秘密~箱庭で濡れる~改訂版

焔 はる

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八章

夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる③

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「すまないね、美比呂は今飲めないのに。」


綺麗にしたアナルには私の誕生石のガーネットと、晃介さんの愛の証のダイヤモンドが埋め込まれたアナルプラグが嵌められ、私はソファーに座る晃介さんの膝の上で、晃介さんの口に生ハムを入れてあげた。


「そんなことないですよ、ほら、私は美味しいノンアルコールのブドウジュースを頂いてますから。」


「う~ん、でもなぁ・・・」


「ふふ、気にしないで、晃介さん。」


ガウンの裾から違和感なく滑り込んでいる晃介さんの手が私の太腿の手触りを愉しんだり、膝の丸みを撫でたりと2人きりの夜を満喫している。


いつもなら、不自然に思われないように夕食後は各々自室に戻ったりするけれど、今夜は晃臣さんがいないから2人でゆっくりイチャイチャできるのが嬉しくて、私も晃介さんも少し浮かれていた。


「・・・美比呂、今度2人で温泉にでも行かないか?」


「えっ?でも・・・」


それは結婚してしまった今、私は晃臣さんの妻であり、義父の晃介さんと2人なんて・・・周りの人が見たら・・・


「大丈夫、少なくとも俺が築き上げた会社での信頼、得意先からの信頼は持ち合わせているつもりだよ。」


晃介さんの気持ちは嬉しいし、2人でデートなんてもうできないと思っていた私は、晃介さんと温泉なんて夢のまた夢と諦めていたので、太ももからお尻へ移動して丸みをゆっくり撫でながら、頬も撫でて唇に指を這わせる晃介さんに、コクリと頷いた。


「では、早速段取りを組んで、誰からも怪しまれないように美比呂との温泉デートの予定を立てようかな。」


子供のように喜び、チュ、と口付けて晃介さんは私を抱き締めた。


「・・・美比呂、楽しみにしておいで。不安なんて抱かなくていいように全て整えてあげるからね。」


「はい・・・晃介さんとの温泉、楽しみです。」




晃介さんに任せておけば何も心配はいらない。


全て上手くいく。


夫には感じ得ない絶対的な信頼を向ける義父の胸に身を委ね、私はグラスから流し込んだブドウジュースを押し当てた晃介さんの口に流し込んだ。



「・・・・・・甘いね。」


「ふふ、だってジュースですもの・・・(笑)」


赤ワインを飲んでいた晃介さんが複雑そうに顔を顰めて、その表情も渋くてカッコイイ<イケオジ>で、私は楽しくなって身体をすり寄せた。


「どうした?」


「ううん・・・ちょっと甘えたくなったの。」


「・・・・・・美比呂・・・」


「ん・・・」


「辛いかい?」


自分の腰を跨がせて、ガウンの前を開き、露わになる身体を眺めて瞳に熱を宿らせる晃介さんの手が、ぽよん・・・と零れた左右の乳房を掬い、優しく手のひらで肌を撫でる。


妊娠中は乳首への過度な刺激をしないようにと指導を受け、勃ち上がった乳首には僅かに指の腹で触れる程度でそっと舌を這わす晃介さん・・・


それもほんの少しだけで、私の方がもどかしくなって晃介さんの両手を腰に添えた。


「・・・ね・・・もう欲しい・・・」


「・・・・・・まだだめだよ、と言ったら?」


ウエストを撫でながら絡める視線は、全く「ダメ」なんて言ってないのに・・・


「・・・や、です。・・・ほしい・・・。」


下着を身に着けていないソコは、永久脱毛を終えて可愛らしいスベスベなおまんこ・・・。


すっかり勃ち上がって先走りを零す晃介さんのおちんちんは、腰を押し付けたらすぐにでもグッポリ入りそうなのに、二ッチュ二ッチュとくっつけて膣の入り口を捏ね繰り回して遊ぶだけで晃介さんは腰を動かしてくれない。


「っ・・・ねぇ、晃介さん・・・イレて・・・」


「・・・美比呂、そういう時のお願いの仕方は?」


「・・・・・・っぅ・・・意地悪・・・・・・」


「ごめんよ、だって・・・聞きたいじゃないか・・・可愛い君の声で・・・いやらしいおねだりをさ・・・」


首の後ろを撫でて髪の中に指を忍び込ませ、重ねられる唇は意地悪を言うのに甘えているようにちゅ、ちゅ、と啄んで、ゆっくり押し当てられた。


「・・・美比呂・・・言って・・・ママがパパを欲しがるのを、腹の子にも聞かせてあげようよ・・・」


そんな可愛くお願いされたら、言わないわけにいかないじゃない・・・ずるい人・・・


・・・ううん、愛しい人・・・・・・



「・・・・・・ねぇ・・・パパ・・・」


「ん・・・?」


「・・・赤ちゃんがいるのにいやらしい美比呂のおまんこに、パパのぶっといペニスを突っ込んで、栄養たっぷりなザーメン・・・たくさんください・・・」


「・・・・・・いいよ、美比呂と腹の子に俺のザーメンたっぷりくれてやろうな・・・」


「あぁっ・・・っは、んぅ・・・」


グブッ・・・と沈み込む晃介さんのペニスが腰を落とす私のナカを最奥に突き当たるまで一気に押し進み、アナルプラグで押された腸壁側がやや狭くなっているのもこじ開けてどんどん進んでいく。


「あ、ぁ、っ・・・ゥんっ・・・は、ぁ・・・あっ・・・晃介さんッ・・・」


「美比呂・・・締めすぎ・・・(笑)そんなに腹を絞るんじゃない・・・」


「!やぁんっ・・・ッ」


ツゥーーーー・・・っと背中の中心を晃介さんの指先が滑り降りて、尾てい骨に触れてこしょこしょとくすぐるもんだから、欲しくて仕方なかった晃介さんのペニスと、背を駆け降りたくすぐったさに身体の力が抜けて、自重で最奥まで一息にペニスを飲み込んだ。


「ァ・・・ァァァっ・・・アァ・・・っ・・・」


「ほら、君が欲しがっていた俺のバッキバキのペニスが全部入った・・・」


イイコだね美比呂・・・そう晃介さんは褒めてくれる。


亀頭が大きく、カリも張り出している晃介さんのペニスが子宮を押し潰して胎内に自分のスペースを作り出して存在している。


まだ晃介さんの愛人としてクラブで働いている時に、どういうルートで作ったのか、晃介さんの最大時のペニスと同じサイズのディルドを頂いた事があって、何度か晃介さんの前で使わされたけれど、生身の人間の質感と熱、それに絶頂に達した晃介さんの精を受け止めないとセックスをしても寂しさが満たされない私は、アナルを開発されてから、前後を苛められる時にアナル用専用ディルド晃介さんモデルとして楽しむようになり、雌の穴はもっぱら晃介さんが自分用として開発を続けた。



「あ、ァあ、・・・ぁ、か、ちゃ、ん・・・」


「ん・・・?あぁ・・・ふふ、ほら、パパだぞ~、」


「やぁっも、ぉッ・・・あんっあぁッ・・・」


トントンッと突き上げてパパアピールをするから、可愛いやら可笑しいやら、キモチイイやら、私は感情をどこに置いたらいいのかわからなくて、笑いながら声を上げた。


「ママの事はずっと可愛がってやるからな、安心して大きくなるんだぞ。」


「ぁッ、んッ、ふ、ぅ、ァッ、あぁッ、は、ぁッ」


「美比呂・・・後ろも弄ってやろうな・・・」


「!ッんんッあ、ッァア・・・ッふぅ、っくッぅ・・・んッめ、っ・・・や、あ ッんッ・・・だ、めッぇッ・・・」


「だめじゃないだろう?しっかりこっちもキレイにしてプラグを埋め込んで、アナルでもイケる雌だろう美比呂は。ほら、後ろを弄ってやるからタイミングを合わせて自分がキモチイイように腰を動かしてごらん。」


プラグに付いたリングに指を引っかけ、クイックイッと動かしたりお腹側に擦れるようにプラグを押し込む晃介さんが、ペニスでナカを擦り、イキ癖のついたポルチオを亀頭の先端で押し込んで捏ねていくと、私は自分の身体の準備も間に合わないままあっという間に昇りつめてしまった。



「あぁ・・・はぁ、ァ・・・も、ぉ・・・イッ、っちゃ・・・ッ・・・った、ぁッ」


イカされてしまった恥ずかしさと、両方を弄られてイク快楽は強すぎて、私の語彙力は消失寸前だが、ペニスを締め付ける身体を震わせてはいても、晃介さんは余裕の表情で私の身体を撫でて抱きとめているまま・・・


「上手にナカだけでイケたね、美比呂・・・」


「ぁ、ァぁ・・・晃介さん・・・」


「では・・・2人にごはんを与えてあげようね・・・」



・・・ズグッ・・・!



「!は、ァァァッんンッ・・・!」


仰け反った背を支えられてはいても、私は晃介さんの突き上げを受け止めて落ちないようにひたすらしがみつくのに精一杯で、強すぎる淫らな快楽に意識は飛びはじめた。


「ァ、あ”、ア”ぅ、は、ァッく、ァうッ・・・ぎ、もぢ、ぃ・・・ッきもち、ぃッあ”ァッ」


「っく、ぅ・・・ァ、み、ひ、ろッなにがきもちぃ?」


「ぅ、ぅぁッあァんッッ・・・ッち、ん、ち、・・・ッ・・・ぉ、ち、ん、ち・・・ンッ」


「だ、れのッ?」


「ッアァーーッぉ、とぅ、さ、まぁッ・・・」


「は・・・お義父様、ねッ・・・な、ァ、本当は、こん、なっ・・・義父と嫁なんてな・・・いけないのに・・・子供まで孕ませて・・・俺は悪いお義父様だなぁ・・・?!美比呂・・・!」


ズッチュッ

グッチュッ

バチュグチュッ


「んんッひぅッぐッッ・・・ぅんあァッーーッっき、ぃッ・・・す、きッ・・・すき、なのッ・・・すきな、の・・・すき・・・す、きッ・・・」


押し寄せ続けるエクスタシーに飲まれ、ぶつかり合って何倍もの快感に支配される身体も脳みそも、晃介さんを咥え込むおまんこも壊れて馬鹿になってしまうのではないかという程のオーガズムの果てに、激しく吹き付けられる晃介さんの精の奔流が、子宮口に押し当てられて子宮の中もザーメンで満たすように注いでいく。


「はっ・・・悪いお義父様が好きか、美比呂」


「あ、ァ、あッ・・・好き、・・・ッ・・・好き・・・」


「可愛い女だ・・・美比呂・・・」


「ぁん・・・っ・・・」


吐精を終えて引き抜かれたペニスがズルンっと抜け出ていってしまい、途端に私のナカは寂しくなる。


「こら、そんな寂しそうな顔をするな美比呂・・・」


「だって・・・」


「ほら、イレたままにはできないだろう?洗ってあげるから風呂場に行こう」


「・・・・・・やぁです」


「・・・ほら、おいで、美比呂・・・」


私の我儘も晃介さんは嬉しそうに微笑み、抱き上げて一緒にお風呂場に行ってくれる。


歩いて行きたくないという意味ではないけれど、洗い流すのが嫌な私に「またいっぱい出してあげるから」とか「温泉に2人で行った時には一晩中美比呂のナカに入ったままにしていたいな」と私のご機嫌を直すのが上手い晃介さんに、「約束ね?」とゴロゴロ喉を鳴らして甘える私だった。






「あ・・・晃臣さんから・・・」



晃介さんに膣内のザーメンを掻き出されてしまい、すっかり綺麗になった身体でリビングに戻ってくると、晃臣さんから不在着信とメールが届いていた。



「・・・・・・今日、帰るの遅くなるけど、明日から1週間・・・イギリス?!」


「・・・はは・・・あいつは・・・普段からもっと上手く根回しをして要領よくやっていればいいものを・・・」


晃介さんが言うには、海外ブランドを専門に取り扱う雑貨や家具などの会社の為、取引先企業によっては急遽現地に行く事もあるのだが、晃臣さんはまだ取引先との連携を上手く出来ないらしく、今回のように出張が発生するのだとか・・・。


「荷物の準備をしておいてくれ・・・?え・・・そんなの何が必要なのか、私わからないのに・・・」


こういう時は本当に頭を抱えたくなる。


好きなスーツのブランドやバッグ、靴、小物や下着も変に拘りがあるのが晃臣さんで、私が準備をしたからといって正解になる気がしないのだ。


私の事は好きだなんだ言うくせに、拘りがあるのなら自分で準備をしてほしいと言っても「俺は社長なんだから、妻である美比呂にやってほしい」ともう・・・意味がわからない。


「・・・俺が用意をしようか?」


「え?晃介さんが?」


「ああ。俺も準備は自分でしていたから、海外に持って行けない物や必要なパターンはわかるし。」


「あ、え、あ、晃介さんっ」


晃介さんは2階の私たちの部屋に向かい、滞在先の1週間の天気を調べ、ウォークインクローゼットの中でスーツケースに手際よく私服を何パターンかと、スーツ、必要なアメニティや靴の予備などを準備してくれた。


「こんなもんかな。」


それは、私が準備したら選ぶブランドや色味をとは微妙に異なっていて、けれどここでも晃介さんだから大丈夫と絶大すぎる信頼があった。


「よし、あとはあいつが帰ってきたら自分で確認をさせればいい。もう時間も遅いし、今日はもう寝ようか美比呂。」


ぽん、と頭に置かれた手が温かくて、『大好き』を再確認した私は晃介さんの胸に抱き着いて顔を埋めた。


「・・・・・・大好きです・・・晃介さん・・・・・・」


「・・・美比呂・・・どうしたんだい?」


大きな腕が包み込んでくれて、背中をトントンと優しく叩く。


「・・・・・・こんなに大好きになっちゃってどうしよう・・・って・・・」


「ふふ・・・不安になったのかい?」


頷いてグリグリ頭を擦りつけ、大きくなりすぎた『好き』の感情を晃介さんにぶつける。


「・・・・・・晃介さん・・・」


「ん・・・?」


「・・・晃臣さんが・・・いない間・・・一緒に寝てもいいですか・・・?」


「・・・・・・ふはっ」


「なっ・・・だめ、ですか・・・?」


「ふふ、違うよ、だめなわけないだろ・・・?俺だってそのつもりだよ。」


「・・・よかった・・・」


「それとね、美比呂・・・温泉もこの機会に行かないかい?」


「えっいいんですか?」


「あぁ。晃臣にも上手い事言っておくから、おおっぴらに2人で出かけようじゃないか。」


驚きと喜びにドキドキが大きくなり、勢いよく顔を上げて見上げた先には、嬉しそうに私を見下ろしている晃介さん・・・。


「いいよ、俺の子を産んでくれる美比呂を存分に可愛がりたいんだ。」


「・・・よろしくおねがいシマス」


「・・・もう・・・なんでそんなに可愛いんだろうね、この子は・・・。」


・・・晃介さんがカッコよすぎて恥ずかしくなる私がぎこちなく返事をして、私をベッドに促して寝かしつける晃介さん・・・。


「ほら、もう眠りな。あと数時間でしばらく2人きりだよ・・・」


「・・・・・・どうしよう・・・・・・」


口元まで引き上げた掛け布団は、ニヤけ隠し。


「嬉しすぎて眠れない・・・」


「ふ・・・美比呂、俺もだよ。」


「え~・・・晃介さんも・・・?」


「そうだよ、当たり前だろう?2人きりになりたいのは俺も同じだよ。」


ポンポンと布団を叩くリズムに段々と瞼が重くなってきて、私は晃介さんの手を握りながら眠りへと落ちていく・・・。









「・・・ふふ、眠れないなんて言って・・・ずっと昔から美比呂はこうやってあげるとあっという間に眠っちゃうんだからな・・・可愛い美比呂・・・」


ずっと俺のものにしたかった美比呂は戸籍上は晃臣の妻だが、実際には美比呂の身も心も俺のものだ。


それに、美比呂が身籠ったのも俺の子だ・・・。


昔から懇意にしている医者の伝手で、研究段階の男性用避妊薬、射精はしても精子が仮死状態、眠った状態で機能していないので妊娠はせずに生で中出しができる薬を処方してもらっていて、ビタミン剤として晃臣には飲ませている。


疑いもせずに飲み続け、あいつがいくら美比呂に精を注いだ所で美比呂はあいつの子を孕む事はないのだ。


美比呂と出会わなければ、俺は社長の座に据えた息子晃臣に自分の子を持たせただろうが、美比呂を手離したくなくて息子の嫁にする事で縛り、尚且つ晃臣の子を産ませたくなかった俺は人として、道徳にも倫理にも反する方法で美比呂に俺の子を産ませ、晃臣亡きあとは、俺と美比呂の子をいずれ会社を次ぐ立場の人間として養育するつもりで計画を進めた。



「・・・美比呂・・・本当にいるんだな・・・ココに・・・」



まだ薄いままの美比呂の腹には俺の子がいる・・・



ずっと眺めていても飽きない美しく、けれど少女のように愛らしくもある美比呂・・・


美比呂の要素を受け継ぎ産まれてくるのが娘であれば、もうすでに結婚して家を出ている晃臣の姉よりも愛しく思うだろうし、息子であれば、晃臣よりも見目もよく、聡明であろうと、苗床として種を育む美比呂を見つめた。






「俺の種でよく孕んでくれた・・・本当にお前は優秀な雌だよ美比呂・・・おやすみ」



美比呂の顔の脇に手を着いて口づけると、ギッ・・・とベッドが沈んだ。








夜の蝶は秘密を抱いて苗床となる。③END
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