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プロローグ

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「では、魔力石の交換を」

__は???

言われた意味がわからず顔をあげると、目の前にラピスラズリの髪の色と瞳をした白人男性がいた。それもとんでもない美形が。
(え、と__ここどこ?)
周囲を見まわせばここは教会のようで、大勢の人間がこちらに注目している。
(ということは、お葬式の最中?)

自分はクリスチャンではないし、クリスチャンの友達もいないが。
ついでに言えば、出席者が全員外国人とはどういうことだ?
おまけに全員がドレスアップしている、某テーマパークのフェイスキャラのように。
喪服じゃないということは、これはお葬式ではない。

見たくなかったけど自分の手にはブーケがあるし、着ているものはウエディングドレスっぽいし。
今交換云々言った人は牧師っぽいし。
んで、目の前の美形はモーニング、じゃないな……騎士服?
(今はこういう貸衣装あんのかな……いや似合ってるけど。まるで誂えたように似合ってるけど。私は今なんでこんな格好でこんな所にいるんだっけ?)

脳内??が多過ぎて固まって動かない私に美形が語りかける。

「マリーローズ?」

そう呼ばれた途端、一気に脳内に情報が拡散した。

目の前の男は王女の護衛騎士、基本既婚者でまとめられている護衛騎士に、なぜ彼が入っていたかと言うと以前王女が誘拐された時、救出したのが彼だったから。
だが、外国の王族との縁談の話が上がった時に独身のしかも若い騎士がついているのはまずいと言う話になり、王命で婚約者となったのが伯爵家のマリーローズである。


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