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手紙と悪意とヒロイン
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学園内が落ち着きを取り戻し、前期も終わりに近付いた頃、私宛に1通の手紙が届いた。
手紙には、
*・゜゚・*:。. .。:*・゜゚・*
貴女様を見込んでご相談したい事がございます。
誰にも話すことが出来ず、私はとても苦しんでおります。
貴女だけにお話したいと思い、こうして恥を凌んでお手紙を差し上げた次第です。
○日の○時頃、○○○に来て下さい。私を助けると思って、必ず1人で、誰にも知らせずにお越し下さい。
私の思いを知って欲しいのです。お待ちしております。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
とあった。
当然、差出人の名前はない………誘拐予告だろうか?
読みようによってはどうとでも取れる内容だが、書き手の心情がなんていうかブレブレだ。
下手に出てるようで、全然出ていない。
助けて欲しいと言いながら、貴女などに相談したくはないけど見込んであげた、と言わんばかり。
おまけに誰にも言わず1人で来い と指定してきた場所は昼でも人が滅多に近づかないエリア__これを罠と呼ばずして何という。
まあ、切羽詰まって助けて欲しい、というのが全く感じられないわけではないし、単に語彙がおかしくて文章が下手なだけで本当に人に言えない悩みがある人、という可能性がゼロというワケではない。
あったとしても、0.001%くらいだけど。
そう思ってジュリアに見せてみると、
「なぁに?これ。誘拐予告?」
私と同じ反応だった。
「やっぱりそうかな?」
因みに手紙には誰にも知らせず来いとはあるが、この手紙自体を誰にも見せるなとは書かれていない。
というか、そもそもこれを私宛に出したって封を切った時周りに誰もいないとは限らないわけで。
「貴女、まさか行く気じゃないでしょうね?」
「うん。それなんだけど…」
と私の考えを話すとジュリアは笑って、
「それは良い考えね」
と賛成してくれた。
「ーーて事なんだけど、どう対処すべきだと思う?」
翌日、1年生用の生徒会執務室で議題に挙がってたのはその手紙の件である。
アリスティアはこの手紙に「こういう手紙が届いてどう対応すべきか困惑しております」と自分の名前入りで添えて投書箱に入れたのだった。
いわゆる丸投げである。
「その手紙の主はメイデン嬢で間違いないのか?他人が騙った可能性は?」
「ーー見た限りじゃこれはメイデン嬢の直筆だと思う。入学前に送った品物に対して返してきた手紙と筆跡が同じだよ。で、問題はこの巫山戯た呼び出し文なんだけど」
ぴら、とアルフレッドが皆の眼前に広げる。
「…どこといって特徴のある筆跡ではないな」
「自分にも見覚えがありません」
「何なのこの文?いかにも危害を加えますって予告してるみたいじゃない」
「ーーでも、これ 書いたの多分女性よね?」
「何故そう思うんだ?ミリィ」
内容をみた限りでは性別は不明だ。
男でも女でも"私"は使うし読みようによっては愛の告白をしたい と取れなくもない。
「…何となく、ですがー…この手紙には好意が全く感じられませんし、文章も、性別がわからない様に言葉を選んだつもりでも、出てしまっているのです__女性特有の上から目線が」
公爵令嬢として育ち、女性同士の社交場の駆引きに慣れたミリディアナの見解は説得力があり、カミラも
「私もそう思う。彼女に嫌がらせしてた令嬢の1人が書きそうな内容だわ」
と賛成したので、
「ーーなら、そういう方向で作戦を立てようか」
とアルフレッドが纏めた。
そうして迎えた手紙にあった呼び出しの日、アルフレッド達は三手に別れてその場所を指定時刻より早く見張っていた。
だが、普段は昼間ですら人気のない場所であるのに今日はやけに生徒がうろうろしていた。
別に怪しい動きをしている訳ではなく、たまたま雑談していたらこんな場所まで来てしまったと気付き引き返したり、落とし物を探しての事だったり、女同士の内緒話(主に好きな人云々の)為だったりと、些細な偶然なのだが気を張ってるこちらとしては落ち着かない事この上ない。
しかし、手紙にあった○時頃(そもそも呼び出すのに○時頃ってどうなんだ)を過ぎた頃、1人の男子生徒がその場所に立ち竦んでいた。
そわそわと落ち着かない様子で、周りをキョロキョロしたり、それでいて下を向いてぶつぶつ呟いたりと、何が目的かわからないが何というか…ひと言で言ってしまえば放課後人気のない場所で好きな女の子に告白しようとしている男の子そのものというか。
その事実に、アルフレッド・とアレックスは「「っ?!」」と絶句し、
王太子とミリディアナは「「まさかーー」」と仲良くステレオよろしく声を合わせ、
ギルバートとカミラは「「あ、あれで告白のつもりーー?!」」とこちらも仲良く全力で突っ込んだ。
(*あくまで小声だが)
やがて、念のためにと見張りを続ける彼らの前で30分ほど経った頃、ぽつんと肩を落として立ち尽くす彼の元に友人らしき男子生徒が近付いてきて声を掛けた。
「気が済んだか?」
「うん。どうやら振られちゃったみたいだ」
「来なくて当たり前だろ。馬鹿じゃないのか?」
「どれだけ迂闊な女生徒でも来ないと思うのだが……」
「振ったとか振られた以前の問題だと思うが」
「女生徒じゃ、ない……え?嘘」
「あの呼び出しかたでは来なくて当たり前だろう」
「あ、あんたアホなの?!」
と驚愕する彼らと時を同じくしてアリスティアも「マジか…」と呟いていた。
尤も、アリスティアは彼らとはずっと離れた場所から遠見を使って見ていたに過ぎないので、声までは殆ど拾えない。
だが見ただけでも大体の事は察した。
「なに、元々高嶺の花だったんだ、思いを伝えて玉砕したならすっきりしたろう?」
「いや、伝えられてないんだーー彼女、来なかったんだよ」
「来なかったぁ?!ーーそりゃ酷ェな。あの令嬢は俺たち平民だって見下したりしないと思ってたのに……」
「「「「「「ー?ー」」」」」」話の方向性がおかしい。
1番先に気が付いたのはアルフレッドだった。
「殿下?」
と訝るアレックスに答えず兄達に合図を送り、集まったメンバーに、
「ーーメイデン嬢が今どこにいるか探した方がいい」
「?どういう事だ」
「あの男子生徒が出した手紙と、彼女が受け取った手紙は違うものにすり替えられた可能性が高いーーなら、それをすり替えた奴の目的は?」
この言葉に全員がはっとなる。
「アレックスは念のためあの二人の名前と所属寮を聞いてからメイデン嬢がもう寮に戻ってるか確認して。結果は“伝魔法“で報告を。ミリィとカミラは生徒会室で待機、僕は図書室のある方から生徒会室のある中央に向かって探して行くから兄上は東棟から、ギルは西棟から頼む」
当の本人はマジか、と呟いたあと見るのをやめて、帰路についていたのでこのアルフレッド達のやりとりは目にしていなかった。
あの場所が見やすい位置までわざわざ行っていたので、ここから寮までは結構遠い。
あれが普通の呼び出しだったとは到底思えないのだがー…授業を終えてから大分経つ校内は既に薄暗く、人も殆ど残っていない。王太子御一行もじきに帰るだろうし、帰る方向が違うのでエンカウントもないだろうと遠見は発動をやめていた。
それが、アダになった。
階段を降り切ったところで、背後から伸びてきた手が口を押さえ暗がりに引きずりこまれた。
本当に一瞬だった。
アルフレッドの見ている前で、アリスティア彼女が廊下の暗がりで横から伸びてきた手に引きずりこまれた。
目には入ったものの、彼女とアルフレッドのいる場所にはまだ棟一つ分の距離がある。
「メイデン嬢!」
声と共にアルフレッドは走った。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
"伝魔法"は一般的な生活魔法ですがただの伝言レベルから宛名の本人にしか絶対伝わらない物まで多種多様に別れる為、一率で"伝魔法"という表現にしています。
*頂くエール回数がジュリア登場と共に増えました!ありがとうございます!ジュリア支持率高し(^^)!!
手紙には、
*・゜゚・*:。. .。:*・゜゚・*
貴女様を見込んでご相談したい事がございます。
誰にも話すことが出来ず、私はとても苦しんでおります。
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○日の○時頃、○○○に来て下さい。私を助けると思って、必ず1人で、誰にも知らせずにお越し下さい。
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*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
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当然、差出人の名前はない………誘拐予告だろうか?
読みようによってはどうとでも取れる内容だが、書き手の心情がなんていうかブレブレだ。
下手に出てるようで、全然出ていない。
助けて欲しいと言いながら、貴女などに相談したくはないけど見込んであげた、と言わんばかり。
おまけに誰にも言わず1人で来い と指定してきた場所は昼でも人が滅多に近づかないエリア__これを罠と呼ばずして何という。
まあ、切羽詰まって助けて欲しい、というのが全く感じられないわけではないし、単に語彙がおかしくて文章が下手なだけで本当に人に言えない悩みがある人、という可能性がゼロというワケではない。
あったとしても、0.001%くらいだけど。
そう思ってジュリアに見せてみると、
「なぁに?これ。誘拐予告?」
私と同じ反応だった。
「やっぱりそうかな?」
因みに手紙には誰にも知らせず来いとはあるが、この手紙自体を誰にも見せるなとは書かれていない。
というか、そもそもこれを私宛に出したって封を切った時周りに誰もいないとは限らないわけで。
「貴女、まさか行く気じゃないでしょうね?」
「うん。それなんだけど…」
と私の考えを話すとジュリアは笑って、
「それは良い考えね」
と賛成してくれた。
「ーーて事なんだけど、どう対処すべきだと思う?」
翌日、1年生用の生徒会執務室で議題に挙がってたのはその手紙の件である。
アリスティアはこの手紙に「こういう手紙が届いてどう対応すべきか困惑しております」と自分の名前入りで添えて投書箱に入れたのだった。
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「その手紙の主はメイデン嬢で間違いないのか?他人が騙った可能性は?」
「ーー見た限りじゃこれはメイデン嬢の直筆だと思う。入学前に送った品物に対して返してきた手紙と筆跡が同じだよ。で、問題はこの巫山戯た呼び出し文なんだけど」
ぴら、とアルフレッドが皆の眼前に広げる。
「…どこといって特徴のある筆跡ではないな」
「自分にも見覚えがありません」
「何なのこの文?いかにも危害を加えますって予告してるみたいじゃない」
「ーーでも、これ 書いたの多分女性よね?」
「何故そう思うんだ?ミリィ」
内容をみた限りでは性別は不明だ。
男でも女でも"私"は使うし読みようによっては愛の告白をしたい と取れなくもない。
「…何となく、ですがー…この手紙には好意が全く感じられませんし、文章も、性別がわからない様に言葉を選んだつもりでも、出てしまっているのです__女性特有の上から目線が」
公爵令嬢として育ち、女性同士の社交場の駆引きに慣れたミリディアナの見解は説得力があり、カミラも
「私もそう思う。彼女に嫌がらせしてた令嬢の1人が書きそうな内容だわ」
と賛成したので、
「ーーなら、そういう方向で作戦を立てようか」
とアルフレッドが纏めた。
そうして迎えた手紙にあった呼び出しの日、アルフレッド達は三手に別れてその場所を指定時刻より早く見張っていた。
だが、普段は昼間ですら人気のない場所であるのに今日はやけに生徒がうろうろしていた。
別に怪しい動きをしている訳ではなく、たまたま雑談していたらこんな場所まで来てしまったと気付き引き返したり、落とし物を探しての事だったり、女同士の内緒話(主に好きな人云々の)為だったりと、些細な偶然なのだが気を張ってるこちらとしては落ち着かない事この上ない。
しかし、手紙にあった○時頃(そもそも呼び出すのに○時頃ってどうなんだ)を過ぎた頃、1人の男子生徒がその場所に立ち竦んでいた。
そわそわと落ち着かない様子で、周りをキョロキョロしたり、それでいて下を向いてぶつぶつ呟いたりと、何が目的かわからないが何というか…ひと言で言ってしまえば放課後人気のない場所で好きな女の子に告白しようとしている男の子そのものというか。
その事実に、アルフレッド・とアレックスは「「っ?!」」と絶句し、
王太子とミリディアナは「「まさかーー」」と仲良くステレオよろしく声を合わせ、
ギルバートとカミラは「「あ、あれで告白のつもりーー?!」」とこちらも仲良く全力で突っ込んだ。
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やがて、念のためにと見張りを続ける彼らの前で30分ほど経った頃、ぽつんと肩を落として立ち尽くす彼の元に友人らしき男子生徒が近付いてきて声を掛けた。
「気が済んだか?」
「うん。どうやら振られちゃったみたいだ」
「来なくて当たり前だろ。馬鹿じゃないのか?」
「どれだけ迂闊な女生徒でも来ないと思うのだが……」
「振ったとか振られた以前の問題だと思うが」
「女生徒じゃ、ない……え?嘘」
「あの呼び出しかたでは来なくて当たり前だろう」
「あ、あんたアホなの?!」
と驚愕する彼らと時を同じくしてアリスティアも「マジか…」と呟いていた。
尤も、アリスティアは彼らとはずっと離れた場所から遠見を使って見ていたに過ぎないので、声までは殆ど拾えない。
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「なに、元々高嶺の花だったんだ、思いを伝えて玉砕したならすっきりしたろう?」
「いや、伝えられてないんだーー彼女、来なかったんだよ」
「来なかったぁ?!ーーそりゃ酷ェな。あの令嬢は俺たち平民だって見下したりしないと思ってたのに……」
「「「「「「ー?ー」」」」」」話の方向性がおかしい。
1番先に気が付いたのはアルフレッドだった。
「殿下?」
と訝るアレックスに答えず兄達に合図を送り、集まったメンバーに、
「ーーメイデン嬢が今どこにいるか探した方がいい」
「?どういう事だ」
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この言葉に全員がはっとなる。
「アレックスは念のためあの二人の名前と所属寮を聞いてからメイデン嬢がもう寮に戻ってるか確認して。結果は“伝魔法“で報告を。ミリィとカミラは生徒会室で待機、僕は図書室のある方から生徒会室のある中央に向かって探して行くから兄上は東棟から、ギルは西棟から頼む」
当の本人はマジか、と呟いたあと見るのをやめて、帰路についていたのでこのアルフレッド達のやりとりは目にしていなかった。
あの場所が見やすい位置までわざわざ行っていたので、ここから寮までは結構遠い。
あれが普通の呼び出しだったとは到底思えないのだがー…授業を終えてから大分経つ校内は既に薄暗く、人も殆ど残っていない。王太子御一行もじきに帰るだろうし、帰る方向が違うのでエンカウントもないだろうと遠見は発動をやめていた。
それが、アダになった。
階段を降り切ったところで、背後から伸びてきた手が口を押さえ暗がりに引きずりこまれた。
本当に一瞬だった。
アルフレッドの見ている前で、アリスティア彼女が廊下の暗がりで横から伸びてきた手に引きずりこまれた。
目には入ったものの、彼女とアルフレッドのいる場所にはまだ棟一つ分の距離がある。
「メイデン嬢!」
声と共にアルフレッドは走った。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
"伝魔法"は一般的な生活魔法ですがただの伝言レベルから宛名の本人にしか絶対伝わらない物まで多種多様に別れる為、一率で"伝魔法"という表現にしています。
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