短編：エロスに溺れる

番外編：温泉デート

～温泉デート②～

「おねがい･･･も、ぅ･･･なか、ほし、ぃ･･･」

「ふ･･･可愛い、せり･･･」

伸ばした手は、ヌルっとした蜜にまみれた熱く大きな手に掴まれ、嬉しそうに私の手を自分の口に導いて１本ずつ指を口に含んで、さっきまでソコを舐めていた舌が美味しそうに丁寧に口内でニチュニチュと味わわれている。

「ん･･･ん･･･ぅ･･･」

指の付け根から内側、指の腹、爪の間･･･押し当てて再び指の付け根に戻る。

それを全ての指に繰り返し行う間も尚人さんは私を瞳で縛ったままで、１度達した身体はもっともっと大きな存在を求めて甘い痛みを伴いながら新たな蜜を零してしまう。

「ふ、ぅ･･･ん、も、やぁ･･･っ」

欲しがる本能なのか、尚人さんを求めて開いたままのソコを見せつけるように揺らし、私の足の間で指を舐め続ける尚人さんの頭を挟むように太腿を摺り寄せると、きゅぅっと締まった胎内の深い場所がせつなくて、せつなくて、私は尚人さんが欲しくて仕方ないのだと実感せざるを得なかった。



･･････ほしい･･･


･･･この人の凶暴すぎる熱で満たしてほしい･･･


･･････何も考えられないほど突き上げられて、この人の雌として堕ちてしまいたい･･････



「可愛い芹葉･･･さっきイッたのにまだ足りないのかい？」



唾液にまみれた指を口から引き抜き、



「あぁっ･･･」


くっ･･･と優しく、けれど私が逆らわないのをわかっている手に左右に押し開かれたソコを、熱を帯びた瞳が意地悪に見つめる。


「雄を欲しがって仕方のない雌穴だな･･･ヒクついて俺を誘ってる･･･」


ちゅ･･･


「っん･･･っ」


いくつも赤いシルシが咲いた太腿にまた１つ自らの証を刻んで、満足そうにひと舐めした尚人さんは、愉しそうに、本当に愉しそうに、私が焦れてどうしようもなくなっていくのを飢えたケモノのような瞳で眺めていた。


「このま飾っておきたいな･･･いつでもそうして俺を欲しがって、えろい顔して誘え芹葉･･･」


「ぁ･･･あぁ･･･も、ぅ･･･いゃ･･･ぁっ･･･」


羞恥心なんて、理性なんて、お湯の熱さに、尚人さんの淫らな行為に、どこかに消え失せてしまっていた。


ただ尚人さんが欲しくて、深く繋がって感じたくて、


「さわ、って･･･っ･･･おねがい･･･尚人さん･･･」


「くっ･･･ははは･･･たまらないな、せり･･･」


ちゅ、ぅ･･･っ


「ひっぅんッ･･･」


敏感な突起を潰すように押し当てられた柔らかな舌が上下にコリコリと揺らし、与えられた悦びに脳まで強い光が走った。


「ァ、ぁッ･･･あ、ぁぅ･･･ッ」


ちゅく、ちゅく･･･


「ふ、ぅ･･･ッ･･･ァ、ぁッき、も、チぃ･･･ッ」


両手を後ろに着いて腰を尚人さんに突き出し、尚人さんの舌の動きに合わせて夢中で腰を押し付けて揺らす私は、自分でも気づかないうちに、こんなにも尚人さんを求める淫らな身体に造り替えられてしまっていた。


クリトリスに与えられる刺激は脳が痺れて無心で快楽を求めるほど心地よく、けれど女の場所はこれでは足りないと雄を求めて熱く疼いていた。


ちゅく、ぷちゅ、クチュ･･･


「ぁッ、ぁッ、んッ･･･あァッ」


「･･･芹葉、ほら･･･」


ガクガクと腰を揺らして閉じそうになった足をさっきとは違う強い力で抑え込まれ、チカチカと点滅して快楽に飲まれた脳が、求めていた鋭い熱杭が打ち込まれたと気づいた時には、堪え切れずに涙が溢れていた。


「はっ、ハ、ァッ･･･あァッ･･･ふッ、ぅッ」


に･･･ちゅ･･･ッ


「うぅッんッ」


大きく開かれた無防備なソコを、それ以上に開けないほど押し開いて貫いた凶悪な尚人さんの肉杭･･･


ムードも何もなく初体験を会社で奪って私を女にしたソレが私は欲しくて欲しくて、焦れて堪らなくなってから与えられた熱に、歓喜に涙を流していた。


にちゅ･･･


「んッぅ」


中ほどまで納まっていたソレを引き抜き、尚人さんの硬い胸に胸の突起が触れる程身体を重ねて間近で私を見下ろす瞳と視線を交えたまま、


「こんなに簡単に俺のを咥えて･･･いやらしいコだ、芹葉･･･」


「ァ、ぁ･･･」


なん、で･･･やだ･･･抜かないで･･･


「ふ･･･そんなに不安そうに見るな」


髪を撫でる指が唇に触れ、促されて僅かに開いた唇の隙間から滑りこんできた舌に上顎をザラリと撫でられた。


背中をゾクリとした感覚が走り、入り口に触れたままの切っ先がグブッと押し込まれたと思ったのは一瞬で、逃げられないように腰を引き寄せられたまま、尚人さんは私の一番深い場所まで一息で貫いていた。


「ッく、ぅ、ゥんッ･･･はっ、はっ･･･ァ、く･･･」


「ほぉら･･･せりの一番深い場所だ･･･あは･･･きゅんきゅんしてる･･･可愛いなぁ･･･」


ぴっちりと隙間なく私のナカを尚人さんが貫き、お互いが少し身じろぐだけで、熱く蕩け合った粘膜がじんわりと悦楽の波紋を身体中に広げていく。


「イレただけでそんなに嬉しそうにして、そんなにコレが欲しかったのか？」


「ぁ、ぁ･･･ほ、し、か･･･っ･･･た･･･」


涙が溜まった瞳にぼんやり映るのは、意地悪なのに嬉しそうに私を見下ろす尚人さん。


「っ･･･ぅ、ご、ぃ、て･･･も、と･･･シ、て･･･」


尚人さんの首に縋るように手を伸ばして引き寄せ、力強い首筋に唇を押し当てた。


チュゥ･･･っ


それは私から尚人さんに初めてつけた、私のシルシ。


「せり･･･いいよ、もっとキモチよくなろう･･･」


ぐ、ぶっ･･･！


「んぐ･･･っ、ふ、ぅぁっ、ぁっ、んんッ、ひ、く、ぅッ、ふぅぁッ」


「雄の味を知ったせりのココに、俺が何度でもくれてやる･･･ッ」


ズグッグブッニジュッ、ジュブッ


「んッァッあぅ、っ･･･はッ、あぁッ」


「ふ･･･そんなに･･･っ･･･シメるな･･･まだお前を悦ばし足りないんだから」


「んっンンーーッぁ、っは、ぁッぅ、や、ぁッ、き、もちッぃ･･･ッ」


「芹葉が好きな一番深いところ、ぐりぐりされるの本当に好きだね」


「ん、ん･･･すき、ッ･･･お、くッ･･･好き･･･ッ」


「ん･･･可愛い･･･」


太くて長いソレは引き抜いて長いストロークでそう抽挿を繰り返すけれど、最奥に押し付けてトントンされたり、グリグリと腰を捻られると堪らなく強い快楽が生まれ、ピシャップシャっと飛沫が飛び散った。


「もうヌルヌル･･･ビショビショ･･･いやらしい雌のカラダだな･･･さっきより子宮が下りて来て子種を求めてる･･･すっかり俺の雌じゃないか芹葉」


「ぁ、ぁ･･･ん、･･･な、ぉと、･･･さんの･･･」


「うん、芹葉･･･芹葉は俺の･･･」


「あぁッ･･･あ、ッぅ、ん、ンンッ」


「だめだよ芹葉、ココに俺のじゃない雄を欲しがったら」


「･･･？ど、ぅ、いう･･･？ッあ、んッ」


胎内から自らのソレで子宮を押し上げ、下腹部に指先を当てて外側からもソコを示す尚人さんが、


「知ってる？最近芹葉が綺麗になったってあちこちで噂になってるの」


･･･そんなの全然知らない･･･


けれど、尚人さん目当てで相談に訪れる奥様方の視線が以前にも増してチクチクと刺さるようになったなぁとは思っていた。


「･･････芹葉は、俺が女にした俺の雌だから、他の雄に尻尾振っちゃだめだよ？」


･･･首筋をツーー･･･っと撫でる指先と、僅かに仄暗い炎を宿した瞳が視界から降り、喉元にカプッと噛みつかれた。


「ッ･･･そ、れ･･･って･･･やき、も･･･ち、です、か･･･？」


「･･･ふふ、言うようになったね。やきもちなんてそんな可愛いものじゃないよ･･･」




･･････俺は、独占欲が強いんだよ、こんなの、汚い執着だ。




首筋に触れる熱い吐息に混じり吐き出されたのは、いつも自信に満ちた尚人さんからは想像もつかない苦し気な言葉。



ぐりっ



「あ、ん･･･」



「だからね芹葉･･･」



ぐっぐっ･･･



「ん、んっ･･･ぁ、あぅ･･･」



「俺みたいな男に手を付けられた可哀相で可愛い芹葉･･･」



無防備に無様に開かれた中心を雄に穿たれ、視姦するように全身を眺める尚人さんに、彼の執着すら嬉しくて私は胎内に存在する熱をきゅぅっと締めつけた。



「っ･･･あぁ･･･もう･･･そんなに嬉しそうにするな･･･加減できなくなるだろう」



･･･ずりゅ･･･ぐちゅ･･･



「ぁ、ん･･･ン･･･だ、って･･･うれし、･･･ぃ･･･」



「･･･ばか･･･」



･･･ずちゅ･･･にゅ、ちゅ･･･ッ



「ひ、ぁ、ァッ･･･あぁッ、な、ぉ･･･ッ･･･ん、ンぁッ、は、ぁッ、ぁ”、あ”、ッグ･･･き、もち、ッ･･･ナ、カ･･･ッき、もチ、ィッ･･･」



「あぁ･･･ッ･･･きもちいな･･･ッく･･･俺も、芹葉のナカ･･･っ、最高だよ･･･」



昇りつめる為に容赦なく雌を犯す雄･･･


腰を引かれて突き入れられ、お腹側を抉るように抜き挿しをして、最奥にそうすることを求めているとわからせるように先端を押し付けて、尚人さんの両手が下腹部にそっと重なった。



「･･･ほし、い、･･･くださ、い･･･尚人さんの･･･」


お腹に触れた尚人さんの手に私も手を重ね、もっと深く繋がれるようにと腰を寄せた。


子宮口をぐっと押し潰す雄の熱はきっと無意識なのだろうけど、もっと奥へと望むように子宮口をこじ開けようとしている。


「･･･芹葉･･･」



「ーーッ！ふ、ぅ、ンーーッ！ぁ、っ･･･ァッ･･･ッッ･･･－－ッ」



腰の下に膝を滑らせて持ち上げ、ズップリと打ち下ろすように胎内を蹂躙されると悲鳴のような声が漏れ、身体を揺さぶられる度に涙が舞った。


「ッ･･･は、ぁ･･･芹葉･･･ッ」


「ァ、は、ぁッ･･･ん、んッ･･･」


唇を噛みしめる尚人さんと視線がぶつかり、私は嬉しくて笑みがこぼれた。



ドクっ･･･と質量が増した瞬間、私の深い場所は求めていた熱に満たされ、送り込もうとする雄の動きに合わせ、もっと、もっとナカに与えてほしくて腰を揺らした。



しばらく続いた精の拍動に身を委ね、心地良くて満たされ眠気が襲ってきた私は、頬を撫でる尚人さんの手のひらに顔を寄せたまま瞳を閉じて微睡んでいた。



「･･････せ～り(笑)」



「･･･？な、おとさん･･･」



「眠い？」



「･･･ん･･･きもちよくて･･･」



「ふふ･･･」



「！ァ･･･ン･･･」



ナカに尚人さんが入ったまま、私はお湯の中に引きずりこまれた。



「すっかり冷えてしまったらね、温まってからあがろう」



向き合ったままお湯に肩まで沈み、ナカには尚人さんが入ったまま･･･



「･･･抜いてください･･･」



「なんだ、冷たいな芹葉」



「･･････だって･･･ナカ･･･洗わないと･･･垂れてきちゃうじゃないですか･･･」



そうか、と頷いてくれたからてっきり納得してくれたかと思ったのに、



「俺が洗ってやろう」



と言うと尚人さんは愉しそうに体勢を変えて私を背後から抱え込んで腰を引き寄せ、蕩けてグズグズになったソコに指を埋めた。



そして綺麗にするという目的を果たしながらナカを尚人さんの指で舌で掻き回されて快楽を与えられ、クタクタになった私は部屋に食事が運ばれてくるまでの間、満足そうな尚人さんに添い寝されながらしばし、体力回復に努める羽目になったのだった。






･･････温泉デートの夜はまだ始まってもいない。





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おひさしぶりです、続きます。

が、不定期更新です、お待ち頂けたら幸いです。