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ネリーニ 2

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いつものように王太子の執務室で座った王太子の足の間に顔を埋め奉仕していたところにノックの音が響き、ネリーニは心臓が止まるかと思った。
今日は執務机の向こう側でなく手前にある来客用のソファセットに王太子は座っているのだ。
おまけに「お口の後直ぐに下に挿れるから自分で解しておけ」と言われて片方に王太子のものも持ち、もう片方の手で自分の秘所を弄っていた。
既にしっとりと濡れているが、これはもう条件反射だろう。
この男は殆ど濡れていなくても自分が挿れたかったら挿れるのだ。
初めての時も酷かった。ネリーニはいつも通りお口だけの奉仕のつもりだったのに、いきなりスカートを捲り上げて襲い掛かってきたのだ。
「何を……!」
「何を言っている、私がやりたい時に受け入れるのがお前たちの仕事だぞ?」
そう言って僅かに解しただけでいきなり挿入され、ネリーニは純潔を失った。
それ以降、殆ど呼び出される度にネリーニは最後までさせられた。
そして今や自分で解して挿れられるのを待つようにまで仕込まれていた。

今誰か入ってくればこの状態が丸見えだ。ネリーニは戦慄した。
だが、王太子は「良いぞ、入れ」と悪い笑顔で入室を促した。
「!?」
思わず口を離そうとするのをぐ、と頭を抑えられ、
「良いと言うまでやめるなと言ったぞ?」
と底冷えのする声で凄まれ、ネリーニはおとなしくまたしゃぶり始めた。

かちゃりとドアが開き、
「おや、お楽しみ中ですね」と聞こえた声にネリーニは息が止まりそうだった。
(エディアル様……?!)
その声は入学当初からネリーニが憧れを抱いていた騎士の声。
清廉で高潔な騎士だと上級生からも下級生からも羨望と尊敬を抱かれる人物だった、はずだ。
(まさか……)
「!っぐ……」
そう考えた途端、頭を強く掴まれ、喉奥に捩じ込まれた。
「ほら、気を散らすんじゃない。しっかり奉仕しろ」
ネリーニは既に泣きながらえずいていたが王太子がそんなことを気にするはずがなく、早く終わらせなければ窒息してしまうかもしれない恐怖に駆られて必死に舌を動かした。

だが、その刹那違和感に気付く。
背後からスカートを捲られた感触に気付きはっとした途端、ソレは既に突き込まれていた。
「…っ……!」
信じられない事にネリーニは今入って来た人物に背後から犯されていた。

強引にねじ込まれたそれは王太子のものより先っぽの圧迫感はないものの圧倒的な質量でネリーニの中を蹂躙した。
「どうだ?エディアル」
面白そうに問う目の前の男の発した言葉にネリーニは桃色の瞳を見開いてショックを受ける。
「きつい、ですね……中々奥まで入りません、殿下のもので慣れているにしては、」
「お前がせっつくからだろう、もう少し慣らしてからさせてやろうとしたのにまだかまだかとせっつくから膣がまだこなれておらんのだ」
「殿下こそいきなり混ぜろと飛び込んできたではありませんか、あの夜は楽しんだでしょう?」
「まあな。ホワイト嬢の体は最高だった。なかだけでなく口も優秀だったからな」
「!」
“ホワイト嬢“と言う名にネリーニは反応した。
(まさか、フローリア様?)
入学したばかりのネリーニが右も左もわからない新入生として図書館を訪れた時、あれこれ世話をやいてくれて、それ以降も図書館に行くといつも彼女がいた。
“図書館の主のよう“だと言われる彼女は本に関する造詣が深く、「図書館でわからないことは彼女に聞けばいい」と言われるほど聡明で明るく、誰からも慕われる令嬢だ。

(__彼女まで。この、けだものども……!)

こいつらの言葉から察するに、前回は二人で嬲ったと言うことなのだろう、エディアルの世話係にさせられてしまったのだろう彼女を。
(なんて、事……)
前からも後ろからも犯され、二人が達すると「ベッドに行こうか」と王太子が言い、腰がまともに立たないネリーニはエディアルの手によって隣室のベッドに運ばれた。
そこで気を失うまで一回達するごとに位置を入れ替える二人のものを受け入れさせられた。
「っ……リ……さ……」
(私達は、なんて無力なの__)
ネリーニは気を失う刹那、そんな事を思った。

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