短編:エロスに溺れる

焔 はる

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番外編:温泉デート

~温泉デート①~

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<登場人物>

・海馬 尚人(34)弁護士

・浅見 芹葉(24)事務員


2人の関係が始まったのちのお話です。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「芹葉、次の土曜デートでもしないか」

週半ば、突然のデートのお誘いは業務後に訪れた海馬さんの部屋のバスルームにて。


「・・・え・・・?」

話がよく理解できない私が発したまぬけな声は、啼かされすぎてガラガラになったマヌケな声。

「声が枯れてる(笑)」

私を足の間に座らせて身体を抱き、バスタブに背を預けた海馬さんが可笑しそうに笑う。

誰のせいでこんな声になったと思っているのか・・・

「少し遠出のデートもいいな、温泉でも行くか」

私の返事を待たず、海馬さんの頭の中ではどうやらデートのシミュレーションが始まっているらしい。

「うん、1泊で温泉に行こう。」

「え、でもそんな急に・・・」

「土日何か予定あるのか?」

「いえ、ないですけど・・・」


こんな事になる前からおひとりさまの私に何か予定があるはずもなく、休日は遅く起きては部屋の掃除をして、ダラダラとして過ごし、1日が終わっていく、色づきもない休日。

お断りに使える用事もなければ、嘘をついても海馬さんにはきっとバレるに決まっている。


「じゃあ決まりだな。週末は温泉デートだ。」


嬉しそうに無邪気に海馬さんは笑い、私を抱き締めた。




ーーーーーーーーーーーーーー



「・・・で、海馬さんこれは・・・」

「ん?温泉だが。」

「そうではなくて、なんで温泉でずっとくっついてるんですか?」


海馬さんの車が辿り着いたのは、箱根の有名な旅館。

自分の人生でこんな高級なお宿に泊まる事なんてないと思っていた私は、終始ドギマギしながら部屋へと入った。

案内してくれた仲居さんがいなくなると、海馬さんは早速部屋付きの露天風呂へと私を誘い、ウキウキとワンピースを脱がせて身体を洗い、今に至る。

あ~温泉気持ちいいなぁなんて、身体を伸ばす時間もなく、夕暮れ時のオレンジ色から朱色に青が混ざり合う空をのんびりと眺める隙も与えてはくれず、背後から私を腕の中に抱いたまま、海馬さんはご満悦だ。


「いいじゃないか、のんびりと温泉に浸かりながら好きな女を抱き締めるなんて最高だろう。」


・・・好きって・・・セフレでも言うのかな・・・

少しだけ胸が痛んだ。


だって、とにかくモテる海馬さんが私に本気なんてきっとない。

手近にいた男慣れしてない私がいい遊び相手だっただけだ。



「・・・芹葉?」

「え・・・?っ・・・あっ・・・ん・・・」

「俺といるのに何を考えてる?」

「んんッ・・・は、ぁ・・・っちが・・・」

海馬さんは手のひらに納まった胸をお湯の中でむにゅむにゅと弄びながら、指の腹で先端を撫で上げ、キュッと摘まんだ。

「濁り湯のせいで見えないのが残念だな。それにしても、白い肌にトロトロの成分が纏わりついて変な気分になってくる。」

「っ・・・なら、ないで・・・くださ・・・ぃっ」

「滑らかな肌がヌルヌルして最高じゃないか。」

「もぅっ・・・」

「・・・こっちは・・・?」

「っ・・・!ちょ・・・っ・・・や、だ・・・っ」

「・・・くっ・・・はは、なぁんだ・・・こっちもヌルヌルじゃないか」

海馬さんの指は胸からお腹、おへそをなぞってソコへ下り、割れ目這い、ソレを見つけた。

「んんッ・・・ぁ、んぅ・・・」

「こら、手を噛むんじゃない」

「っ・・・って・・・こぇ、出ちゃ・・・ぅっ・・・」

声を抑えようと口元に当てた手を海馬さんが奪い、顎に添えられた指先がついと私を上向かせる。

喉を指先で撫でながら、強く抑えられているわけでもないのに逆らえず、上を向いた私に逆さから海馬さんが唇を重ねた。

自分でもわかるソコのヌルヌルとしたぬかるみを愉しむように行ったり来たりする海馬さんの指と、上を向いたままの少し苦しい体勢に自然と息が上がり、頭はボーっとしてきてしまう。

「っく・・・は・・・ぁ・・・はぁ・・・」

「芹葉・・・?」

「ん・・・ぁ・・・」

「ふ・・・おいで」

「!あっ・・・」

抱き上げられて露天風呂の縁に座らせられた私の熱くなった肌をひんやりとした風が撫でた。

「逆上せられたら大変だからな。」

いつもは見上げてばかりの海馬さんが、私の膝に手を置いて私を見上げている新鮮な状況。

「・・・海馬さん・・・」

「ん?」

思わず手を伸ばして、濡れた髪に触れた。

掻き上げてみると、ピシっとセットしたいつもの海馬さんとは違って・・・

「ふふ・・髪が下りてるといつもの海馬さんじゃないみたい」

「・・・そうか?」

私につられて笑う海馬さん。


ちゅ・・・


ちゅ・・・


膝にキスをしながら太腿を撫で、ふくらはぎを撫で、踵から足先まで撫でる海馬さんの手が私の左足を持ち上げ、トロリとした成分を含んだお湯が足を滑り落ちた。

海馬さんは私から視線を外さずに瞳を射抜いたままつま先・・・足の甲・・・脛・・・ふくらはぎ・・・とキスをして、少しずつその場所は私の中心へ近づいてくる。

けれど、太ももの内側までくると、ゆっくりと私の足を外側へ開いて浴槽の縁に置き、右足へ移ってしまう。


「いい光景だな芹葉・・・」

右足に手を添え、左足を撫でながら無防備に晒されたソコに顔を近づけ、



ふぅ・・・



「っっ・・・ん・・・」

そっと息を吹きかけた。


「ふふ・・・いい光景だが、まだ足りないな・・・」


意地悪な笑みは淫らさを瞳に宿し、海馬さんの手は私の右足を持ち上げる。

左足と同じようにつま先から口付けを与えられた私の足。

太ももの付け根の内側、柔らかい窪みを唇で甘噛みをして、ピリっとした甘い痛みを残し、海馬さんの手はそっと私の右足を再び浴槽の縁に乗せた。

後ろに倒れないように両手を着き、海馬さんにされるがまま左右の足を開いた私を、海馬さんは満足そうに眺め、唇を舐めた。


「・・・可愛いよ、最高だ芹葉・・・」

「・・・やだ・・・恥ずかしい・・・です・・・」

閉じられないように私の太腿の内側に手を置き、私を見上げる海馬さんの瞳が、完全に無防備なソコに向けられた。

「あぁ・・・こういう時に使うのだろうな」

「え・・・?」

「・・・・・・食べてしまいたいほど可愛いよ、芹葉・・・俺に見られてヒクヒクして、中途半端に触ったから期待して蜜を零してる・・・」

「っ・・・そんなっ・・・」

「ほら・・・」

恥ずかしさに熱くなった顔の前に、くちゅっと音を立ててソコをなぞった海馬さん指が掲げられた。

「ぁ・・・ぁ・・・やだ・・・」

「ふ・・・可愛い・・・このヌルヌルはお湯とは違うだろ?」

「ちがっ・・・お湯だも、ん・・・っ」

2本の指は海馬さんが開いたり閉じたりを繰り返す度に透明な糸を引き、これから起きる事、与えてくれる事を期待していると私の心よりも先に海馬さんに伝えてしまっていた。

「ふぅん・・・?こんなにヌルヌルして、まるでローションみたいに糸を引いているのがお湯なのか・・・?」


クチュ・・・

クチュ・・・


「んん・・・っ・・・ぁ、ァッ・・・」

「芹葉、俺は確かめているだけだよ。芹葉のココを濡らしているのが、お湯なのか、いやらしい蜜なのかをね・・・」

「ぁっ・・・や、ぁっ・・・」

「ほら、倒れないようにちゃんと手を着いて身体を支えないと。おかしいな・・・お湯ならこんなに溢れてこないはずだろう・・・それなのに・・・」


ぴちゃ・・・


「や・・・んんッ・・・」


指ではないぬるっとした肉厚な感触が触れたのは、一番敏感なその場所。


「あぁ・・・ヒクついて刺激を求めていた可愛いクリトリスだ・・・芹葉、このコを苛めて欲しかったらココを濡らしているのが何か、俺に教えてくれるね・・・?」


尖らせた舌先でチロチロと引っ掻くようにクリトリスを舐め、私の言葉を促す海馬さん。


「ぁ、ァ・・・そ、れ・・・や、ァッ・・・」

「うん、もどかしいだろうね・・・いやらしい芹葉のココは、こんな小さな刺激じゃなくて、もっと大きな快楽が欲しいって知ってるよ・・・だから、俺に教えてくれるだろう?ココがなぜこんなに濡れているのか、そして、コレは何なのか・・・」


・・・言わないと、海馬さんはしてくれない・・・


怒ったりしないけれど、焦らして、焦らして、与えてくれないと私の身体は、心は知ってる・・・


ぴちゃ・・・


ぴちゃ・・・


肝心なトコロには触れず、海馬さんの舌は溢れるソレを舐めては味わい「早く言いなさい」と私の言葉を望んでいた。


「ァ・・・あ・・・」

「・・・せり、言って・・・」


ずるい・・・堪らなくなると私を「せり」と呼ぶ海馬さん・・・

私を欲しがってくれている事に、私の一番深いその場所がキュゥっとせつなく痛んだ気がした。


「・・・っ・・・お湯じゃな・・・ぃ・・・せりのいやらしい蜜・・・です・・・」

「うん、そうだね・・・芹葉のいやらしい蜜だ・・・あとは・・・?」

「ッ・・・海馬さんが欲しくて・・・」

「せり、名前・・・」

「な、ぉと・・・さん・・・が欲しくて・・・濡れちゃう・・・の・・・」

「うん・・・可愛い・・・どこが濡れてるの?」

「・・・ッ・・・や、だ・・・ッ」

「だぁめ・・・せり、教えて・・・」

「・・・ッ・・・」

ソコから顔を上げた尚人さんの舌からは粘度のある透明な蜜がツゥーー・・・っと糸を引き、プツリと切れた。

「・・・うぅ・・・も、・・・ゆるして・・・せりの・・・ッ・・・・・・ぉ、ま・・・んこ・・・濡れて、る・・・の・・・」

「あぁ・・・せり・・・可愛いせり・・・可愛いせりの蜜を溢れさせてるおまんこに俺が触っていいの?」

私は恥ずかしさと、焦らされて限界を迎えそうなソコに早く触れて欲しくて絞り出すように声を漏らした。

「ん・・・ん・・・さわって・・・っ・・・尚人さんに、さわってほし・・・っ・・・ッんんッ・・・ッ」

むしゃぶりつく、その表現そのままに、尚人さんは舌で蜜を掬ってクリトリスに塗りたくって舌で転がし、唇で吸い出して甘噛みをした。


「せり・・・ッ・・・せりは・・・ッ・・・あぁ・・・可愛い・・・ッ弄ってあげると顔を覗かせて、プックリ膨らんで・・・噛み千切ってしまいたくなるよ・・・ッ」

「やぁッ・・・あ、あッ・・・」

舌を押し当てて小さく震わせ、唇でコリコリと強く噛んでから前歯できゅうッと引っ張り上げられると、本当に食べられてしまうのではないかと思うほど熱烈に尚人さんはクリトリスに夢中になって顔を埋めていた。


「芹葉ッ・・・せりは・・・っ・・・」

「あっ・・・あぁッ・・・」

舐め、啜り、噛んで扱いて、尚人さんはクリトリスを可愛がり苛め続けながら、蜜を溢れさせてもっと深い場所にキてと望むソコに、にちゅ・・・っと指を沈ませた。

「っッーーッんんッ・・・」

「あぁ・・・ナカもこんなに濡れて充血して、俺の指を包んでくれているよ・・・このまま突っ込んだらキモチいいだろうなぁ・・・」

貪るように弄られたクリトリスに熱い吐息がかかる。

海馬さんは、2本の指を飲み込ませたソコを眺め、うっとりと呟いた。


にちゅ・・・

ぬちゅ・・・


飲み込ませて最奥を探り、引き抜いて縦筋をなぞってクリトリスをコリコリと弄る。

そしてまた下りて、深い場所へと指を沈める・・・何度も何度も繰り返しながら、海馬さんは本当に愛おしそうに顔を近づけて、あむっとやわらかなその場所を覆って食べるように味わっていた。


「ひ・・・んっ・・・や、ぁっ・・・ぅ・・・っ・・・りょ、ぅ、ほ、ぅ・・・っ・・・や、ぁっ・・・」


2本の指が子宮口とその両側を撫で、転がしてはお腹側をざらっと撫でて、弱い場所を押すように刺激する。


「やっあぁッ、そ、こ、だめっ・・・ァっ・・・あぁッ・・・で、ちゃっ・・・やだ、ァっ・・・ッ」


腰がバラバラにくだけるような感覚に、私はお腹を逸らして海馬さんに押し当てるような体勢でガクガクと身体を震わせた。


ぷしゃッ・・・

ぴしゃッ・・・


海馬さんの指を飲み込むソコから放たれた体液・・・

海馬さんはソレを嬉しそうに眺め、変態としか言いようがないのだけど、浴びながら満足そうに微笑み、引き抜いた指も舐め、ヒクッヒクッと蠢くソコに顔を押し付けて噴き出した体液を啜り、飲み干した。


その時にはもう、潮を吹きながらイッてしまった強い快楽に、私は自分の身体を支える事が出来ずに、ソコから顔を上げ、私を見つめて微笑む尚人さんに両手を伸ばした。







ーーーーーーーーーーー

続きます。

が、

不定期更新の為、気長にお待ち頂けたら幸いです。


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