DEAD ENDにはさせない

ふかゆきすのう

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 真っ白の次は真っ暗か……
 今度は何が起こる?


・・・・・✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧・・・・・


「コンコン!」と硬い物を叩く音が頭上から聴こえてきた。

 何だ?
 オレは瞼を開けた。やっとあの不可解な“夢”から目を覚ましたのかと周囲を見回すが、何も見えない。オレは真っ暗な所にいた。
 どこだ、ここ?

 背中や腰が痛かった。下が硬い板になっている。手を伸ばすと横も上も同じように板に囲まれていることがわかった。
「え?」
 オレは混乱した。なんでオレこんなとこにいるんだ? なんか箱みたいなのに入れられてるし、これってまさか……
 焦っていると
「っ!?」
 蓋が開けられ、中に光が差し込んできた。眩しくてオレは咄嗟に目を細める。
 誰だこいつ? 見知らぬ男がオレを見下ろしていた。
 
「今からあんたを安全な場所に運ぶ。こっちが合図するまで絶対に声を出すな」

 そう言うと男はまたすぐに蓋を閉め
「あ、ちょっと……!」
 うわ! 身体が傾き、オレは自分が入れられた箱ごと持ち上げられた。そのままどこかに運ばれて行く。台車にでも乗せているのか、段差を乗り越える時の衝撃や振動が背後から伝わってくる。
「待って!」
「死にたくなかったら声を出すな」
 男が蓋を少し開け、その隙間からドスの利いた声で言った。
 死にたくなかったらってオレはもう……
「ゴンっ!」閉められた蓋に、オレは思い切り頭をぶつけて意識が飛んだ。


・・・・・✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧・・・・・
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