秘密~箱庭で濡れる~改訂版

焔 はる

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六章

狂い咲き四つ巴の雌雄~side by しのぶ~

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今作は26歳の男女による4Pと恋愛模様です。
それぞれ目線で書く予定なので、sideを分けます。


ーーーーーーーーーーーー


 久希:『それじゃ、Earthでいい?』

 いいよー、OK、どこでもー、続けざまに入る返信で、私たち四人の予定は簡単に決まる。

 Earthというのはラブホテルの名称。

 出逢いは同じ大学、サークルのつまらない飲み会を抜けようと店の外に出たタイミングが同じで、意気投合した私たちは、その足で酒を買い込み初めて四人でラブホテルに向かった。

 気が合い、すぐに打ち解けた四人は自然と身体の関係になり、大学を卒業して二十六歳になった今も、四人でセフレ状態を継続している。


 年齢は全員二十六歳、男二人はどちらも性癖はSで、松野久希と佐野智樹。

 女の方は男から意地悪をされて攻められると喜ぶドMちゃんな、志田ミナミ。

 でもミナミは私を攻めたいS気質。

 そして私、男からの強気な二人同時攻めには燃えない時乃しのぶ。


 メンズ二人はBLには至らないが、私はミナミ、ミーちゃんとキスしたり、いちゃいちゃしたりするのが好きで、それを見てメンズ二人は股間を膨らませ、何度目かわからない射精を自慰によって果たしている時もある。

 四人もいると色々と準備に時間もかかるので、シャワーは基本的に合流前に家で済ませて、食料や飲み物を買い込んで久希の車でラブホに入り。

 複数人での利用お断りのホテルも多いので、下調べは万全だし、行きつけ何か所かの中からピックアップして決めている。




「あ~つかれたよぉ~ぅミ~ちゃぁ~ん」

 私はミナミの胸に顔を埋めて抱き着いたままベッドへ飛び込んだ。

 大きいベッド・・・騒いでも、どれだけ喘いでも怒られないラブホテル最高・・・

 あ~女の子の柔らかいおっぱい・・・最高・・・ミーちゃんのおっぱい・・・

「しのぶ、服脱がないと皺になるぞ」

「ん~・・・ともくん脱がせて~・・・」

「ったく・・・ほら・・・」

 私はミナミの膝枕に顔を預けたまま、顔の上でほよほよと揺れるミーちゃんのおっぱいを堪能中。

 けれどそうやって私の洋服の心配をしてくれると言うのならと、お腹を跨いで見下ろしている智樹に両手を伸ばした。

「よしよし、しのぶ」

「ん~ミ~ちゃん・・・」

 仕方ない、と服を脱がせてくれる智樹に任せて、私は屈んでくれたミーちゃんと舌を絡める。

 ブラが外され、露わになった胸にミーちゃんの細くて可愛い指がちょんと触れて、乳首を転がし始める。

「やぁん・・・ミーちゃん・・・」

「ふふ・・・しのぶ可愛い・・・」

「お~い、俺が脱がせたんですけど~」

「ひッ・・・ぁ、ん・・・とも、く、ん・・・」

「・・・うそ、しのぶもう濡れてんじゃん、ヌルヌルなんだけど。」

 スカートの中に入れた手を下着をずらして侵入させ、縦筋を擦る指がクチュクチュと音を作り出す。

「だってミーちゃんのおっぱいキモチいいんだもん・・・」

「あ~ね、もうさ、俺しのぶのナカ入りたい、いい?」

 智樹はジーンズのジッパーを下ろし、下着の中で窮屈そうに勃ち上がっていた自身のモノを取り出し、ガチガチに勃起して血管の浮くソレを手で扱き、私に見せつける。

「ミナミのおっぱい触ってていいから俺の咥えてよ・・・」

「や、ん・・・汚れちゃうからパンツは脱がせて」

「は~い」


 三人で戯れる様子を眺めているのは、ゆったりとソファーに座る久希。

 クールで大人しい、流し目男子久希は、大学時代も今の会社でも人気らしいが、彼女は作らず、定期的にこうして開かれる淫らな集まりに興じているような男だ。

 私の見立てでは、きっと久希はミナミの事が好き、でも、四人でのセックスも好きで打ち明けられないでいるのだと思う。

 あと・・・久希はミナミが私と戯れているのも好き。



 智樹と私はセックス以外でも気が合うし、時折どちらかの家に泊まったり二人でセックスをしたり、しなかったり、ただの仲良しな関係でもある。

 そしてミナミは、男二人から攻められ、グッダグダになるまでヤラれるのが好きなドM。

 それを酒を飲みながら見ているのが好きな私。


 ワインを片手にソファーに寝転び、大好きなミナミが犯されてキモチよさそうに喘いでいる、ミナミに突っ込んで腰を振りながら、私を見つめる智樹の瞳に興奮して私は濡れたヴァギナに指を這わせる。

 目の前で繰り広げられる淫らな遊戯に私たちは魅せられ、これまでずっと四人だけの秘密戯れを共有し続けてきた。




 ズブ・・・


「ん、ん・・・あ、ぁ・・・」

「しのぶ・・・生理終わったばっか?」

「ん・・・な、んで・・・?」

「・・・お前、ナカこんな敏感でキツいの、生理後が一番だからさ」

 私よりも私の身体を知っているような口ぶりの智樹が、ゆっくりと抽挿を始め、引き裂いて削ぐような凶暴な熱い刃に、私はミーちゃんの手を握り締めた。

「大丈夫だよ~しのちゃん、智樹のおちんちん、キモチぃでしょ?しのちゃんのおまんこに智樹のおっきいおちんちん、ズブズブされてすっごくエッチ・・・」

「は・・・ミナミの実況やべぇな・・・滾るわ・・・」

「あぁッ・・・や、ァッ・・・とも・・・ッ・・・おっき・・・ぃ・・・っ」

「ふっ・・・そのままシメてろよ・・・」

 抱えられた膝を折り畳まれ、深く沈み込んだ智樹のペニスは容赦なく子宮を押し潰して私のナカからは熱く込み上げるものが放たれた。

「あ~しのちゃん、お潮吹いちゃってる~かわいい~」

「お前ほんと潮吹きやすいな、俺までびっしょびしょ。」

「あ、ぁ、ァッ・・・ん、んんっ・・・は、ぁ・・・きもち、ぃ・・・とも、き・・・ともき・・・っ」

「智樹ぃ、私、しのちゃん泣きながらイクとこ見たいなぁ」

 仰向けでミナミの膝に頭を預け、手を握る私から自らの手を解くと、無防備な両の胸にツンと勃つ乳首をネイルを施したばかりのミナミの綺麗な指先が摘まんでクリクリと捻っては撫でて、サラっとした手のひらが全体を包み込んでやわやわと揉みしだいた。

「いいぜ、啼かしてやるよ・・・しのぶ、気を失うくらい奥突いてやるからな」

 どちゅっ、という感覚に胎内では一番奥のスポットが悦びに震え、

「はっ、はっ・・・あ、っ・・・ん、ぁ・・・っ」

 強い快感に目の奥をキラキラと星が舞い、快感に伴う生理的な涙が零れた。

「かわぃ~~しのちゃん、智樹のおちんちん、キモチよすぎて泣いちゃったの~?かわいぃねぇ~、あ、私ねぇ・・・今度しのちゃんにシたい事、あるんだ・・・」

「ンッ、んやぁッ・・・は、ぁ、ん、ん、ぁ、ァッ・・・」

「しのちゃ~ん」

「ん、んンッ・・・!きゃ、ァ・・・ッ・・・や、ぁッぁッ・・・ッ」

「ふふふ・・・可愛い~」

「おい、ミナミ、シたい事ってなんだよ」

「ん~とねぇ・・・ぺニバン着けてしのちゃんを・・・犯したいの。」


 ミーちゃんが何か言ってる・・・


 智樹のペニスが私のナカをガンガン突くからずっとキモチぃ・・・


 乳首、キュッてされたら・・・


 快楽に支配され、涙を流して喘ぎを漏らし、二人の会話は私にはよくわからなかったけれど、ミーちゃんは可愛くて愛らしい笑みを浮かべて私を見下ろしていた。


「ぁっあぁっんんんっ、うぁっ、あ、ミー、ちゃ・・・」

「なぁに?どうしたの?しのちゃん」

「あ、あっきもち、ぃ、きも、ち・・・」

「うんうん、よかったねぇ、智樹のおちんちん、しのちゃんのおまんこい~っぱい突いてるよ、もうイッちゃう?」

「ん、ん、っい、く・・・っ、いき、た・・・ぃぃっ」

「そっかそっか、じゃあしのちゃん、智樹にお願いしよ?言えるかな??しのちゃん、お利口さんだから言えるよね??」

「ん、ん・・・いう、い、ぅぅ・・・っ」

 私がミナミに縋り、涙を流しているのを嬉しそうに見つめ、興奮している智樹の視線。

 ミナミは相変わらず、駄々っ子をあやすかのように私を甘やかして、よしよしと頭を撫でてくれている。

「ほら、お願いして?しのちゃん、どうしてほしいの・・・?」

 はぁ、はぁと息も絶え絶えに私は智樹を見た。

 私のナカに腰を沈め、肌がぶつかり、弾ける音をさせながら肉を貫く男。

「・・・しのぶ、言えよ、どうしてほしい?」

 きゅんと、疼いた雌の肉。

 奥に押し当てられてじっと動かない智樹の熱く凶器のような律動がほしくて、私は手を伸ばした。

 左手をミーちゃん、右手を智樹がつないでくれて、私はお願いを口にする。

「ぁ・・・ぁ・・・とも、き・・・」

「ん・・・?」

 にぎにぎとされる手。

「・・・シ、て・・・おま、んこ・・・ぐちゃぐちゃに、シて・・・イき、た・・・い・・・智樹・・・イかせて・・・」

「わ~偉いねぇしのちゃん、よく言えたねぇ」

「ミナミ、お前、俺が褒める前に褒めんじゃねぇよ」

「あ、ごめん、えへへ、だってしのちゃん可愛くて」

「まぁ、可愛かったけどな、普段生意気なくせに」

「ね~。いつもは強気で面倒見のいいおねぇさんなのに、えっちの時はよわよわ、愛らししのちゃんになっちゃうの可愛すぎるよね。」

「・・・・・・しのぶ」

「・・・?ん・・・?」

 身体を倒して覆い被さってきた智樹の唇が耳に触れる。

ちゅ、ちゅ、と触れて、小さく聴こえた言葉。

 
「・・・しのぶ、好き。」


 え?と聞き返す暇は与えられず、ズンっ・・・と押し上げられた刺激に、パクパクと魚のように口を開け、重ねられた唇に酸素を奪われる。

「あ~本気の智樹だぁ・・・えっちぃなぁ・・・すっごいグチュグチュ言ってるもん・・・しのちゃん、キモチよすぎて死んじゃわないでね~」


 私の手から離れたミーちゃんの手。

 そこに智樹の手が重ねられて、私は止む事のない智樹の律動に立て続けに何度もイッた。



 智樹が・・・さっき、「好き」って言ってくれた気がする・・・


 でも、だめ・・・もう・・・








~side by しのぶEND~
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