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八章
夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる⑤
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晃介さんの運転で向かったのは東京から2時間強、日光の更に奥地の山道を進み、温泉と聞いていたのに、私の頭の中にある温泉地像とはどんどんかけ離れた場所へ向かっている気がして少しずつ私は不安になっていく。
「晃介さん・・・あの・・・本当にこの先にあるんですか・・・?」
「あぁ。あるよ。ただ、美比呂が想像している温泉とは一風変わっている会員制の温泉だけどね。」
「やんっ・・・も、ぅ・・・」
「ふふ・・・可愛いね、布を乳首が押し上げてカタチがクッキリわかるよ。」
家を出る時に晃介さんから、ブラジャーを着けない事と、淫らに秘裂が丸見えになる下着を履き、アナルプラグとバイブは入れたままにするように指示され、助手席に座る私の下半身からは、アナルプラグから伸びるシルバーのチェーンがサイドブレーキに引っかけられている。
「・・・晃介さん・・・こんな・・・」
本当にこんな姿で行くのだろうか・・・
「大丈夫だよ、みんな同じだからね。そこは、そういう場所なんだ・・・。」
「!あぁッ・・・っ!」
「あと15分位で着くから、それまで楽しんでいるといい。」
晃介さんが弄った手のひらサイズのリモコンがバイブに指令を出し、胎内で温度を上げて人肌と同じくらいの温感で振動と前後に伸縮を始めた。
「ん、んっ・・・く、ぅ・・・」
「本当に動いているのか分からないほど静かだろう?それなのにそれだけ感じられるなんて最高の玩具だ。」
「ぁ、あっ・・・ん、ぁぅ・・・っは、ハ、ッ・・・」
シートベルトをしてシートに深く腰を沈めたまま、家を出てからこうして晃介さんに気まぐれに弄ばれ、何度も達している私は、その度にシートまでしみ込む程股を濡らして愛液を零し、ワンピースを捲られて丸見えにしておくように悪戯をされては、対向車から見えやしないかとひやひやしていた。
「あぁッあ、ぁッ、あッッ・・・ッんんッ・・・」
「・・・美比呂、キモチイイのに、イケないだろう?」
コクコクと頷いて、快感に慣れてしまったヴァギナはこの程度の刺激では物足りなくて、身体に灯る欲情の火を強く燃え上がらせるばかりだ。
どれだけ自分の身体にフィットしていても、私の身体を一番満たしてくれる晃介さんのペニスには敵わないし、太くてバッキバキに血管が浮いて硬くなっている晃介さんのペニスが欲しくなる・・・
びしょびしょに濡れて飛び散る程潮を撒き散らして快感に浸りたい・・・
イッているのにやめてくれない晃介さんにバックから貫かれて最奥にザーメンを注がれたい・・・
「ぁ、ぅぅ・・・こう、す、け・・・さ、んッ・・・」
「美比呂、どうした?」
「は、ァ・・・ぁぅ・・・ほ、し、ぃ・・・も、ほし、ッ・・・ぃ・・・ッ」
「・・・美比呂・・・はしたないよ・・・」
「っ・・・でも・・・っ・・・でも・・・っ」
「だめだ、我慢しなさい・・・美比呂はイイコだからできるはずだよ・・・?温泉まで我慢出来たら、今まで感じたことがない快楽を与えてあげるからね・・・今は我慢するんだ。」
「っぅ・・・ぁ、ァっ・・・ぅ、ぁっ・・・む、り・・・っ・・・」
「美比呂・・・」
「ごめ、な、さ・・・がま、ん・・・する、っ・・・・・・から・・・っ・・・」
「ん・・・イイコだね、美比呂・・・」
捲り上げたスカートの裾が皺になる程握り、だらしなく広げた足の間では、パックリと口を開けた下着の中から剥き出しになっているバイブが、おまんこにズッポリ埋まってほんの僅かに低い音を立てていた。
こんなもどかしい刺激で我慢なんて・・・ずっと続くエクスタシーで脳みそは溶けてドロドロになりそうになっているし、みっともなく腰をカクカク揺らしてしまうのは無意識で、無防備に晒されているクリトリスを晃介さんがキュッと摘まんだ。
「ひっ!あぅっ・・・」
「ふ・・・まだ小さいクリトリスだな・・・こうして摘まんで捻ってやれば少しずつ卑猥なマメに成長するだろうが・・・ここだけ少女のように小粒なのもそそる・・・」
キュッキュッと2本の指を前後にスライドさせて、挟まれたクリトリスは扱かれながらジワジワとした刺激にプックリと勃起していく。
「ひ、ぅ、ぁ、ァ・・・や、ぁ・・・っ・・・」
「イキたいのに嫌なのかい?美比呂の嫌は「もっとシて」だと俺は捉えているよ。」
「ぁ、ァっ・・・ふ、ぅんっ・・・」
「違うのなら止めてしまうけどいいのか?」
「ちがっ・・・!あ、ぁっ・・・あぁっ・・・こぅ、す、けさんッ・・・おまめッ・・・クリクリッ・・・シてぇッ・・・い、き、た・・・ッ・・・ぃ・・・もっと、シてぇッ」
「ふ・・・素直な子は好きだよ、美比呂・・・」
「!やあぁッあ、ぁッく、ぅッ・・・は、ぁッ・・・あぁッ」
「イク時はちゃんと言いなさい、いいね?」
「は、ぁ、ァッ・・・あぅ・・・ッ・・・ふ、ぅぁッ・・・っく・・・い、ぃ、・・・ッくぅ、んッ・・・」
ハンドルを握る晃介さんの片手間にクリトリスを弄られ、私は脳内が真っ白にスパークしてそのまま意識を失ってしまった。
身体がガクガク震えてあまりの快楽に潮を吹いて、「そんなにキモチよかったのかい?仕方ないね美比呂は」と微笑む晃介さんに「ごめんなさい、ごめんなさい、嫌わないで」とうわ言のように呟いていた・・・気がする。
ーーーーーーーー
「美比呂、美比呂、着いたよ、起きなさい。」
「・・・・・・あ、は、い・・・・・・」
晃介さんに肩を揺すられ、目を覚ますと、膝にはブランケットが掛けられて淫らにその場所は隠されていた。
そこがどこなのかもわかっていない私に、
「美比呂、これを」
晃介さんの両手が私の首に回り装着されたのは、小さな鈴が着いた細いチョーカーだった。
「・・・これ、は・・・?」
「君が<俺の>だという証だよ。ココにいる間、自室以外では絶対に外さないコト。外していた場合、ココにいる者達に共通のツールが適用されなくなるからね。それを装着していれば、基本的には君に触れる事が出来るのは俺だけだ。」
「・・・・・・え・・・それって・・・・・・」
「・・・ココは、会員制のスワッピング可能な温泉宿なんだよ。」
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・えぇぇぇぇッ!?
私が装着された鈴付きの黒いチョーカーは『主人がいる』為、お手付き禁止の視姦専用の猫ちゃん。
鈴付きの赤いチョーカーは『主人あり』だが、他1名までならお手付きOKの雌猫。
鈴付きの青いチョーカーは複数受け入れOKの雌猫。
鈴付きの黄色のチョーカーは、タチも出来る両刀の猫ちゃん・・・。
そして、首輪なしの『ノラ』は、誰でも好きなようにしていい、宿飼いの雌猫。
「好きなようにというのは、宿との相談次第で持ち帰り、引き取りも可能のその手のプロの猫だ。だから美比呂、ココへは君の社会勉強の為に来たけれど、間違ってもチョーカーを外して人前に出ないようにね。」
「ッ・・・は、ぃ・・・」
「ふ・・・怖がらせてしまったかい?」
「・・・・・・はい・・・だって・・・」
人に見られるとか、他人のそういう行為を見る事もあるかもしれないって事でしょう・・・?
「気にしなくていいよ、ココはそういう場所だし、顧客の情報もきっちり管理されている。皆、社会的にしっかりした立場にある者たちばかりだよ・・・まぁ、そういうストレスを抱え、発散する場所なんだけどね。だから、女性にはチョーカー、男性はネクタイに色つきのタイピンを差している。」
「・・・・・・あ・・・・・・」
晃介さんがネクタイに差したのは・・・
「美比呂・・・(笑)ご不満かい?俺が君と同じ色なのは。」
「ちが・・・!・・・よかった、って思ったんです・・・」
「当たり前だろう、君を他の人間に触れられたくないのと同じで、俺も他の女に触られたいわけじゃないからね・・・。ただ・・・義父である俺の子を孕み、淫らに濡れて雄を求める君を見せつけてやりたいとは思うんだ。」
「・・・晃介、さん・・・」
それは、とんでもない異次元の話のようなのに、興奮に熱を宿して揺れる瞳に、私の子宮は甘く疼いてしまった。
「・・・ふふ、どうやら大丈夫なようだね・・・」
ぽんぽん、と頭を撫でられ、晃介さんが先に車を降りた。
「心配いらない、きっと美比呂もココを気に入る。」
助手席のドアを開けて私の手を引いて促し、シャラッ・・・と鳴る金属のリード・・・。
「・・・・・・あぁ・・・可愛いね、美比呂・・・きっとみんな、君が黒いチョーカーなのを見て悔しがるだろうな。」
晃介さんの見立ての黒いサテンのワンピースにレース仕立てのショール・・・ワンピースの胸元は谷間を強調するように開いて、ツンとした乳首は布を押し上げている。
晃介さんの手に握られているリードはアナルプラグに直結しているし、誰が見ても、どんな状況なのかは一目瞭然・・・。
「伊坂様、ようこそ。お待ちしておりました。」
声を掛けてきたのは着物姿の美しい女性。
「あぁ。マダム、お久しぶりです。しばらくお世話になりますよ。」
「はい、ごゆるりとお寛ぎ頂けますよう、整えております。お連れ様は・・・ご懐妊中と伺っておりますが、体調など何かございましたら、お気軽にお声がけくださいませ。この度、お部屋付きの『ノラ』、ヒナ、と申します。」
マダムと晃介さんが呼んだ女性は普通の旅館での女将の立場だと晃介さんが教えてくれた。
マダムは自分の隣にいたスタイルのいい黒髪ロングの女性を『ヒナ』と紹介し、ヒナさんがにっこりと微笑む。
「ヒナと申します。伊坂様のお部屋専属で付きますので、よろしくお願い致します。」
「あぁ、よろしく。こっちは連れの美比呂です。」
「初めまして、伊坂美比呂です、よろしくお願いします。」
慌てて頭を下げた拍子に、リードがシャンッ・・・と鳴り、マダムとヒナさんが少しだけ目を見開き、次の瞬間には綺麗な笑みでニッコリ微笑んだ。
「伊坂様・・・不躾ですが・・・」
「マダム、聴かずとも察してくれるだろう?」
ほほ、と着物の袖で口元を覆い、聴きたくてたまらないマダムと、意地悪に笑う晃介さん・・・
「伊坂様、やはり、美比呂様が長年の・・・」
「あぁ、そうだよ。ずっと俺のものにしたかった女だ。」
「・・・では・・・」
「もちろん・・・腹の子も俺の種で仕込んだんだ。戸籍上は息子の嫁だがな。」
晃介さんの手のひらが私のお腹に触れ、愛しそうに撫でる。
でも、こんなに話してしまって大丈夫なのだろうか・・・。
「あらあら・・・素敵なお話ですこと・・・おめでとうございます。」
マダムと一緒にヒナさんも頭を下げた。
「美比呂さん、ご心配なさらなくても大丈夫ですよ、うちはこういったお客様ばっかりですから。」
妖しく微笑むマダムの言葉の意味を私が知るのは、ほんの数分後の話・・・。
夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる。⑤END
「晃介さん・・・あの・・・本当にこの先にあるんですか・・・?」
「あぁ。あるよ。ただ、美比呂が想像している温泉とは一風変わっている会員制の温泉だけどね。」
「やんっ・・・も、ぅ・・・」
「ふふ・・・可愛いね、布を乳首が押し上げてカタチがクッキリわかるよ。」
家を出る時に晃介さんから、ブラジャーを着けない事と、淫らに秘裂が丸見えになる下着を履き、アナルプラグとバイブは入れたままにするように指示され、助手席に座る私の下半身からは、アナルプラグから伸びるシルバーのチェーンがサイドブレーキに引っかけられている。
「・・・晃介さん・・・こんな・・・」
本当にこんな姿で行くのだろうか・・・
「大丈夫だよ、みんな同じだからね。そこは、そういう場所なんだ・・・。」
「!あぁッ・・・っ!」
「あと15分位で着くから、それまで楽しんでいるといい。」
晃介さんが弄った手のひらサイズのリモコンがバイブに指令を出し、胎内で温度を上げて人肌と同じくらいの温感で振動と前後に伸縮を始めた。
「ん、んっ・・・く、ぅ・・・」
「本当に動いているのか分からないほど静かだろう?それなのにそれだけ感じられるなんて最高の玩具だ。」
「ぁ、あっ・・・ん、ぁぅ・・・っは、ハ、ッ・・・」
シートベルトをしてシートに深く腰を沈めたまま、家を出てからこうして晃介さんに気まぐれに弄ばれ、何度も達している私は、その度にシートまでしみ込む程股を濡らして愛液を零し、ワンピースを捲られて丸見えにしておくように悪戯をされては、対向車から見えやしないかとひやひやしていた。
「あぁッあ、ぁッ、あッッ・・・ッんんッ・・・」
「・・・美比呂、キモチイイのに、イケないだろう?」
コクコクと頷いて、快感に慣れてしまったヴァギナはこの程度の刺激では物足りなくて、身体に灯る欲情の火を強く燃え上がらせるばかりだ。
どれだけ自分の身体にフィットしていても、私の身体を一番満たしてくれる晃介さんのペニスには敵わないし、太くてバッキバキに血管が浮いて硬くなっている晃介さんのペニスが欲しくなる・・・
びしょびしょに濡れて飛び散る程潮を撒き散らして快感に浸りたい・・・
イッているのにやめてくれない晃介さんにバックから貫かれて最奥にザーメンを注がれたい・・・
「ぁ、ぅぅ・・・こう、す、け・・・さ、んッ・・・」
「美比呂、どうした?」
「は、ァ・・・ぁぅ・・・ほ、し、ぃ・・・も、ほし、ッ・・・ぃ・・・ッ」
「・・・美比呂・・・はしたないよ・・・」
「っ・・・でも・・・っ・・・でも・・・っ」
「だめだ、我慢しなさい・・・美比呂はイイコだからできるはずだよ・・・?温泉まで我慢出来たら、今まで感じたことがない快楽を与えてあげるからね・・・今は我慢するんだ。」
「っぅ・・・ぁ、ァっ・・・ぅ、ぁっ・・・む、り・・・っ・・・」
「美比呂・・・」
「ごめ、な、さ・・・がま、ん・・・する、っ・・・・・・から・・・っ・・・」
「ん・・・イイコだね、美比呂・・・」
捲り上げたスカートの裾が皺になる程握り、だらしなく広げた足の間では、パックリと口を開けた下着の中から剥き出しになっているバイブが、おまんこにズッポリ埋まってほんの僅かに低い音を立てていた。
こんなもどかしい刺激で我慢なんて・・・ずっと続くエクスタシーで脳みそは溶けてドロドロになりそうになっているし、みっともなく腰をカクカク揺らしてしまうのは無意識で、無防備に晒されているクリトリスを晃介さんがキュッと摘まんだ。
「ひっ!あぅっ・・・」
「ふ・・・まだ小さいクリトリスだな・・・こうして摘まんで捻ってやれば少しずつ卑猥なマメに成長するだろうが・・・ここだけ少女のように小粒なのもそそる・・・」
キュッキュッと2本の指を前後にスライドさせて、挟まれたクリトリスは扱かれながらジワジワとした刺激にプックリと勃起していく。
「ひ、ぅ、ぁ、ァ・・・や、ぁ・・・っ・・・」
「イキたいのに嫌なのかい?美比呂の嫌は「もっとシて」だと俺は捉えているよ。」
「ぁ、ァっ・・・ふ、ぅんっ・・・」
「違うのなら止めてしまうけどいいのか?」
「ちがっ・・・!あ、ぁっ・・・あぁっ・・・こぅ、す、けさんッ・・・おまめッ・・・クリクリッ・・・シてぇッ・・・い、き、た・・・ッ・・・ぃ・・・もっと、シてぇッ」
「ふ・・・素直な子は好きだよ、美比呂・・・」
「!やあぁッあ、ぁッく、ぅッ・・・は、ぁッ・・・あぁッ」
「イク時はちゃんと言いなさい、いいね?」
「は、ぁ、ァッ・・・あぅ・・・ッ・・・ふ、ぅぁッ・・・っく・・・い、ぃ、・・・ッくぅ、んッ・・・」
ハンドルを握る晃介さんの片手間にクリトリスを弄られ、私は脳内が真っ白にスパークしてそのまま意識を失ってしまった。
身体がガクガク震えてあまりの快楽に潮を吹いて、「そんなにキモチよかったのかい?仕方ないね美比呂は」と微笑む晃介さんに「ごめんなさい、ごめんなさい、嫌わないで」とうわ言のように呟いていた・・・気がする。
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「美比呂、美比呂、着いたよ、起きなさい。」
「・・・・・・あ、は、い・・・・・・」
晃介さんに肩を揺すられ、目を覚ますと、膝にはブランケットが掛けられて淫らにその場所は隠されていた。
そこがどこなのかもわかっていない私に、
「美比呂、これを」
晃介さんの両手が私の首に回り装着されたのは、小さな鈴が着いた細いチョーカーだった。
「・・・これ、は・・・?」
「君が<俺の>だという証だよ。ココにいる間、自室以外では絶対に外さないコト。外していた場合、ココにいる者達に共通のツールが適用されなくなるからね。それを装着していれば、基本的には君に触れる事が出来るのは俺だけだ。」
「・・・・・・え・・・それって・・・・・・」
「・・・ココは、会員制のスワッピング可能な温泉宿なんだよ。」
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・えぇぇぇぇッ!?
私が装着された鈴付きの黒いチョーカーは『主人がいる』為、お手付き禁止の視姦専用の猫ちゃん。
鈴付きの赤いチョーカーは『主人あり』だが、他1名までならお手付きOKの雌猫。
鈴付きの青いチョーカーは複数受け入れOKの雌猫。
鈴付きの黄色のチョーカーは、タチも出来る両刀の猫ちゃん・・・。
そして、首輪なしの『ノラ』は、誰でも好きなようにしていい、宿飼いの雌猫。
「好きなようにというのは、宿との相談次第で持ち帰り、引き取りも可能のその手のプロの猫だ。だから美比呂、ココへは君の社会勉強の為に来たけれど、間違ってもチョーカーを外して人前に出ないようにね。」
「ッ・・・は、ぃ・・・」
「ふ・・・怖がらせてしまったかい?」
「・・・・・・はい・・・だって・・・」
人に見られるとか、他人のそういう行為を見る事もあるかもしれないって事でしょう・・・?
「気にしなくていいよ、ココはそういう場所だし、顧客の情報もきっちり管理されている。皆、社会的にしっかりした立場にある者たちばかりだよ・・・まぁ、そういうストレスを抱え、発散する場所なんだけどね。だから、女性にはチョーカー、男性はネクタイに色つきのタイピンを差している。」
「・・・・・・あ・・・・・・」
晃介さんがネクタイに差したのは・・・
「美比呂・・・(笑)ご不満かい?俺が君と同じ色なのは。」
「ちが・・・!・・・よかった、って思ったんです・・・」
「当たり前だろう、君を他の人間に触れられたくないのと同じで、俺も他の女に触られたいわけじゃないからね・・・。ただ・・・義父である俺の子を孕み、淫らに濡れて雄を求める君を見せつけてやりたいとは思うんだ。」
「・・・晃介、さん・・・」
それは、とんでもない異次元の話のようなのに、興奮に熱を宿して揺れる瞳に、私の子宮は甘く疼いてしまった。
「・・・ふふ、どうやら大丈夫なようだね・・・」
ぽんぽん、と頭を撫でられ、晃介さんが先に車を降りた。
「心配いらない、きっと美比呂もココを気に入る。」
助手席のドアを開けて私の手を引いて促し、シャラッ・・・と鳴る金属のリード・・・。
「・・・・・・あぁ・・・可愛いね、美比呂・・・きっとみんな、君が黒いチョーカーなのを見て悔しがるだろうな。」
晃介さんの見立ての黒いサテンのワンピースにレース仕立てのショール・・・ワンピースの胸元は谷間を強調するように開いて、ツンとした乳首は布を押し上げている。
晃介さんの手に握られているリードはアナルプラグに直結しているし、誰が見ても、どんな状況なのかは一目瞭然・・・。
「伊坂様、ようこそ。お待ちしておりました。」
声を掛けてきたのは着物姿の美しい女性。
「あぁ。マダム、お久しぶりです。しばらくお世話になりますよ。」
「はい、ごゆるりとお寛ぎ頂けますよう、整えております。お連れ様は・・・ご懐妊中と伺っておりますが、体調など何かございましたら、お気軽にお声がけくださいませ。この度、お部屋付きの『ノラ』、ヒナ、と申します。」
マダムと晃介さんが呼んだ女性は普通の旅館での女将の立場だと晃介さんが教えてくれた。
マダムは自分の隣にいたスタイルのいい黒髪ロングの女性を『ヒナ』と紹介し、ヒナさんがにっこりと微笑む。
「ヒナと申します。伊坂様のお部屋専属で付きますので、よろしくお願い致します。」
「あぁ、よろしく。こっちは連れの美比呂です。」
「初めまして、伊坂美比呂です、よろしくお願いします。」
慌てて頭を下げた拍子に、リードがシャンッ・・・と鳴り、マダムとヒナさんが少しだけ目を見開き、次の瞬間には綺麗な笑みでニッコリ微笑んだ。
「伊坂様・・・不躾ですが・・・」
「マダム、聴かずとも察してくれるだろう?」
ほほ、と着物の袖で口元を覆い、聴きたくてたまらないマダムと、意地悪に笑う晃介さん・・・
「伊坂様、やはり、美比呂様が長年の・・・」
「あぁ、そうだよ。ずっと俺のものにしたかった女だ。」
「・・・では・・・」
「もちろん・・・腹の子も俺の種で仕込んだんだ。戸籍上は息子の嫁だがな。」
晃介さんの手のひらが私のお腹に触れ、愛しそうに撫でる。
でも、こんなに話してしまって大丈夫なのだろうか・・・。
「あらあら・・・素敵なお話ですこと・・・おめでとうございます。」
マダムと一緒にヒナさんも頭を下げた。
「美比呂さん、ご心配なさらなくても大丈夫ですよ、うちはこういったお客様ばっかりですから。」
妖しく微笑むマダムの言葉の意味を私が知るのは、ほんの数分後の話・・・。
夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる。⑤END
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