10 / 10
10
しおりを挟む
――それでは終わらなかった。
都月歩は、これで終わりにするような男ではなかった。
歩は男の前で項垂れると、肩を震わせて泣き始めた。男が彼に近付き、慰めるように肩を抱く。
「よしよし、わかればいい」と歩の頭を撫でた。
「っ!?」
すかさず歩は男の顎に狙いを定め、自分の頭をそこに激突させた。
顎から鈍い音が鳴り、男が短い悲鳴を上げる。油断していた男はひっくり返って尻餅を付き、涙目で顎を押さえながら呻き出す。今ので口の中を切ったのか、口の端から血が滲んでいる。
さらに歩は男の股間に蹴りを入れた。ダンスで鍛えた歩が繰り出す足技は、俊敏だが重く、ボクサーが繰り出すアッパーのように、見事に男の急所に致命傷を与えた。男はあまりの痛さに白目を剥いて悶絶し、床に蹲って動けなくなる。
歩はすぐさま男の服を弄ると、まずはズボンのポケットに忍ばせていた鍵を使って手錠を外し、それから男のスマホを使って警察に通報した。
間もなく駆け付けた警察官によって男は現行犯逮捕され、都月歩の訃報は、拉致事件へと変わった。
………………………………………………………………………………………………………………………
【祝? 都月歩さん帰還!?】
【都月歩さん生きていた!?】
【都月歩さん元俳優の男に拉致・監禁されていた!?】
………………………………………………………………………………………………………………………
新聞、雑誌、ネットニュースにはそんな見出しが溢れた。異例の展開、前代未聞のニュースとして号外も配られる。
歩は後で知ったことだが、彼を拉致・監禁した犯人は元俳優「坂内塙汰」という50代の男だった。その名を聞いても覚えている者はいない無名の俳優で、仕事がなくなり事務所との契約期間が切れ芸能界を引退してから、職を転々としていた。
その頃芸能界に一人の新星が現われた。スターの素質があるというのはこういうことを言うのかと、その時坂内は思い知らされた。派手な格好や目立つ行動などしていなくても、勝手にそこに目が行ってしまうのだ。それが存在感であり、オーラがあるということだろう。坂内は悔しかった。羨ましかった。そこから激しい嫉妬心が芽生える。
その新星の名は「都月歩」。容姿端麗で長身。見るからに女にモテそうだ。前職は警察官らしく真面目なのか、若者にしてはチャラ付いたところがなく、言葉遣いも佇まいもきちんとしている。それが破顔した時に見せるあの無邪気な笑顔。そんな顔を見る度坂内は虫唾が走った。ルックスが良くて誰にでも好かれる人柄のその青年に対して、殺意すら覚えてしまう特別な感情が湧いてくるのを止められなかった。
坂内自身は醜い容姿ではなかった。芸能事務所に入れるぐらいの素質は備わっていたぐらいだ。だがスターの素質はなかった。それは自分がいくら望んだとしても、誰でも手に入れられるものではない。それを歩は持っていた。いつから持っていたのかは知らないが、間違いなくテレビの中にいる“都月歩”という青年は、これからスターになるべく輝きを放っていた。間違いなく原石だ。磨けば磨くほど輝く宝石の。
「どうせすぐ消えんだろ」と独り言ちる坂内だったが、そう罵っても彼は気付いていた。“都月歩”は違うと。すぐに消えるような人間ではないということに。
壊したい。アイツを。美しいその顔をズタズタにして、見られないようにしてやりたい!
でも会ったらきっと好きになってしまうんだろうな、畜生。性格も顔も良くて、何でも器用にこなしやがって腹が立つ。こんな奴いなくなればいのに……っっ!
芸能界に入るとまたたく間に人気俳優の座に上り詰めた都月歩。その存在が目障りで無性に鼻について仕方なく、許せなくなった坂内は、こうしてあの拉致事件を起こす計画を思い付いたのだという。その短絡的で身勝手極まりない犯行に、警察も市民も呆れてしまった。そんなくだらないことのために尊い命が犠牲になったのかもしれないと思うとやるせなかった。故人が遺書など手掛かりになるものを何も残さなかったので、死んだ本当の理由は謎のままではあるものの、もしその原因が坂内が偽装した事件の影響だとしたら、故人もその遺族も犯人の坂内を許すことなどできないだろう。
こうなることはわかっていたが、その一方でネットには歩の帰還を祝福する声が溢れていた。
『歩くんは何も悪くない!』
ファンだけでなくそれ以外の多くの人は、そんな風に彼を励ましてくれたが、それでも歩は責任を感じずにはいられなかった。
押しかけてくる報道陣の執拗さに耐えきれず、本当に消えてしまおうかとさえ思うほど追い詰められていく。心配した母親が家に来てくれたものの、これでは家から一切出ることもできず気が狂いそうだった。どうにかしてこの状況を変えないと。自分だけではなく母親のことも心配になる。これでは心身ともにやられて共倒れになってしまう。悩んだ末歩はある行動に出た。
………………………………………………………………………………………………………………………
多くの方に心配と多大な迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
本来なら会見を開いて無事な姿を見せるべきなのかもしれませんが、こういった形を取らせていただくことをお許しください。
たくさんの方から励ましの言葉を頂き、とても感謝しています。
ですが、私が監禁されている間に先立たれてしまった方たちのことを考えると、自分だけが生きていることが申し訳なくて、皆さんの前に顔を出す勇気が出ません。
でも私は決してこの現実から逃げるつもりはありません。心の整理が付いたら必ずお話しさせていただきますので、それまでどうか時間をください。
………………………………………………………………………………………………………………………
マスコミ宛てにFAXを送った。そのメッセージをニュースで見た親友の冨多蒼矢から、歩のパソコン宛てにダイレクトメールが届く。
………………………………………………………………………………………………………………………
歩がマスコミに送ったFAX読みました。
歩は責任感が強いから、今回のことでいろいろ自分を責めてしまうかもしれないけど、悪いのは歩じゃないから、あまり自分を責めないで。自分だけがって…そんな悲しいこと考えないで。歩の命も大事だよ! 歩がいなくなった日から、俺は感情がどこか上っ面だけになってた。お前の死を越える悲しみなんてどこにもなくて、どんな役のどんな感情も演じ方がわからなくなって、役者としてもう終わったと思った。「下手くそになった」ってディスられまくりww
だから歩が帰ってきてくれなかったら・・・正直どうなってたか、、干されてたかも。。。
歩がいないと俺ダメみたい。
今はマスコミが来ていろいろうるさいかもしれないけど、ファンは絶対温かく見守ってくれてるよ。だから歩のタイミングで会見すればいいと思う。
ゆっくりでいいよ歩。焦らないで。
何かあったらいつでも俺に相談して? 俺にできることならなんでもするから。
オレは歩ならこの困難も乗り越えられるって信じてるよ。
今まで歩はどんな困難が発生しても諦めなかった。努力で全部クリアしてきた。その姿をオレは近くで見てきたから知ってる。
あ、ごめんプレッシャーを与えたかったわけじゃないから!
とにかく今はゆっくり
あ、それもマスコミが来るから無理か・・・
ごめん、気の利いたことなんにも言えなくて・・・
でもこれだけは言わせてくれ!
誰が何と言おうと何があろうと
オレはずっと歩の味方だから!
大好きだよ歩。
お前が生きててくれて本当によかった。
………………………………………………………………………………………………………………………
そうくん……
ありがとう。
・・・・・✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧・・・・・
都月歩はきっと乗り越えられるだろう。
この困難も。なぜなら彼は
この世界になくてはならない存在で
夢と希望を与える
星なのだから……
都月歩は、これで終わりにするような男ではなかった。
歩は男の前で項垂れると、肩を震わせて泣き始めた。男が彼に近付き、慰めるように肩を抱く。
「よしよし、わかればいい」と歩の頭を撫でた。
「っ!?」
すかさず歩は男の顎に狙いを定め、自分の頭をそこに激突させた。
顎から鈍い音が鳴り、男が短い悲鳴を上げる。油断していた男はひっくり返って尻餅を付き、涙目で顎を押さえながら呻き出す。今ので口の中を切ったのか、口の端から血が滲んでいる。
さらに歩は男の股間に蹴りを入れた。ダンスで鍛えた歩が繰り出す足技は、俊敏だが重く、ボクサーが繰り出すアッパーのように、見事に男の急所に致命傷を与えた。男はあまりの痛さに白目を剥いて悶絶し、床に蹲って動けなくなる。
歩はすぐさま男の服を弄ると、まずはズボンのポケットに忍ばせていた鍵を使って手錠を外し、それから男のスマホを使って警察に通報した。
間もなく駆け付けた警察官によって男は現行犯逮捕され、都月歩の訃報は、拉致事件へと変わった。
………………………………………………………………………………………………………………………
【祝? 都月歩さん帰還!?】
【都月歩さん生きていた!?】
【都月歩さん元俳優の男に拉致・監禁されていた!?】
………………………………………………………………………………………………………………………
新聞、雑誌、ネットニュースにはそんな見出しが溢れた。異例の展開、前代未聞のニュースとして号外も配られる。
歩は後で知ったことだが、彼を拉致・監禁した犯人は元俳優「坂内塙汰」という50代の男だった。その名を聞いても覚えている者はいない無名の俳優で、仕事がなくなり事務所との契約期間が切れ芸能界を引退してから、職を転々としていた。
その頃芸能界に一人の新星が現われた。スターの素質があるというのはこういうことを言うのかと、その時坂内は思い知らされた。派手な格好や目立つ行動などしていなくても、勝手にそこに目が行ってしまうのだ。それが存在感であり、オーラがあるということだろう。坂内は悔しかった。羨ましかった。そこから激しい嫉妬心が芽生える。
その新星の名は「都月歩」。容姿端麗で長身。見るからに女にモテそうだ。前職は警察官らしく真面目なのか、若者にしてはチャラ付いたところがなく、言葉遣いも佇まいもきちんとしている。それが破顔した時に見せるあの無邪気な笑顔。そんな顔を見る度坂内は虫唾が走った。ルックスが良くて誰にでも好かれる人柄のその青年に対して、殺意すら覚えてしまう特別な感情が湧いてくるのを止められなかった。
坂内自身は醜い容姿ではなかった。芸能事務所に入れるぐらいの素質は備わっていたぐらいだ。だがスターの素質はなかった。それは自分がいくら望んだとしても、誰でも手に入れられるものではない。それを歩は持っていた。いつから持っていたのかは知らないが、間違いなくテレビの中にいる“都月歩”という青年は、これからスターになるべく輝きを放っていた。間違いなく原石だ。磨けば磨くほど輝く宝石の。
「どうせすぐ消えんだろ」と独り言ちる坂内だったが、そう罵っても彼は気付いていた。“都月歩”は違うと。すぐに消えるような人間ではないということに。
壊したい。アイツを。美しいその顔をズタズタにして、見られないようにしてやりたい!
でも会ったらきっと好きになってしまうんだろうな、畜生。性格も顔も良くて、何でも器用にこなしやがって腹が立つ。こんな奴いなくなればいのに……っっ!
芸能界に入るとまたたく間に人気俳優の座に上り詰めた都月歩。その存在が目障りで無性に鼻について仕方なく、許せなくなった坂内は、こうしてあの拉致事件を起こす計画を思い付いたのだという。その短絡的で身勝手極まりない犯行に、警察も市民も呆れてしまった。そんなくだらないことのために尊い命が犠牲になったのかもしれないと思うとやるせなかった。故人が遺書など手掛かりになるものを何も残さなかったので、死んだ本当の理由は謎のままではあるものの、もしその原因が坂内が偽装した事件の影響だとしたら、故人もその遺族も犯人の坂内を許すことなどできないだろう。
こうなることはわかっていたが、その一方でネットには歩の帰還を祝福する声が溢れていた。
『歩くんは何も悪くない!』
ファンだけでなくそれ以外の多くの人は、そんな風に彼を励ましてくれたが、それでも歩は責任を感じずにはいられなかった。
押しかけてくる報道陣の執拗さに耐えきれず、本当に消えてしまおうかとさえ思うほど追い詰められていく。心配した母親が家に来てくれたものの、これでは家から一切出ることもできず気が狂いそうだった。どうにかしてこの状況を変えないと。自分だけではなく母親のことも心配になる。これでは心身ともにやられて共倒れになってしまう。悩んだ末歩はある行動に出た。
………………………………………………………………………………………………………………………
多くの方に心配と多大な迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
本来なら会見を開いて無事な姿を見せるべきなのかもしれませんが、こういった形を取らせていただくことをお許しください。
たくさんの方から励ましの言葉を頂き、とても感謝しています。
ですが、私が監禁されている間に先立たれてしまった方たちのことを考えると、自分だけが生きていることが申し訳なくて、皆さんの前に顔を出す勇気が出ません。
でも私は決してこの現実から逃げるつもりはありません。心の整理が付いたら必ずお話しさせていただきますので、それまでどうか時間をください。
………………………………………………………………………………………………………………………
マスコミ宛てにFAXを送った。そのメッセージをニュースで見た親友の冨多蒼矢から、歩のパソコン宛てにダイレクトメールが届く。
………………………………………………………………………………………………………………………
歩がマスコミに送ったFAX読みました。
歩は責任感が強いから、今回のことでいろいろ自分を責めてしまうかもしれないけど、悪いのは歩じゃないから、あまり自分を責めないで。自分だけがって…そんな悲しいこと考えないで。歩の命も大事だよ! 歩がいなくなった日から、俺は感情がどこか上っ面だけになってた。お前の死を越える悲しみなんてどこにもなくて、どんな役のどんな感情も演じ方がわからなくなって、役者としてもう終わったと思った。「下手くそになった」ってディスられまくりww
だから歩が帰ってきてくれなかったら・・・正直どうなってたか、、干されてたかも。。。
歩がいないと俺ダメみたい。
今はマスコミが来ていろいろうるさいかもしれないけど、ファンは絶対温かく見守ってくれてるよ。だから歩のタイミングで会見すればいいと思う。
ゆっくりでいいよ歩。焦らないで。
何かあったらいつでも俺に相談して? 俺にできることならなんでもするから。
オレは歩ならこの困難も乗り越えられるって信じてるよ。
今まで歩はどんな困難が発生しても諦めなかった。努力で全部クリアしてきた。その姿をオレは近くで見てきたから知ってる。
あ、ごめんプレッシャーを与えたかったわけじゃないから!
とにかく今はゆっくり
あ、それもマスコミが来るから無理か・・・
ごめん、気の利いたことなんにも言えなくて・・・
でもこれだけは言わせてくれ!
誰が何と言おうと何があろうと
オレはずっと歩の味方だから!
大好きだよ歩。
お前が生きててくれて本当によかった。
………………………………………………………………………………………………………………………
そうくん……
ありがとう。
・・・・・✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧・・・・・
都月歩はきっと乗り越えられるだろう。
この困難も。なぜなら彼は
この世界になくてはならない存在で
夢と希望を与える
星なのだから……
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
【第2話完結!】『2次元の彼R《リターンズ》~天才理系女子(りけじょ)「里景如志(さとかげ・しし)のAI恋愛事情~』
あらお☆ひろ
現代文学
はじめまして。「あらお☆ひろ」です。
アルファポリスでのデビューになります。
一応、赤井翼先生の「弟子」です!公認です(笑)!
今作は赤井先生に作ってらった「プロット」と「セリフ入りチャプター」を元に執筆させてもらってます。
主人公は「グリグリメガネ」で男っ気の無い22歳の帰国子女で「コンピュータ専門学校」の「プログラミング講師」の女の子「里景如志(さとかげ・しし)」ちゃんです。
思いっきり「りけじょ」な如志ちゃんは、20歳で失恋を経験した後、「2次元」に逃げ込んだ女の子なんですが「ひょんなこと」で手に入れた「スーパーコンピュータ」との出会いで、人生が大きく変わります。
「生成AI」や「GPT」を取り上げているので「専門用語」もバシバシ出てきますが、そこは読み逃がしてもらっても大丈夫なように赤井先生がストーリーは作ってくれてます。
主人公の如志ちゃんの周りには「イケメン」くんも出てきます。
「2次元」VS「リアル」の対決もあります。
「H」なシーンは「風呂上がり」のシーンくらいです(笑)。
あと、赤井先生も良く書きますが「ラストはハッピーエンド」です!
ラスト前で大変な目に遭いますが、そこはで安心して読んでくださいね!
皆さんからの「ご意見」、「ご感想」お待ちしています!(あまり厳しいことは書かないでくださいね!ガラスのメンタルなもんで(笑)。)
では、「2次元の彼~」始まりまーす!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
(追伸、前半の挿絵は赤井翼先生に作ってもらいました。そこまでAI作画の「腕」が上がりませんでした(笑)。)

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる