〈R18・完結〉心の鍵は壊せない 〜あなたにだけは、壊させない

詩海猫

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フローリア 3−1

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その日の呼び出しは図書室だった。
昔は大好きだった、今は初めてあの男に襲われた忌まわしい場所。
“そこで放課後待て“という指示を受け取って、フローリアは夜の図書館に一人佇んでいた。
もう本棚にある本に手を伸ばそうとは思えない。本を汚してしまいそうな気がする。

(今日はどれくらいで解放されるかしら……)

そう思っていたところに、背後からのびた手がフローリアを襲った。
体を室長の執務机に押し付けられ、スカートをめくり上げ、下着を引き剥がし、いきなり彼女の中に入って来た。
まるで初めて襲われた時の再現のように。
(ああ、そういう事……悪趣味な男)
そう思ったが、ふと自分の中を犯すモノの感触に違和感を覚える。
(あれ……?)
いつもならもっと深く容赦なく抉ってくるのにそれがない。
力強い動きではあるがいつもほど激しくない。それに、この感触は__、
「気づいてくれたかい?ホワイト嬢」
「お 王太子殿下……?」
(そんな、まさかまた……?)
まともに立ち上がる事さえできないぐらい犯された日のことを思い出し、嫌な予感が当たったことに寒気を覚える。
「ああやっぱり、覚えててくれたんだ?僕の、コレの形。嬉しいよ」
何が嬉しいのだろう、さっぱりわからない。
鬼畜の脳内なんて、知りたくもないが。

「エディアルと私はね、世話係を交換したんだ」
「!?」(交換?!)
「そう。私は君を気に入ったし、エディアルはネリーニ嬢が気に入ったらしいから交換することにしたんだ。今日から私が君の主だ良いね?」
(良いねも何も)
こいつらは女子生徒を好き勝手に犯しているだけではないか。
「わかり、ました……」
小さくそう言うと、呻くように中に吐き出した王太子はフローリアを抱き上げて体の向きを変え、再度のしかかって来た。
「ヤツとは、この体勢で交わった後さらに色んな姿勢で交わったそうだな?この後は座位で次は君の両脚を肩にあげて、だったか?最初から随分色々させられたものだな」
「…………」
そんな報告までし合ってるのか、この男どもは。
獣欲を滾らせる王太子を前に、フローリアの心は凪いでいた。
だが、ちろりと舌なめずりした王太子は「楽しませてもらうぞ……!」とフローリアに襲いかかり、欲を満たした。



同じ頃、ネリーニもエディアルの体の下で悲鳴をあげていた。

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