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ネリーニ 1−2
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(世話係って……まさか?)
二の句がつげないネリーニに「まあ、任命された以上拒否権は君にはないんだけどね。いちいち言葉で教えるのは面倒だから見せたんだ。君が今考えてる通り、世話係というのは表向きの雑用係などではないよ。リオナ、教えてやれ」
「はい。失礼します、王太子殿下」
とリオナはネリーニの手を強い力で引き、王太子の脚の間に体を滑り込ませてしゃがんだ。
そして躊躇いなくまだ濡れたままのそれを手に持ち、舌を這わせた。
「ひっ……!」
初めて見る男性のソレの見た目もだがあまりの生々しさに吐き気がして、ネリーニは逃げようとしたが片手をリオナが掴んでいる上、王太子が立ち上がりかけたネリーニを強引に自分の股間の前に座らせた。
「何をしている、お前もやるんだ。反対側から舐めろ」
「……え……」
「今彼女がしているように、片手で優しく持って舌を這わせるんだ。早くしろ。俺のコレが満足するまで吐き出させないとお前たちは帰れないぞ?」
「これが世話係のお役目なの。王太子殿下は精力があり余り過ぎていて日常生活に支障をきたしてしまうから私達のようなお世話係が毎日精を抜いて差し上げるの」
そう言い切るリオナは躊躇いなく王太子のものに舌を這わせた。
強い力で掴まれて逃げられず、泣きながらリオナの真似をしだすと王太子は満足そうに頷き、
「見返りは約束するぞ?朝と昼休みと放課後と、授業に支障のない時間を選んで呼び出すが、万が一この“世話“が原因で遅れや休む必要が生じた場合は成績に影響しない。君たちの実家も優遇するし、君たち自身に給金も出す。もちろん表沙汰にならない形で。“お世話係“は常に何人かいるから毎日というわけではない、まあ例外もあるが。俺の魔法で指名されたらここか指定された場所に来ればいい……あっ!」
みるみる大きくなっていたそれがびくんと跳ねて、ネリーニは手を離しそうになるが、そこをぐい、と自分のモノの前に戻すと、
「あぁ、上手いぞリオナ、ネリーニ、もっと強く舌先で扱くようにするんだ、それじゃイケないぞ?ほら、口に含め」
無理矢理ソレを捩じ込まれ、
「!んっ……」
ネリーニは苦しくて嫌々するように首を横に振るが、自分を抑える力は緩まない。
舐めるのをやめたリオナの方はいつの間にか胸元をはだけており、王太子の片手がそこから出た白い胸を乱暴に揉みしだいていた。
リオナの表情は淡々としていて感情は読み取れないがもう行為に慣れてしまっているからだろう、徐々に感じてきているようだ。
(どう、して……!)
自分をこんな所に連れてきたのか。
こうなることをわかってて……そう詰ってやりたいのに、自分の口はおぞましいもので塞がれている。
「やはり、下手だな……初めてだから無理もないが。先っぽだけしか入らんとは……もっと奥深く咥え込んでもらいたいんだが?」
僅かに腰を揺らすと、少しだけ奥にソレが入りこむ。
「んんっ……!」
なんとか拒否しようと足掻くネリーニはこれ以上王太子のモノが入ってこない様に口を窄めるが、それが余計に王太子を喜ばせ気持ちよくさせていることには気付かない。
「はぁ……くっ!」
そう声をあげて先っぽを抜いた王太子は次の瞬間、ビュルビュルビュル!と勢い良くネリーニの顔に向けて発射した。
「……っ……」
驚愕とショックで口も聞けないネリーニに、
「あゝ思いきり飛ばしたから制服もぐちゃぐちゃになってしまったな、いつもなら加減するのだが」
そう嘯く声に反応して自分の制服を見やると、襟からスカートまで白濁が滴っていて酷い有り様だった。
(ひどい……)
「隣の部屋にバスルームと制服一式があるから着替えてから帰れ。言っておくが制服の支給は一回だけだ、制服を汚したくなかったら全部飲み干すことだ。リオナ、今回だけ手伝ってやれ、今日はもう帰っていい」
「はい、王太子殿下」
隣室は大きなベッドがあり、バスルームもついていた。
表向き“執務に疲れた王太子殿下の休息用“、裏はこういった用途なのだと合点がいって、ネリーニは歯噛みした。
表向き好青年のふりをして、裏でこんな風に女子生徒を食い物にしているなんて、反吐が出る。
(ゆるせない)
リオナは無言だったが、ネリーニが睨みつけると「へんなこと、考えない方がいいわよ」と呟いた。
「何も考えず、言われた通りにすればいいの。そうすればすぐに終わるわ」
「そんなのっ……!」
おかしいではないか。被害者が泣き寝入りするなんて。
「殿下が言ってた通り、見返りはあるの。引き換え私達が被害を訴えたところで何が残るの?自分が傷物だって宣伝して終わりよ。そもそも、なんでこんなことが常態化してるかわかる?」
「__え?」
「これは身分の高い貴族たちが代々やってきたことなのよ、だから何もかも揃ってるでしょう?防音の個室も、あのベッドのある部屋も元からそれ前提で作られているのよ、閉鎖された全寮制の学園内でのストレスの捌け口にこういうシステムが受け継がれてきたんですって。もちろん今高い地位についているここの卒業生も利用していた。どういうことかわかるでしょう?」
「!」
「以前抵抗して被害を訴えようとした女子生徒の家は潰されたそうよ。でも殿下が飽きるまでか、卒業するまで大人しく役目を果たせば家も自分の将来も安泰。殿下は飽きるのが早い方だから世話係の入れ替わりも早いらしいわ、それまで耐えなさい」
「そんな……」
自分は半年前に入学したばかりなのに。
「殿下はあと半年で卒業よ、卒業後に世話係に干渉はされないそうよ」
そう言われて少しホッとしたが、何故こんなに詳しく教えてくれるのだろう。
「反抗的な新人には言っておくように言われてるの、抵抗した世話係の末路をね」
この日からネリーニは、心から笑うことができなくなった。
二の句がつげないネリーニに「まあ、任命された以上拒否権は君にはないんだけどね。いちいち言葉で教えるのは面倒だから見せたんだ。君が今考えてる通り、世話係というのは表向きの雑用係などではないよ。リオナ、教えてやれ」
「はい。失礼します、王太子殿下」
とリオナはネリーニの手を強い力で引き、王太子の脚の間に体を滑り込ませてしゃがんだ。
そして躊躇いなくまだ濡れたままのそれを手に持ち、舌を這わせた。
「ひっ……!」
初めて見る男性のソレの見た目もだがあまりの生々しさに吐き気がして、ネリーニは逃げようとしたが片手をリオナが掴んでいる上、王太子が立ち上がりかけたネリーニを強引に自分の股間の前に座らせた。
「何をしている、お前もやるんだ。反対側から舐めろ」
「……え……」
「今彼女がしているように、片手で優しく持って舌を這わせるんだ。早くしろ。俺のコレが満足するまで吐き出させないとお前たちは帰れないぞ?」
「これが世話係のお役目なの。王太子殿下は精力があり余り過ぎていて日常生活に支障をきたしてしまうから私達のようなお世話係が毎日精を抜いて差し上げるの」
そう言い切るリオナは躊躇いなく王太子のものに舌を這わせた。
強い力で掴まれて逃げられず、泣きながらリオナの真似をしだすと王太子は満足そうに頷き、
「見返りは約束するぞ?朝と昼休みと放課後と、授業に支障のない時間を選んで呼び出すが、万が一この“世話“が原因で遅れや休む必要が生じた場合は成績に影響しない。君たちの実家も優遇するし、君たち自身に給金も出す。もちろん表沙汰にならない形で。“お世話係“は常に何人かいるから毎日というわけではない、まあ例外もあるが。俺の魔法で指名されたらここか指定された場所に来ればいい……あっ!」
みるみる大きくなっていたそれがびくんと跳ねて、ネリーニは手を離しそうになるが、そこをぐい、と自分のモノの前に戻すと、
「あぁ、上手いぞリオナ、ネリーニ、もっと強く舌先で扱くようにするんだ、それじゃイケないぞ?ほら、口に含め」
無理矢理ソレを捩じ込まれ、
「!んっ……」
ネリーニは苦しくて嫌々するように首を横に振るが、自分を抑える力は緩まない。
舐めるのをやめたリオナの方はいつの間にか胸元をはだけており、王太子の片手がそこから出た白い胸を乱暴に揉みしだいていた。
リオナの表情は淡々としていて感情は読み取れないがもう行為に慣れてしまっているからだろう、徐々に感じてきているようだ。
(どう、して……!)
自分をこんな所に連れてきたのか。
こうなることをわかってて……そう詰ってやりたいのに、自分の口はおぞましいもので塞がれている。
「やはり、下手だな……初めてだから無理もないが。先っぽだけしか入らんとは……もっと奥深く咥え込んでもらいたいんだが?」
僅かに腰を揺らすと、少しだけ奥にソレが入りこむ。
「んんっ……!」
なんとか拒否しようと足掻くネリーニはこれ以上王太子のモノが入ってこない様に口を窄めるが、それが余計に王太子を喜ばせ気持ちよくさせていることには気付かない。
「はぁ……くっ!」
そう声をあげて先っぽを抜いた王太子は次の瞬間、ビュルビュルビュル!と勢い良くネリーニの顔に向けて発射した。
「……っ……」
驚愕とショックで口も聞けないネリーニに、
「あゝ思いきり飛ばしたから制服もぐちゃぐちゃになってしまったな、いつもなら加減するのだが」
そう嘯く声に反応して自分の制服を見やると、襟からスカートまで白濁が滴っていて酷い有り様だった。
(ひどい……)
「隣の部屋にバスルームと制服一式があるから着替えてから帰れ。言っておくが制服の支給は一回だけだ、制服を汚したくなかったら全部飲み干すことだ。リオナ、今回だけ手伝ってやれ、今日はもう帰っていい」
「はい、王太子殿下」
隣室は大きなベッドがあり、バスルームもついていた。
表向き“執務に疲れた王太子殿下の休息用“、裏はこういった用途なのだと合点がいって、ネリーニは歯噛みした。
表向き好青年のふりをして、裏でこんな風に女子生徒を食い物にしているなんて、反吐が出る。
(ゆるせない)
リオナは無言だったが、ネリーニが睨みつけると「へんなこと、考えない方がいいわよ」と呟いた。
「何も考えず、言われた通りにすればいいの。そうすればすぐに終わるわ」
「そんなのっ……!」
おかしいではないか。被害者が泣き寝入りするなんて。
「殿下が言ってた通り、見返りはあるの。引き換え私達が被害を訴えたところで何が残るの?自分が傷物だって宣伝して終わりよ。そもそも、なんでこんなことが常態化してるかわかる?」
「__え?」
「これは身分の高い貴族たちが代々やってきたことなのよ、だから何もかも揃ってるでしょう?防音の個室も、あのベッドのある部屋も元からそれ前提で作られているのよ、閉鎖された全寮制の学園内でのストレスの捌け口にこういうシステムが受け継がれてきたんですって。もちろん今高い地位についているここの卒業生も利用していた。どういうことかわかるでしょう?」
「!」
「以前抵抗して被害を訴えようとした女子生徒の家は潰されたそうよ。でも殿下が飽きるまでか、卒業するまで大人しく役目を果たせば家も自分の将来も安泰。殿下は飽きるのが早い方だから世話係の入れ替わりも早いらしいわ、それまで耐えなさい」
「そんな……」
自分は半年前に入学したばかりなのに。
「殿下はあと半年で卒業よ、卒業後に世話係に干渉はされないそうよ」
そう言われて少しホッとしたが、何故こんなに詳しく教えてくれるのだろう。
「反抗的な新人には言っておくように言われてるの、抵抗した世話係の末路をね」
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