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7.一ノ谷の戦い編
第54話(1184年2月7日) 一ノ谷の戦い④・昼
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(源義経視点)
断崖から馬で駆け降りた義経は、不意を突かれ動揺している敵将に向かって突っ込んでいく。
「熊若!義盛! 敵将の首を取れ!」
「はい!」「御意!」
義経の左右には大男の伊勢義盛と熊若が並走していた。義経は太刀を取ろうともしない。
後ろに付き従うのは50騎の御家人たち。残りの20騎は断崖を駆け降りる途中で脱落していた。
「まず一つ」
義経は敵将の横を駆け抜ける。義盛が敵将の首をはねた。義経に近づいてくる敵は熊若が突き殺していく。
「柱をとりのぞいた。これで西(塩屋口)の平家軍は崩れる」
5人目の敵将の横を駆け抜けると義経は言った。
倒した敵将は派手さこそはないが兵の信頼を得ている者たちだった。
その証拠に少しずつ平家軍の兵が崩れはじめる。
「次は北(夢野口)に向かう。二人とも私の側を離れるな」
義経は半眼になると再び表情が消えていった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(貴一視点)
煙が薄くなりつつある風上側から弁慶隊7000は突撃を開始した。煙の中、無数の矢を打ち込まれた源氏軍1万はすでに軍のまとまりを失っていた。
弁慶隊が突き抜けた後は神楽隊と民兵7000が鶴翼の陣で残りの兵を刈り取っていく。
煙から飛び出した弁慶が叫ぶ。
「源氏主力の後ろに出たぞ!――って、これは後ろと言えるのか? 鬼一よ」
目の前には源平合わせて5万の兵がごちゃ混ぜに戦っており、前も後ろも無かった。これでは平家軍主力と挟撃の形にならない。
「カオスだな――」
「どうする? あの中に突っ込むか」
「やめよう。あほらしい。乱戦に消耗戦。こんなのは愚かな将のやることだよ。軍を反転! 打ち漏らした源氏軍を掃討する! 源氏が置き残した兵糧もいただこう!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(熊若視点)
塩屋口に引き続き、平家軍の北側(夢野口)を崩すことにも義経は成功した。
すでに平家軍は海に向かって敗走している。四国から乗ってきた平家軍の船に逃げ込むだめだ。
戦が始まってから、平宗盛は安徳天皇とともに海上に避難していた。
――敵の背後からの不意打ちとは言え、こうも簡単に……。
義経が「柱」と呼ぶ敵将を討っていくと、つっかえ棒が取れたように敵軍が崩れ始めるのが熊若には不思議でならなかった。
「なぜ、敵の急所がわかるのですか?」
熊若は義経に聞く。
「兵の気の流れには『色』がついている。強気の兵は赤く、怯えている兵は青い。上手く統御している軍は紫色になっている。私が狙うのは紫の中心にいる将だ。それを私は柱と呼んでいる」
――色? 義経様は常人に見えないものが見えるのか?
「ははは、疑っておるな。見えるのだから仕方がない。私はいろんなものに色彩を感じる。音もそのひとつだ――それより範頼兄は何をやっているのだ? 5万と3万。敵より2万も多い兵で、まだ崩せないのか!」
義経は近くの兵を集めると、平家軍主力の背後を突くべく馬を走らせた。
――そこには大乱戦の戦場があった。
「無様な戦だな。色が濁っている。敵も味方も。こんな状態では奇襲の効果も出ない――伊勢義盛、海に向かうぞ。崩し方を変える」
義経軍は海岸に向かうと、つないである平家の船を焼き始めた。海上からその動きを見ていた平宗盛は、陸で戦っている平家主力と分断されるのを恐れて、退却の鐘を鳴らした。
これで勝負は決まった。平家軍主力が退却し、源氏軍主力が追撃する。平家軍は2万の死傷者、溺死者を残して四国の屋島へ逃げて行った。全軍4万の半分を失う大敗北である。平家一門でも死者が多く、平家軍の副将格である平重衡も源氏軍に捕らえられた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(義経視点)
圧倒的勝利だと思っていた義経だったが、範頼軍と合流したとき驚いた。勝者であるはずの源氏軍の損害のほうが大きかったからだ。
義経軍1万の死傷者は1000程度だったが、範頼軍5万は3万5000の死傷者を出していた。しかも平家相手に失ったのは5000で、3万は他の軍に壊滅させられたという。
――6割の損失! 主力と別動隊を合わせても2万4000しかない……。
「六甲山にいた平家軍の別動隊と、木曽義仲の残党にやられてしまったようだ。まさか、やつらが連携していたとは……」
範頼が申し訳なさそうに言った。
――違う! 木曽義仲が動いているとすれば、背後にいるのは……。
義経は後ろにいる熊若を見る。
「鬼一の仕業だな。知っていたのだろう?」
「いいえ、法眼様とは連絡を取っておりません」
熊若の姿は紫色だった。
「信じよう」
義経はそれ以上問おうとはしなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(貴一視点)
貴一たち出雲大社軍も戦いを終え、六甲山を横を通って因幡国に引き上げていた。
偵察に出してあった兵が源氏の勝利を伝える。
「平家軍は踏ん張れなかったか……」
――歴史通り、義経の活躍で源氏が勝った。しかし、源氏の兵力を半減させ、兵糧も奪った。源氏の動きは鈍くなるだろう。この間にやれることはやっておかないとね。
「鬼一、見てみろ。六甲山が煤だらけで真っ黒になっておる」
弁慶が笑いながら指さした。
偽陣で使った赤旗も煤で黒色になってはためいていた。
「弁慶、あれカッコよくないか。今決めた! 出雲大社軍の旗は黒色にしよう」
この日を境に日本の戦場には源氏の白旗、平家の赤旗のほかに、出雲大社の黒旗がひるがえることになる――。
断崖から馬で駆け降りた義経は、不意を突かれ動揺している敵将に向かって突っ込んでいく。
「熊若!義盛! 敵将の首を取れ!」
「はい!」「御意!」
義経の左右には大男の伊勢義盛と熊若が並走していた。義経は太刀を取ろうともしない。
後ろに付き従うのは50騎の御家人たち。残りの20騎は断崖を駆け降りる途中で脱落していた。
「まず一つ」
義経は敵将の横を駆け抜ける。義盛が敵将の首をはねた。義経に近づいてくる敵は熊若が突き殺していく。
「柱をとりのぞいた。これで西(塩屋口)の平家軍は崩れる」
5人目の敵将の横を駆け抜けると義経は言った。
倒した敵将は派手さこそはないが兵の信頼を得ている者たちだった。
その証拠に少しずつ平家軍の兵が崩れはじめる。
「次は北(夢野口)に向かう。二人とも私の側を離れるな」
義経は半眼になると再び表情が消えていった。
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(貴一視点)
煙が薄くなりつつある風上側から弁慶隊7000は突撃を開始した。煙の中、無数の矢を打ち込まれた源氏軍1万はすでに軍のまとまりを失っていた。
弁慶隊が突き抜けた後は神楽隊と民兵7000が鶴翼の陣で残りの兵を刈り取っていく。
煙から飛び出した弁慶が叫ぶ。
「源氏主力の後ろに出たぞ!――って、これは後ろと言えるのか? 鬼一よ」
目の前には源平合わせて5万の兵がごちゃ混ぜに戦っており、前も後ろも無かった。これでは平家軍主力と挟撃の形にならない。
「カオスだな――」
「どうする? あの中に突っ込むか」
「やめよう。あほらしい。乱戦に消耗戦。こんなのは愚かな将のやることだよ。軍を反転! 打ち漏らした源氏軍を掃討する! 源氏が置き残した兵糧もいただこう!」
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(熊若視点)
塩屋口に引き続き、平家軍の北側(夢野口)を崩すことにも義経は成功した。
すでに平家軍は海に向かって敗走している。四国から乗ってきた平家軍の船に逃げ込むだめだ。
戦が始まってから、平宗盛は安徳天皇とともに海上に避難していた。
――敵の背後からの不意打ちとは言え、こうも簡単に……。
義経が「柱」と呼ぶ敵将を討っていくと、つっかえ棒が取れたように敵軍が崩れ始めるのが熊若には不思議でならなかった。
「なぜ、敵の急所がわかるのですか?」
熊若は義経に聞く。
「兵の気の流れには『色』がついている。強気の兵は赤く、怯えている兵は青い。上手く統御している軍は紫色になっている。私が狙うのは紫の中心にいる将だ。それを私は柱と呼んでいる」
――色? 義経様は常人に見えないものが見えるのか?
「ははは、疑っておるな。見えるのだから仕方がない。私はいろんなものに色彩を感じる。音もそのひとつだ――それより範頼兄は何をやっているのだ? 5万と3万。敵より2万も多い兵で、まだ崩せないのか!」
義経は近くの兵を集めると、平家軍主力の背後を突くべく馬を走らせた。
――そこには大乱戦の戦場があった。
「無様な戦だな。色が濁っている。敵も味方も。こんな状態では奇襲の効果も出ない――伊勢義盛、海に向かうぞ。崩し方を変える」
義経軍は海岸に向かうと、つないである平家の船を焼き始めた。海上からその動きを見ていた平宗盛は、陸で戦っている平家主力と分断されるのを恐れて、退却の鐘を鳴らした。
これで勝負は決まった。平家軍主力が退却し、源氏軍主力が追撃する。平家軍は2万の死傷者、溺死者を残して四国の屋島へ逃げて行った。全軍4万の半分を失う大敗北である。平家一門でも死者が多く、平家軍の副将格である平重衡も源氏軍に捕らえられた。
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(義経視点)
圧倒的勝利だと思っていた義経だったが、範頼軍と合流したとき驚いた。勝者であるはずの源氏軍の損害のほうが大きかったからだ。
義経軍1万の死傷者は1000程度だったが、範頼軍5万は3万5000の死傷者を出していた。しかも平家相手に失ったのは5000で、3万は他の軍に壊滅させられたという。
――6割の損失! 主力と別動隊を合わせても2万4000しかない……。
「六甲山にいた平家軍の別動隊と、木曽義仲の残党にやられてしまったようだ。まさか、やつらが連携していたとは……」
範頼が申し訳なさそうに言った。
――違う! 木曽義仲が動いているとすれば、背後にいるのは……。
義経は後ろにいる熊若を見る。
「鬼一の仕業だな。知っていたのだろう?」
「いいえ、法眼様とは連絡を取っておりません」
熊若の姿は紫色だった。
「信じよう」
義経はそれ以上問おうとはしなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(貴一視点)
貴一たち出雲大社軍も戦いを終え、六甲山を横を通って因幡国に引き上げていた。
偵察に出してあった兵が源氏の勝利を伝える。
「平家軍は踏ん張れなかったか……」
――歴史通り、義経の活躍で源氏が勝った。しかし、源氏の兵力を半減させ、兵糧も奪った。源氏の動きは鈍くなるだろう。この間にやれることはやっておかないとね。
「鬼一、見てみろ。六甲山が煤だらけで真っ黒になっておる」
弁慶が笑いながら指さした。
偽陣で使った赤旗も煤で黒色になってはためいていた。
「弁慶、あれカッコよくないか。今決めた! 出雲大社軍の旗は黒色にしよう」
この日を境に日本の戦場には源氏の白旗、平家の赤旗のほかに、出雲大社の黒旗がひるがえることになる――。
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