何ていうかとても重いお話だけど、とても素晴らしいと言うか。。語彙力が無くて表現出来ないのがもどかしい。。
後半は泣きながら読んでました。
悲劇的で心を揺さぶる内容ですが、文章の素晴らしさで感動すると言うか。。
とにかく、とても良い・・

女性という性を搾取されて、自分自身という存在自体を軽んじられている中、
文字通り必死で抵抗してある意味逃げ切ったフローリアに個人的には拍手でした。
『夢も希望も砕かれてるのに、一方的な愛を免罪符に押し付けられて喜ぶと思われてる女性』って
馬鹿にしてるとしか思えませんよね。
転生した彼女がどうか自分にとっての幸福を勝ち取れますように。
殿下も騎士も、不幸にした女性の数を思えば、好きな相手の幸福を願うだけでも烏滸がましいよ。

執筆ありがとうございます。
心身共に　大変なご負担だったのではないでしょうか。さぞかしお疲れのことでしょう。

王妃と伯爵夫人が、立場は違えど、護るべき対象を護りきれなかった、と嘆き悲しむのが痛ましい。
殿下が伯爵に伝えた、二人の清く正しく美しい「馴れ初め」を辿れていたとしても、それまでの乱脈ぶりは消せませんが、殿下が一度立ち止まって自分の気持ちの正体に気付いていたら、とは思わずにはいられません。

今世では間違えないように懸命に努めたものの、不運が続いたとはいえ、言うべきことを言わず、相手の意志を尊重するべき時に独断に走り、力技で事後承諾、の流れが恐ろしいほど前世と重なります。これ以上、ヤラカシあそばされないように、祈る想いです。彼女たちのためにも、そして彼らがこれ以上罪を重ねることが避けられたら、と。

今後の4人の展開をいつか拝見できれば、と願っています。
闇が深いけれど、記憶を持ってループしている理由も含めて、エンディングまでご一緒したい。
欧米の男子校では、教師が元教え子に強いていたこの類いの行為が長年揉み消されていた、というのは有名な話で、隔絶された世界で絶対的な権力を握ることの恐ろしさと、人間の弱さを曝け出されたと感じています。
前世篇では、殿下以上に、騎士の心情が今の私には謎です。

何よりも、お疲れ様でした。そして、ありがとうございます。
寒暖の差が激しい季節、おいとい下さいませ。