・ばかだな、ほんとに・・・で?君の目にはどうだったんだ?俺のお姫様は・・・」
湯の中でもヌルヌルと滑る雌の粘膜が俺を挟み、その度にパシャッパシャッと湯が音を立てる。
「・・・可愛らしい方・・・こんな世界・・・知らない方がいいのに・・・酷い人ですね・・・」
「・・・そうかい?案外気に入るかもしれないだろう?」
「あんなに調教されて・・・快楽を教え込まれて・・・従順な身体だわ・・・狙われないように気を付けてくださいね。」
「あぁ・・・美比呂は俺が躾ける。淫乱に・・・俺だけが触れる事が出来る俺だけの雌だ・・・」
ぐぶ、んっ・・・
「ふ、ぅ・・・っ・・・は、ぁ・・・ぁ・・・」
「君は女には優しいからなヒナ・・・ここにいる間、美比呂の事を頼むよ。」
「っ・・・ぁ、ぅ・・・は、ぃ・・・っか、・・・しこ、まり、ッ・・・まし、た・・・」
「うん・・・じゃあヒナ・・・」
・・・あの頃に戻ろうか・・・。
身体を癒す為の漢方の効果で美比呂は数時間は目覚めない。
ヒナを抱きながら、ナカに迸る精を注いであの頃のように抱けるこの滞在に、俺は熱く滾る悦びをヒナに何度も注いだ。
夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる⑫END
「・・・・・・ぃ、じょ、ぅ・・・ぶ・・・・・・」
・・・・・・
・・・・・・・・・身体が・・・・・・動かない・・・・・・
今は何時・・・?
今日は・・・いつ・・・・・・?
・・・・・・ここは・・・・・・
・・・あぁ・・・
・・・・・・ここは・・・・・・ブーゲンビリア・・・・・・
「・・・声が酷いですね・・・用意している薬湯を飲まれますか・・・?」
ベッドに横たわったまま身体を動かせない私を支えてくれるヒナさんの手が背中に触れた。
支えられて起き上がっても、フラフラしていて横に腰を下ろしたヒナさんの胸にもたれかかった。
「・・・っと・・・大丈夫、ではなさそうですね・・・」
痛々しそうに私に向けられた視線・・・
ヒナさんは私の二の腕や背中をそっと撫でてくれた。
「・・・・・・晃介さん、は・・・・・・?」
ガラガラに枯れて酷い声・・・
でも・・・なんだかぼんやりとした頭の中は霞がかかったようになり、思い出せない。
「伊坂様は部屋付きの露天風呂にいらっしゃいます。」
「そう・・・」
「・・・さ、これを・・・」
飲みやすいように水差しから少量ずつ口内に流し込まれる苦い薬湯・・・
「・・・・・・にが、ぃ・・・」
「当館に常駐の医師が調合した漢方です。妊娠中でも問題ないものなのでご安心ください。」
にっこり笑うヒナさんが、そのあとも少しずつ私に薬湯を飲ませてくれて、全部飲み終えると眠気がやってきて、今度は支えられながらベッドに横になり、私はあっという間に眠りへと落ちた。
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「・・・伊坂様、美比呂様はお眠りになりましたよ。」
「ありがとうヒナ」
「・・・・・・恐れ多くも・・・」
「わかってるよ・・・やりすぎた・・・」
「・・・」
「そう責める目でみるな・・・ヒナ・・・」
・・・マダムから部屋付きのノラがヒナだと紹介された時は一瞬だが肝が冷えた。
ヒナは、何度かこの『club bougainvillaea(ブーゲンビリア)』を利用した際にプレイに混ざった事もある上、1人で利用する際にはパートナーとして指名した事もある女だった。
頭もよく気も周り、立場をきちんと弁えているノラとして一級品のヒナ。
勿論、滞在中の指名料も他のノラに比べて破格だが構わなかった。
本当の恋人にはならない・・・けれど、何度も通い、その度に重ねた逢瀬には違うカタチの愛情があった事は確かだっった。
「ヒナ・・・」
「・・・私はノラです・・・仕事というのなら・・・」
・・・美比呂を愛している。
勿論俺が生きている限り、生涯をかけて守っていくと誓う。
だが・・・数年ぶりに再会しても尚、美しく妖艶さを増したヒナに、俺は昂りを抑える事ができなかった。
パタン・・・と静かな音を立てて、部屋付きの露天風呂と美比呂が眠る室内は隔たれた。
「・・・あッ・・・」
バシャ・・・ッン・・・!
引っ張り込んだ湯の中に飛び込んだヒナを抱き留め、狂おしい程に唇を重ねた。
ぶつけ合い、唾液を絡めて舌を啜り、会えなかった時間を埋め、重ねた日々を一瞬で思い返すように口付けをした。
美比呂よりも身長があり、スレンダーなヒナの身体を掻き抱き、叶わなかった恋の相手を貪る・・・そんな欲望をヒナにぶつける。
「ひ、な・・・ッ」
向かい合い、ヒナの胸が俺の胸に押し付けられる。
「伊坂様・・・」
「・・・名前・・・を・・・呼んでくれ・・・ヒナ・・・」
「・・・ッ・・・・・・」
一瞬揺れたヒナの瞳・・・
股の部分がない下着に黒のガーターベルト・・・右足を抱え上げ、俺は猛る雄肉をヒナの中心に突き立てた。
「ッッーーーッ!!」
「ッは・・・は・・・ぁ・・・ひ、な・・・ヒナ・・・ッ・・・」
バシャッ・・・
ジャバッ・・・
俺の首に腕を回し、耳を食んで受け入れるヒナ・・・
耳を甘噛みするのは、あの時から変わらないヒナの癖だ。
男を飲み込む際に、本当は首に吸い付いたり噛みつきたいがそうもいかないので、自分を加減する為に耳を甘噛みするようになった、そう教えてくれたヒナ。
「ヒナ・・・ッ・・・ひな・・・ッ!!」
「ぁ、ぅ・・・は、ぁ・・・ッ・・・あぁ・・・ッこう、す、け・・・ッ・・・さま・・・ッ」
「ふ・・・それが聞きたかったよ、ひな・・・ッ」
バシャッ・・・!
「あぁッ・・・」
「もっと啼いて・・・ヒナ・・・あぁ・・・可愛いヒナ・・・」
ノラは客に感情を抱かない。
滞在中は誠意を持って尽くすが、それは滞在中だけであり、連絡先の交換も禁じられている。
もしもノラを引き取りたいのであれば、館主のマダムとの交渉になり、そこで初めてノラ本人の意思が確認される。
あの時・・・
美比呂と出会う数年前、俺はヒナを俺のものにしたいとマダムに申し出た事があるが、ヒナはそれを断った。
『ノラの仕事が好きであり、誇りがある。だから自分は誰か1人のモノにはなりたくない』と。
それからも何度か通い、肌を重ねても、気まずさもなければそれについて微塵も触れないヒナに俺は次第に気持ちは冷めていった。
ここへ来れば会える、それならいいかと諦めたのだ。
しかし、時が経ってこうして共に過ごしてみれば、やはり求めずにはいられず、美比呂が薬湯の効果で眠っているのをいいことに、俺はヒナとセックスに及ぶ・・・
・・・・・・俺は・・・クズだな・・・・・・
「ぁんッ・・・!」
「・・・は・・・ッ・・・ココが好きなのは変わらないな、ヒナ・・・」
足を抱え上げ、ずっぷり押し入った肉膣の最奥に亀頭をぶち当てて小刻みに揺らすのが大好きなヒナは、雌肉をきゅぅきゅぅと俺に絡めて搾り取ろうと下腹部を摺り寄せた。
「そう締め付けるな・・・ちゃんと出してやる・・・」
「ぁ、ァ・・・あぁ・・・こぅ、す、け・・・さ、ま・・・出して・・・出してください・・・卑しい、ノラの雌を満たして・・・っ」
「・・・はぁ・・・ぁ、・・・全部、飲め、ヒナ・・・」
「ん、ぁぁっ・・・っ・・・仰せ、の・・・っ・・・まま、に・・・」
パシャッ・・・
ノラは全員が避妊薬を飲んでいる。
マダムの指示であり、万が一にでも望まない行為の代償を受けない為だ。
宿泊客も事前に性病の検査を受け、その結果が陰性なのが大前提の上、マダムに結果を提出する必要がある。
徹底された管理の元、こういう行為に及べるのがここの館のシステムだ。
「あぁぁ・・・あ、ぁ・・・ぅん・・・・・・」
ヒナの細い身体を抱きしめ、ゆっくりと足を下ろして俺はヒナに口付けた。
「ん・・・ん・・・ぁ・・・」
閉じた足の間からゴポ・・・っと引き抜き、
「・・・ヒナ・・・手を着いて尻を向けなさい・・・」
「はい・・・」
ヒナは・・・いや、ノラは基本的に逆らわない。
命の危険がある行為やノラ本人の人格が尊重されない、人格否定や破壊に近い行為は拒否する事ができるが、仕事である以上、ノラは耐えて受け入れる。
浴槽の縁に手を着き、軽く足を開いて尻を突き出したノラの秘壺に俺は指を含ませた。
「あ・・・ん・・・」
「・・・こうしてココに出してやったのは何年ぶりだろうね・・・相変わらずキツくて雄を搾り取ろうとする名器だな・・・ヒナ・・・」
「っ・・・ふふ・・・おそ、れ・・・いりま、す・・・」
「・・・孕まないのに、お前のココに出したがる男は数多くいる・・・俺もお前を指名したくて必死になったものだ・・・。今回の偶然には驚いたよ・・・」
「・・・・・・偶然、では・・・ない、です・・・」
「え・・・?」
ゆっくり俺を振り向いて、蠱惑的な瞳で見上げて唇に指を這わせるヒナが、俺の喉元を撫でて、勢いが衰えないどころか更にガチガチに勃起しているソレを熱い秘裂で挟み、上下に揺らし始めた。
「・・・いらっしゃると聞いて、志願、したんです・・・・・・」
「・・・・・・は・・・ずるいな、君は・・・・・・」
俺を振っておいて、俺のモノにも誰のモノにもならないと宣言しておいて・・・
「・・・それでも可愛いと思う自分に嫌気が差すよ・・・・・・」
「ん・・・ぁ・・・だ、って・・・見たかったんですよ・・・晃介様が、お選びになった方を・・・」
「・・・ヒナ・・・」
「・・・・・・ちょっとだけ・・・やきもち、です・・・」
「ふ・・・ばかだな、ほんとに・・・で?君の目にはどうだったんだ?俺のお姫様は・・・」
湯の中でもヌルヌルと滑る雌の粘膜が俺を挟み、その度にパシャッパシャッと湯が音を立てる。
「・・・可愛らしい方・・・こんな世界・・・知らない方がいいのに・・・酷い人ですね・・・」
「・・・そうかい?案外気に入るかもしれないだろう?」
「あんなに調教されて・・・快楽を教え込まれて・・・従順な身体だわ・・・狙われないように気を付けてくださいね。」
「あぁ・・・美比呂は俺が躾ける。淫乱に・・・俺だけが触れる事が出来る俺だけの雌だ・・・」
ぐぶ、んっ・・・
「ふ、ぅ・・・っ・・・は、ぁ・・・ぁ・・・」
「君は女には優しいからなヒナ・・・ここにいる間、美比呂の事を頼むよ。」
「っ・・・ぁ、ぅ・・・は、ぃ・・・っか、・・・しこ、まり、ッ・・・まし、た・・・」
「うん・・・じゃあヒナ・・・」
・・・あの頃に戻ろうか・・・。
身体を癒す為の漢方の効果で美比呂は数時間は目覚めない。
ヒナを抱きながら、ナカに迸る精を注いであの頃のように抱けるこの滞在に、俺は熱く滾る悦びをヒナに何度も注いだ。
夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる⑫END
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