18 / 20
隣の物置き部屋
しおりを挟む
壁が薄いせいか、隣の部屋から話し声が聞こえてくる。内容はわからない。壁に耳を当てても、何やらモゴモゴ言っているようで聞き取れない。
私はアパートの管理人に相談することにした。
「そこは物置き部屋ですよ。話し声なんて聞こえるはずはないと…。」
管理人は不思議がる。確かに物置き部屋だった。しかしどうしても隣からの音が気になるので、中を見せてもらった。私は原因を突き止めるべく、スマホのカメラを起動した。中には掃除用具やカラーコーンがあった。これといったものは見当たらない。
すると、後ろで物置き部屋の扉が閉まった。
「えっ?ちょっと!何してるんですか?!」
扉を開けようにもびくともしない。部屋は薄暗くて良く見えない。
突然、部屋の奥から何かの気配を感じた。スマホを向け、目を凝らして見ていると、何かがこちらへ近づいてる。それは呻き声と共に迫る無数の腕だった。血の気のない、傷だらけの腕が私の体につかみかかった。
(終わった…。)
そう思ったとき、扉が開いた。
「何遊んでるんですか?あなた?」
尻もちをついた私の後ろには管理人の姿があった。
「もうこの部屋を十分堪能したでしょ?もう閉めるよ。」
部屋の奥を見ると、無数の腕は消えていた。
自分の部屋戻り、スマホを確認したが、私を襲った無数の腕は映っていなかった。
私はその日のうちに引っ越しを決意した。
私はアパートの管理人に相談することにした。
「そこは物置き部屋ですよ。話し声なんて聞こえるはずはないと…。」
管理人は不思議がる。確かに物置き部屋だった。しかしどうしても隣からの音が気になるので、中を見せてもらった。私は原因を突き止めるべく、スマホのカメラを起動した。中には掃除用具やカラーコーンがあった。これといったものは見当たらない。
すると、後ろで物置き部屋の扉が閉まった。
「えっ?ちょっと!何してるんですか?!」
扉を開けようにもびくともしない。部屋は薄暗くて良く見えない。
突然、部屋の奥から何かの気配を感じた。スマホを向け、目を凝らして見ていると、何かがこちらへ近づいてる。それは呻き声と共に迫る無数の腕だった。血の気のない、傷だらけの腕が私の体につかみかかった。
(終わった…。)
そう思ったとき、扉が開いた。
「何遊んでるんですか?あなた?」
尻もちをついた私の後ろには管理人の姿があった。
「もうこの部屋を十分堪能したでしょ?もう閉めるよ。」
部屋の奥を見ると、無数の腕は消えていた。
自分の部屋戻り、スマホを確認したが、私を襲った無数の腕は映っていなかった。
私はその日のうちに引っ越しを決意した。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
イカイエキ
沼津平成
ホラー
脱出を目指す八人の男たちの話。
別小説投稿サイトで某プロ作家が投稿されていた作品を若干真似た部分もあります。
なおこの作品では、「ネットの闇」なども要素にあり、そのため三点リーダを偶数個使うなどの文法のルールを守っていない箇所もあります。ご了承ください。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
【実体験アリ】怖い話まとめ
スキマ
ホラー
自身の体験や友人から聞いた怖い話のまとめになります。修学旅行後の怖い体験、お墓参り、出産前に起きた不思議な出来事、最近の怖い話など。個人や地域の特定を防ぐために名前や地名などを変更して紹介しています。
【短編】怖い話のけいじばん【体験談】
松本うみ(意味怖ちゃん)
ホラー
1分で読める、様々な怖い体験談が書き込まれていく掲示板です。全て1話で完結するように書き込むので、どこから読み始めても大丈夫。
スキマ時間にも読める、シンプルなプチホラーとしてどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる