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あの時※ヴェル視点
しおりを挟むローズ嬢から聞いていた婚約者が最近やたらと目に入る様になった。
話では、冷静沈着完璧な女性を好んでいて、今はリーチェという女を友人としており、ローズ嬢へリーチェの様に友人を作る様アドバイスした?だったな。
その割には、僕とローズ嬢が一緒にいると凄い目で睨んできているんだよね。
あれは明らかに僕に対する嫉視。
そんな男が、男の友人が多い。
否
男の友人しかできないリーチェを見倣えなんて言うのか?
僕の友人ながら、ローズ嬢達の関係は不合理すぎてよくわからないな。
そう思っていると、我慢できなくなったのか
ローズ嬢の婚約者が僕達に接触をはかってきた。
まあ最初は隣に女を侍らせて
婚約者は縛り付ける様な最低な男かとも思ったけけれど
それは違う様だ。
縋りつく女に親しみは感じているが嫉はない。
これは男しかわからない感覚かもしれないが。
面白いね。
綺麗な器に弱い男なら
リーチェの様な女は無視できない存在だろうに。
今はそのリーチェをも振り切る様な勢いだ
そんな中婚約者から僕は嫉視を受けつつも、
ローズ嬢に時折向ける感情の篭った目。
ふーん。
そんな時ローズ嬢は今までとった事のない程親密そうに僕におねだりをしてきた。
うんうん。
今正にリーチェを教本として、婚約者の言う通り頑張る姿を見せてるはずが空回りしている様だよローズ嬢。
しょうがない。
ここは僕が一肌ぬぎますか。
なんせ、僕の初めてできた
友人のためだからね!!
そう思いつつ、面白みも交じり僕は頬を赤らめて言った。
「もっ、もちろん!寧ろ是非食べさせて頂きたいです。有難うローズ嬢」
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