34 / 63
ヒロイン、出した答えに
しおりを挟む
今日こそ返信祭りをしようと思ったのに申し訳ありません!&改稿時間がギリギリの為直しきれていない箇所があるかも知れませんm(_ _)m
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
あの時王妃様からドレスとか宝石とか、贈られたりしなくて良かった~。
されてたら冬のパーティーをバックれるの難しくなるとこだったわ、危ない、危ない。
元々ゲーム内において(現実でもそれなりに)大きなイベントは回避するつもりで来てるのだ。
今回は「私どなたとも踊りたくないんですの。毎回お父様に倒れていただくわけに参りませんから、申し訳ありませんがお姉様、ちょっとだけ病気になって下さいませ」とイリーナ姉様にお願いしておいたのだ。
姉はもちろん父含め家族全員、というかメイデン家全員で頷いて全力でバックアップしてくれたので今回も無事イベント回避する事が出来た。
一方で王太子達はまたも頭を抱えたが知った事ではない。
アレらと関わらずにすむには私が学園を辞すのが1番いい__のだが、王妃様からの謝罪を受け「くれぐれもよろしく」的な事言われた後すぐには流石によろしくない。
何より、今はなんだか生徒会長が……接触過多なのだ。
週2~3ペースでお昼に誘うとかおかしいだろ、幼馴染とかでもないのに。
その分1年の役員からの接触は減っているので防波堤になってると言えなくもないが、会長との話は主に役員への(あからさまでないだけで)勧誘なのだ。
ストーリー通りなら、次に生徒会長に指名されるのは王太子だ。
それが別の誰かになったとしても、私的には大差ない、どうせあの中の誰かなのだろうから。
生徒会長は是非ジュリアも一緒に、と言っているがそれではいざという時ジュリアを巻き込んでしまう。
それは避けたい事態なので、私が学園を去るのが1番いい。
だからジュリアには話したのだ。
行儀見習いにあがった際、何があったのか、それを知った上で彼等が何をしたか。
もちろん厳重に口止めをした上でだがそもそもこの話は会長もクラリス様もマダム・ラッセルも知っているのだしジュリアも秘密は守れる人なので問題ないだろう、と。
聞いてる最中のジュリアはなんか怖かったけど。
纏う雰囲気がだんだん物騒になっていったというか……下を向いて静かに肩を震わせながら怒っていた。
けれど、ひと通り話し終わると私は出来るだけさりげなく繋げた。
「だから、私はあの方たちを信用できないの。生徒会入りは断り続けているし、今は会長が抑えてくれているけど2年生になって彼等が中心になったら何があるかわからない。王妃様から謝罪を受けてる手前今すぐは無理でも、会長が卒業して、少しして からなら良いと思うから。そうしたら私は他国の魔法学園に編入が無理なら入学から、、その、入り直そうと思うの。怖いのよ、何か企んでいそうで。もちろんジュリアとは離れたくないけれどー…「わかった」…え?」
てっきり反対するかと思ったジュリアの反応に、私は目を丸くする。
「貴女がアイツらと関わりたくないのはよーーーくわかった。貴女が身の危険を感じてそう行動しようと思うなら止めない」
「ほ、ほんとに?」
「た だ し、1つ条件があるわ。その転入先を必ず私に事前に知らせること、私との連絡を絶やさないこと」
「?」
それはもちろん、他国からだって便りは送るつもりだったがーー事前に知らせる??
「ええ。時期をずらして私もその学園に転校するから」
「えぇっ?!」
「私は在学中も卒業後も、貴女の親友をやめるつもりはないのよ?」
「ジュリア…」
でも、バーネット侯爵家的にはそれ、不味いんじゃ?
「まあ、確かにこの学園にいる間に良い婚約者見繕うつもりも多少はあったけどー…別に、この学園じゃなくたっていいワケだし」
「ほ、ほんとに?」
正直、それは嬉しい。嬉しいがしかしー…それはジュリアの運命を狂わすことにならないか?
「私がそう決めてるの。卒業しても、互いが結婚してもーー貴女とは親友でいるつもりだから」
そう宣言して笑う顔は、なんだか凄くカッコ良くて。
ああ、ジュリアが男だったら絶対お嫁さんにしてもらうのに。
ジュリアと意思疎通出来てからはかなり楽で、ならば2年になって具体的にいつ頃 にするか早い方がいい ならいっそ2年になってすぐから塞ぎ込んで休みがちになってはどうか?とか相談し始めた。
同時に、会長からの誘いも極力避けるように努めた。
もちろん避けきれるわけではないが当初よりは減った。
会長も気付いてるだろう、苦笑しつつ追求する事はなく後期も終わりに近づいた頃、
「メイデン嬢、私の卒業式には見送ってくれるんだろう?」
と何やら心配そうに言ってきたので、
「もちろんです。先輩がたが憂いなく卒業出来るよう見送らせていただきます」
と笑顔で返した。
卒業する2年生を見送るのは1年生全員の義務だ。2年制なのだから当然__そう、思っていたのだが。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
あの時王妃様からドレスとか宝石とか、贈られたりしなくて良かった~。
されてたら冬のパーティーをバックれるの難しくなるとこだったわ、危ない、危ない。
元々ゲーム内において(現実でもそれなりに)大きなイベントは回避するつもりで来てるのだ。
今回は「私どなたとも踊りたくないんですの。毎回お父様に倒れていただくわけに参りませんから、申し訳ありませんがお姉様、ちょっとだけ病気になって下さいませ」とイリーナ姉様にお願いしておいたのだ。
姉はもちろん父含め家族全員、というかメイデン家全員で頷いて全力でバックアップしてくれたので今回も無事イベント回避する事が出来た。
一方で王太子達はまたも頭を抱えたが知った事ではない。
アレらと関わらずにすむには私が学園を辞すのが1番いい__のだが、王妃様からの謝罪を受け「くれぐれもよろしく」的な事言われた後すぐには流石によろしくない。
何より、今はなんだか生徒会長が……接触過多なのだ。
週2~3ペースでお昼に誘うとかおかしいだろ、幼馴染とかでもないのに。
その分1年の役員からの接触は減っているので防波堤になってると言えなくもないが、会長との話は主に役員への(あからさまでないだけで)勧誘なのだ。
ストーリー通りなら、次に生徒会長に指名されるのは王太子だ。
それが別の誰かになったとしても、私的には大差ない、どうせあの中の誰かなのだろうから。
生徒会長は是非ジュリアも一緒に、と言っているがそれではいざという時ジュリアを巻き込んでしまう。
それは避けたい事態なので、私が学園を去るのが1番いい。
だからジュリアには話したのだ。
行儀見習いにあがった際、何があったのか、それを知った上で彼等が何をしたか。
もちろん厳重に口止めをした上でだがそもそもこの話は会長もクラリス様もマダム・ラッセルも知っているのだしジュリアも秘密は守れる人なので問題ないだろう、と。
聞いてる最中のジュリアはなんか怖かったけど。
纏う雰囲気がだんだん物騒になっていったというか……下を向いて静かに肩を震わせながら怒っていた。
けれど、ひと通り話し終わると私は出来るだけさりげなく繋げた。
「だから、私はあの方たちを信用できないの。生徒会入りは断り続けているし、今は会長が抑えてくれているけど2年生になって彼等が中心になったら何があるかわからない。王妃様から謝罪を受けてる手前今すぐは無理でも、会長が卒業して、少しして からなら良いと思うから。そうしたら私は他国の魔法学園に編入が無理なら入学から、、その、入り直そうと思うの。怖いのよ、何か企んでいそうで。もちろんジュリアとは離れたくないけれどー…「わかった」…え?」
てっきり反対するかと思ったジュリアの反応に、私は目を丸くする。
「貴女がアイツらと関わりたくないのはよーーーくわかった。貴女が身の危険を感じてそう行動しようと思うなら止めない」
「ほ、ほんとに?」
「た だ し、1つ条件があるわ。その転入先を必ず私に事前に知らせること、私との連絡を絶やさないこと」
「?」
それはもちろん、他国からだって便りは送るつもりだったがーー事前に知らせる??
「ええ。時期をずらして私もその学園に転校するから」
「えぇっ?!」
「私は在学中も卒業後も、貴女の親友をやめるつもりはないのよ?」
「ジュリア…」
でも、バーネット侯爵家的にはそれ、不味いんじゃ?
「まあ、確かにこの学園にいる間に良い婚約者見繕うつもりも多少はあったけどー…別に、この学園じゃなくたっていいワケだし」
「ほ、ほんとに?」
正直、それは嬉しい。嬉しいがしかしー…それはジュリアの運命を狂わすことにならないか?
「私がそう決めてるの。卒業しても、互いが結婚してもーー貴女とは親友でいるつもりだから」
そう宣言して笑う顔は、なんだか凄くカッコ良くて。
ああ、ジュリアが男だったら絶対お嫁さんにしてもらうのに。
ジュリアと意思疎通出来てからはかなり楽で、ならば2年になって具体的にいつ頃 にするか早い方がいい ならいっそ2年になってすぐから塞ぎ込んで休みがちになってはどうか?とか相談し始めた。
同時に、会長からの誘いも極力避けるように努めた。
もちろん避けきれるわけではないが当初よりは減った。
会長も気付いてるだろう、苦笑しつつ追求する事はなく後期も終わりに近づいた頃、
「メイデン嬢、私の卒業式には見送ってくれるんだろう?」
と何やら心配そうに言ってきたので、
「もちろんです。先輩がたが憂いなく卒業出来るよう見送らせていただきます」
と笑顔で返した。
卒業する2年生を見送るのは1年生全員の義務だ。2年制なのだから当然__そう、思っていたのだが。
180
お気に入りに追加
1,567
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
原産地が同じでも結果が違ったお話
よもぎ
ファンタジー
とある国の貴族が通うための学園で、女生徒一人と男子生徒十数人がとある罪により捕縛されることとなった。女生徒は何の罪かも分からず牢で悶々と過ごしていたが、そこにさる貴族家の夫人が訪ねてきて……。
視点が途中で切り替わります。基本的に一人称視点で話が進みます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ドアマット扱いを黙って受け入れろ?絶対嫌ですけど。
よもぎ
ファンタジー
モニカは思い出した。わたし、ネットで読んだドアマットヒロインが登場する作品のヒロインになってる。このままいくと壮絶な経験することになる…?絶対嫌だ。というわけで、回避するためにも行動することにしたのである。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
前世を思い出しました。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
棚から現ナマ
恋愛
前世を思い出したフィオナは、今までの自分の所業に、恥ずかしすぎて身もだえてしまう。自分は痛い女だったのだ。いままでの黒歴史から目を背けたい。黒歴史を思い出したくない。黒歴史関係の人々と接触したくない。
これからは、まっとうに地味に生きていきたいの。
それなのに、王子様や公爵令嬢、王子の側近と今まで迷惑をかけてきた人たちが向こうからやって来る。何でぇ?ほっといて下さい。お願いします。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
悪役令嬢の独壇場
あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。
彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。
自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。
正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。
ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。
そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。
あら?これは、何かがおかしいですね。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる