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影が追いかけてくるっ!②〜遭遇、逃走〜
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春奈とは家が近くなのでよく帰り道で会う。しかし、後ろを警戒していたので驚いてしまった。
「もしかして隠れながら着いてきてた?」
「いや…今さっき葵が見えたから、むしろ走ってきたんだけど。」
春奈の足元を見ると、自分の懸念は気のせいではないことを確信した。春奈の影ともう 1つ人間に似た影がゆっくり自分の方へ近づいて来ている。春奈以外には誰もいないのに!
「えっ?!えっ?!何何?!」
葵はためらいなく接近してくる影に恐怖と驚きを隠せなかった。
「葵大丈夫?」
春奈は心配そうに声をかけた。
葵は春奈の問いかけに答える間も無く走り出していた!本能的にあの影に接触するのはマズイと判断し、全速力で走った。慌てて自分のマンションまで駆け込こむ途中、階段で転倒してしまった。そのとき、ビジネスバッグの中から、源太から譲り受けた十字架のペンダントが出てきた。
あんなにボロボロだったはずの十字架がなぜか輝いていた。葵の脳裏には、曽祖父、源太とのミカゲ様の話の記憶が蘇っていた。葵は急いでペンダントを拾い上げ、エレベーターに向かった。呻くような声が後ろから近づいてくる。ミカゲ様はもうすぐそこまで来ている。
エレベーターへ駆け込み、扉を閉めるとき、隙間から黒い手が伸びて来た。エレベーターのボタンを押した右手に、黒い手が掴みかかってきた。終わった…!もうダメだ…と思った次の瞬間、一瞬、目の前に牢屋の中で許しを乞う人々の姿が見えた。しかし、尻もちをついて転倒した為、葵が見た謎の光景はすぐに消えた。触れたのは一瞬だった。
葵はエレベーターの中で深呼吸し、自分を追ってくるのはミカゲ様だと理解した。暗いところに隠れないと…ミカゲ様を撒かなければ…
自分の部屋のある5階に着いた。扉が開いた瞬間、奴がいたら終わりだ。扉が開いた。恐る恐る顔を出して通路を確認する。あの影の姿はない。通路の電気はついている。部屋は501号室、すぐそこだ。ダッシュで部屋の前まで行き、カギを開けていると、あの呻き声が聞こえてきた。
葵は中に入り、すぐにドアを閉めたが、ドアを開けたほんの一瞬、ドアに影が張り付いたように見えた。部屋に入ったかもしれない。曽祖父の言う通り、部屋中真っ暗なら諦めてくれるかもしれない。5分経ったが何も声も音もしない。電気を一瞬だけつけて、すぐに消して確かめてみることにした。
玄関の電気をつけてみた。影は…玄関のドアに張り付いていた…!あの恐ろしい影が葵の部屋に入り込んでしまった。
「もしかして隠れながら着いてきてた?」
「いや…今さっき葵が見えたから、むしろ走ってきたんだけど。」
春奈の足元を見ると、自分の懸念は気のせいではないことを確信した。春奈の影ともう 1つ人間に似た影がゆっくり自分の方へ近づいて来ている。春奈以外には誰もいないのに!
「えっ?!えっ?!何何?!」
葵はためらいなく接近してくる影に恐怖と驚きを隠せなかった。
「葵大丈夫?」
春奈は心配そうに声をかけた。
葵は春奈の問いかけに答える間も無く走り出していた!本能的にあの影に接触するのはマズイと判断し、全速力で走った。慌てて自分のマンションまで駆け込こむ途中、階段で転倒してしまった。そのとき、ビジネスバッグの中から、源太から譲り受けた十字架のペンダントが出てきた。
あんなにボロボロだったはずの十字架がなぜか輝いていた。葵の脳裏には、曽祖父、源太とのミカゲ様の話の記憶が蘇っていた。葵は急いでペンダントを拾い上げ、エレベーターに向かった。呻くような声が後ろから近づいてくる。ミカゲ様はもうすぐそこまで来ている。
エレベーターへ駆け込み、扉を閉めるとき、隙間から黒い手が伸びて来た。エレベーターのボタンを押した右手に、黒い手が掴みかかってきた。終わった…!もうダメだ…と思った次の瞬間、一瞬、目の前に牢屋の中で許しを乞う人々の姿が見えた。しかし、尻もちをついて転倒した為、葵が見た謎の光景はすぐに消えた。触れたのは一瞬だった。
葵はエレベーターの中で深呼吸し、自分を追ってくるのはミカゲ様だと理解した。暗いところに隠れないと…ミカゲ様を撒かなければ…
自分の部屋のある5階に着いた。扉が開いた瞬間、奴がいたら終わりだ。扉が開いた。恐る恐る顔を出して通路を確認する。あの影の姿はない。通路の電気はついている。部屋は501号室、すぐそこだ。ダッシュで部屋の前まで行き、カギを開けていると、あの呻き声が聞こえてきた。
葵は中に入り、すぐにドアを閉めたが、ドアを開けたほんの一瞬、ドアに影が張り付いたように見えた。部屋に入ったかもしれない。曽祖父の言う通り、部屋中真っ暗なら諦めてくれるかもしれない。5分経ったが何も声も音もしない。電気を一瞬だけつけて、すぐに消して確かめてみることにした。
玄関の電気をつけてみた。影は…玄関のドアに張り付いていた…!あの恐ろしい影が葵の部屋に入り込んでしまった。
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